アニメ

2022-12-19 20:00

『宇崎ちゃんは遊びたい！ω（だぶる）』花役・大空直美さん、柳役・加藤聖奈さんインタビュー｜作品を通じて父親の愛を知る？　姉妹役で語る“宇崎ファミリー”の魅力

『宇崎ちゃん』を通じて、父親の愛を知る

――前半のエピソードでお気に入りのシーンを教えてください。

大空：たくさんありますが……先輩に下の名前で読んでほしくて嫉妬する宇崎ちゃんが好きです。第1期にもありましたが、第2期では「月さん」「柳ちゃん」と呼ばれることにハラハラしていたり。自信満々に先輩は私のことが好きだからと言いつつ、先輩がモテると聞いて勝手な妄想してヤキモキして、宇崎ちゃんの心が掻き乱されてる感じが女の子らしくてお気に入りです。自信と脆さが相まっていて、先輩を取られたくない気持ちを根底に感じるので、良い嫉妬シーンだと思います。

加藤：私は、水着を買いに行くエピソードですね。先輩に水着を褒められたのが嬉しくて、何着も買っているシーン。宇崎ちゃんは意識しないで純粋に嬉しかったから買っていますが、完全に好きじゃん！と思って。なのに宇崎ちゃんは先輩が好きなことを認めないのも、またカワいいんですよね！

大空：ねー！　水着は良い値段するからね。買い物に行くたびに新調するって……女の子の気持ちだよね。

加藤：乙女な宇崎ちゃんにキュンときちゃいますね。男性目線でも女性目線でも楽しめると思います。あと、相性占いをした後のベンチで休んでるシーンとか。

大空：私もそのシーンが好き！　あの文化祭に大きな転機がいっぱいあって、急に占いで意識して。占ってくれたイトーちゃんがきっかけを作ってくれましたよね。ベンチに座っていて嬉しそうな笑顔の宇崎ちゃんもカワいい！　

あと、先輩が意識してくれると、宇崎ちゃん役としては「よしっ！」と思えてすごく嬉しいです。内心「先輩ったらドキドキしちゃって〜！」って思ってます（笑）。

――宇崎ちゃんを演じる上で、ウザさと恋する乙女のバランスをどのように変化させているのでしょうか？

大空：ウザい絡みをしながらも、根底には先輩を大切にする気持ちがあるなって。初めは見えないようにしていましたが、モノローグやナレーションも増えて、だんだんと先輩への気持ちが見えてくるように変化している印象です。

先輩が弱っている時など、シーンによって見せる気持ちの塩梅は変えていて、第2期では先輩への気持ちが溢れ出ちゃっていますよね。会えなかった先輩に会えたらテンションが上がったりと、考えなくても素直になっていて。

宇崎ちゃんも不器用だけど、本当の気持ちを見せてくれるようになったなと思いながらお芝居しています。既読がつかなくて悶々としちゃうとか乙女……（笑）。

――加藤さんは、花や先輩との距離感はどのように意識しましたか？

加藤：花ちゃんは、柳ちゃんの姉なので距離感は近くて。家でも隣にいることが多いので、仲が良いんだろうなと思っています。理想の姉妹の距離感ですね。先輩を通じて宇崎ちゃんの様子を見る戦法で……。

大空：戦法！　策士だな〜（笑）

加藤：（笑）。先輩とは仲の良い距離感を作っていて。初対面ですが、かしこまりすぎずに「花ちゃんが嫉妬して乗ってこんかな？」と思って、先輩との距離を縮めています。

大空：たしかに、距離近い……ハラハラする……先輩も見つつ、その後ろのお姉ちゃんを見てるんだね。

加藤：そうですね。先輩にも興味はありますが、最大の目的は宇崎ちゃんですから。

――柳とのやり取りがあって、宇崎ちゃんも名前で呼んでほしいとアピールしますものね。

大空：あのシーンは演じていてもドキドキで「え、（先輩と柳の距離感が）近い！」って。絶妙な距離感を加藤ちゃんが演じるので、宇崎ちゃんとしては嫌でした（笑）。

宇崎ちゃんと先輩は共通の趣味であるゲームをしていますが、柳ちゃんの方がゲームに詳しいし、先輩と盛り上がって話している姿にモヤモヤしちゃいました。宇崎ちゃんがただ見ているだけのシーンは辛かった……。

