悠木碧さんら皆の歌声が響き渡る! 雨や外の寒さを吹き飛ばす熱気に包まれた約3時間半──新プロジェクト始動開始の発表もあった「シンフォギアライブ2020→2022」レポート
日笠さんにとっての思い出の地で結ばれた約束
その後、会場の大スクリーンで第1期から第5期までのクリスの名場面のVTRを上映しつつ「Take this! “All loaded”」で会場が湧き上がったところで、お次は調パート。一面ライトピンクに光るペンライトの中で、南條さんが「君が泣かない世界に」を歌い上げました。
歌い終わりには茅野さんもステージに姿を現し、続けざまに「Cutting Edge×2 Ready go!」を歌唱。本楽曲は切歌の「未完成愛Mapputatsu!」と調の「未熟少女Buttagiri!」をシンクロさせたものになっており、『G』の「Edge Works of Goddess ZABABA」、『GX』の「Just Loving X-Edge」、『AXZ』の「ギザギザギラリ☆フルスロットル」と続いてきたユニゾン曲なので、今回もライブで聴ける事を楽しみにしていた人も多かったはず。
そしてふたりによる2曲目は、「Edge Works of Goddess ZABABA」。第2期と第5期のユニゾン曲を同時に楽しめるということで、会場のボルテージがさらに高まります。
MCでは南條さんと茅野さんの自己紹介があり、南條さんは「私のツインテールが見られるのはシンフォギアライブ“だけ”」、茅野さんが「暁 切歌役の茅野愛衣デースッ!」と会場を盛り上げました。衣装についての話題では、今回も南條さんのデザインであることや髪型へのこだわりなどが明かされました。
その後は『XD UNLIMITED』の「ダイスキスキスギ」をデュオで「はっぴーばーすでーのうた」を茅野さんソロで披露し、F.I.S.組の最後のひとりであるマリアのパートへ。
会場が曲名通り真っ白なペンライトの光で埋め尽くされた「白銀の炎 -keep the faith-」に続けて「此の今を生きるヒカリ」を熱く響かせ、MCの時間に。日笠さんが「此の今を生きるヒカリ」がマリアの妹であるセレナ・カデンツァヴナ・イヴにおくる歌である事を話し、第5期までにマリアが見せてくれた成長と歩みに想いを馳せていました。
また、何もできない自分を奮い立たせて力を振り絞るマリアに自分を重ねていたともコメント。そしてマリアが決意して立ち上がった曲を歌うと表明し、マリアの第2期での戦闘曲「烈槍・ガングニール」を歌いました。
この時、アガートラームを纏うようになってからのマリアをイメージした白の衣装から、黒を基調としたガングニールを纏って戦っていた頃のマリアをイメージさせる衣装へ早替えを行っていたことは、印象に残ったのではないでしょうか。
マリアパートの終了と共に、「聴くがいい、防人の歌を!」との掛け声で水樹さんが登場。翼パート1曲目は「Defender'Z Brand!」。スクリーンで流された映像がまた激熱なものとなっており、『XV』の翼が見舞われた試練とそれに際する戦いの数々がバックで映し出されていました。
2曲目「風のあなたに」は翼の父・風鳴八紘への歌となっており、作中の展開を思い出させグッと来た方も少なくなかったはず。MCでは楽曲についての話題になり、翼のキャラクターソングについては、「一番難しくする」というシリーズ通してのオーダーがある事が明かされました。
衣装もトップバッターとして登場した時とは異なり、翼をイメージしたものに。差し色として加えられた“赤”は先輩後輩の間柄であるクリスと彼女を演じる高垣さんを想ってのことだと話します。
ここで高垣さんから“あんぱん”の差し入れがあったという裏話も飛び出しました。(※クリスであんぱんというと、第1期で風鳴弦十郎から差し入れされた描写がある)
そのあんぱんを「“アン”コール級の美味さだった」とまるで高垣さんのようなダジャレで評したところで、心強い助っ人として日笠さんを再度会場に呼び込むことに。
ここでのMCでは、日笠さんにとってこのベルーナドームが2013年の「NANA MIZUKI LIVE CIRCUS」で「不死鳥のフランメ」を歌った思い出の地であるという話に。なんとこの夢のコラボは『シンフォギア』のアフレコ現場で出演を打診されたのだとか。
日笠さんはそんな思い出の地で開催される今回のライブで、水樹さんと思い出を作るべくフライングしたいと提案していたとのことで(※水樹さんのソロアーティストとしてのライブイベントでは、ワイヤーアクションで空を舞う演出が見られることがある)、水樹さんと一緒に空を舞った人間になって声優界に名を刻みたかったのだと語ります。
今回のライブでは残念ながら実現できなかったそうですが、「いつかまたシンフォギアライブがあったら」と水樹さんも前向きな姿勢を見せていたため、いつか空を舞う二人を見ることが叶うかもしれません。
その流れで歌った「Angelic Remnant」は作中の翼とマリアと同様、互いを高め支え合うかのような歌声で、この日の約束がいつか叶えられるのではないかと期待を膨らませてくれました。