加藤：柳ちゃんは策士なんです（笑）。

大空：でも結果的には「ありがとう」なんだよね（笑）。

――せっかくなので、他の宇崎家の面々の印象もお聞かせください。第1期に引き続き、モノローグで自分の世界観を展開する母・月の印象はいかがですか？

大空：母と子の会話がまったりしていて好きなんです。お母さんが先輩にお料理を教える場面で、宇崎ちゃんがさりげなく肩揉みしていたり。ありのままな感じがして素敵だと思います。あとは、お母さんの勘違いが本当に面白くて（笑）。昼ドラを見ている主婦らしさだったり、すぐに妄想してしまうところもカワいいんです。早見さんの声も好きなので、心地良くなっています！

――柔らかな声で妄想しているギャップが面白いですよね。

大空：そうですね。綺麗に勘違いをしちゃうので（笑）。けれど、3児の母として娘にはしっかりした意見があるので、素敵なお母さんだと思います。

加藤：私は、最初は勘違いや妄想をしがちな印象でしたが、家庭でのシーンを見るとやっぱりお母さんだなと実感しました。料理をしている時のまったりさとひとりで妄想している姿を見て、楽しんでいます。柳ちゃんはお母さん似の気がします。予想して動いたり、モノローグが多いこともありお母さんに似ているのかな。

大空：血を感じるよね。

――では、お父さんの藤生はどんな印象ですか？

大空：最初は、先輩のジムトレーナーとして登場して、後から宇崎ちゃんのお父さんだったと分かる展開に、驚きながらも、丈先生の匠の技を感じました！お父さんは情熱的かつ筋肉質、家族を愛していて仕事熱心。娘の好きな人の話で悶々としているお父さんの苦悩などを抱えていて。

モノローグの声も大きいし勢いがあって、アフレコの時に笑ってしまいました（笑）。名台詞「大好きやん！」が石川さんの生声で聞けて嬉しかったです。……ボイス入りLINEスタンプで欲しいですね。名言がたくさんあるのでお父さんだらけのスタンプになりそう（笑）。

加藤：色んな方に送りたいです！

大空：娘の幸せを第一に願う父親として苦悩を感じました。私のお父さんも藤生さんのように娘を想ってくれているのかなって。

加藤：私は関西出身なので、お父さんを思い出しました。実家のお父さんは、藤生さんとは似ていませんが、関西の父親らしさに安心感がありました。花ちゃんが好きすぎるゆえに、ジムで手作りお弁当を自慢したり、柳ちゃんは思春期なのでお父さんをウザく思いますが、私の年になると「娘たちのことが好きすぎるんだな」「良いお父さんだな」と理解できます。今になってありがたみがわかる……。

大空：そうそう、お父さんのモノローグには愛が溢れているし、心配するのも愛ゆえになんだね。

――最後に、弟の桐はいかがでしょう？

大空：桐くんはすごくカワいい！　たまらない、大好きです！　思春期の男子らしく女の子が好きなところがカワいいなと思います。うどんを食べる時も、宇崎ちゃんの先輩の女子大生が足で踏んでこねて作ったと勘違いしてテンションが上がっていたり。男の子ってカワいいなと思って、私の心にすごく刺さりました（笑）。

――宇崎ちゃんは「先輩」と伝えただけなのに、女子大生だと勘違いしてしまうんですよね（笑）。

大空：実際は男子大学生のうどんなんですけど……大人のお姉さんに興味がある男の子で可愛いなって。けれど年頃の男子なので、お姉ちゃんみたいな女性は嫌と思っている反抗期の感じもいいですよね。

あと三瓶（由布子）さんのお芝居は、思春期男子が表現されていてとても好きです。赤羽根さんも「なぜそんなに思春期男子の気持ちがわかるんですか？」と仰ってました（笑）。すごく愛おしい子です！

加藤：私も桐くんは好きでカワいいなと思います。もしかしたら年上ウケがいいのかも……！

私の兄は澄ました感じだったので、桐くんのように女の子が好きなTHE・男の子といった弟が欲しかったです（笑）。そんな可愛がってあげたくなる男の子を演じる三瓶さんは、お芝居を聞いていて本当にすごいと思います。

――そんな宇崎ファミリーを交えて、第2期も終盤に差し掛かっておりますが、としていますが、最後に今後の見どころを教えてください。

加藤：もうクライマックスですから、ふたりがどうなるのかが見どころです。天然なふたりがギャグを織り交ぜて今に至りますが、ふとした瞬間に距離が近くなるので、ドキドキしても大丈夫なように皆さん心の準備をしてくださいね。

大空：良いこと言うね！　心臓にご注意ください（笑）

加藤：心拍数上がりすぎちゃうかも（笑）。キュンポイントが詰まっているので、楽しんでください！

大空：心のままに見ていただけたら絶対に楽しいと思います！宇崎ちゃんと先輩は知っての通り不器用で奥手なふたりなので、第1話の冒頭のクリスマスシーンに至るまでの距離の縮め方……宇崎家や桜井家、喫茶亜細亜のみんなとの関わりがあって、これまでふたりの距離が変化していく様子を楽しんでいただきました。２期の２人の終着点を、楽しみにしていてください。くっつきそうでくっつかない感じを味わってきましたが、ドキドキするシーンもたくさんあるのでどうぞご期待くださいね！

連載バックナンバー

｜連載：01

｜連載：02

｜連載：03

｜連載：04

｜連載：05

｜連載：06

TVアニメ「宇崎ちゃんは遊びたい！ω（だぶる）」作品情報

放送情報

2022年10月1日(土)より
AT-X・ABCテレビ・TOKYO MXほかにて順次放送開始！
AT-X：10月1日より毎週土曜21:00～リピート放送：（月）28:30／（土）6:00
ABCテレビ：10月1日より毎週土曜26:30～
TOKYO MX：10月2日より毎週日曜24:00～
テレビ愛知：10月3日より毎週月曜25:30～
BS11：10月3日より毎週月曜24:00～

配信情報

dアニメストアにて地上波先行・単独最速配信決定！
dアニメストア10月1日より毎週土曜23:00～
ABEMA 10月4日（火）より毎週火曜23:00～
その他サイトも10月8日（土）23:00以降、順次配信予定。詳細は各サイトでチェック！

■見放題サイト
niconico(ニコニコ生放送／ニコニコチャンネル）、GYAO!、ひかりTV、FOD、
バンダイチャンネル、Hulu、TELASA（見放題プラン）、J:COMオンデマンドメガパック、milplus 見放題パックプライム、アニメ放題、アニメフェスタ、Amazon、Tver、U-NEXT

■都度課金サイト
Rakuten TV、DMM.com、music.jp、ビデオマーケット、HAPPY!動画、クランクイン！ビデオ
※放送・配信日時は番組編成の都合等により変更となる場合がございます。

イントロダクション

大学3年生の桜井真一は、ウザ絡みしてくる後輩“宇崎ちゃん”こと宇崎花に振り回されながらも、何だかんだ退屈する事のない夏休みを過ごしたが……宇崎ちゃんはまだまだ遊び足りない！

秋は学園祭、冬にはクリスマスとイベントが盛りだくさん！　さらに今度は、愉快な宇崎ちゃん一家も加わってますます賑やかに……!?

見守られたり、もてあそばれたり、背中を押されたり。“ただの先輩と後輩”な2人の日常に少しずつ変化のきざしが見え始める!?

ウザさもカワいさもωな“ウザカワ系”後輩との青春ドタバタラブコメ、再びスタート！

スタッフ

原作：丈
(ドラゴンコミックスエイジ『宇崎ちゃんは遊びたい！』/KADOKAWA刊)
監督：三浦和也
副監督：福元しんいち
シリーズ構成：あおしまたかし
キャラクターデザイン・総作画監督：栗原学
総作画監督：鈴木政彦・鯉川慎平
美術監督・美術設定：大久保聡
色彩設計：のぼりはるこ
撮影監督：山本雄介
編集：小口理菜(ImagicaEMS)
音響監督：えびなやすのり
音響効果：川田清貴
音響制作：インクストゥエンター/zuvo.
音楽：五十嵐聡(TOKYO LOGIC)・矢野達也・森田友梨・谷ナオキ(HANO)
音楽制作：インクストゥエンター
アニメーション制作：ENGI
製作：宇崎ちゃん2製作委員会