悠木碧さんら皆の歌声が響き渡る! 雨や外の寒さを吹き飛ばす熱気に包まれた約3時間半──新プロジェクト始動開始の発表もあった「シンフォギアライブ2020→2022」レポート
キャロル&サンジェルマンの再登場に会場のボルテージは最高潮!
続いて「スフォルツァンドの残響」のイントロと共に、ダウルダブラのファウストローブを思わせる衣装を纏った水瀬さんが登場。前回シンフォギアライブに出演したのは第3期『GX』の際の「シンフォギアライブ2016」ということで、『XV』作中同様のキャロル&水瀬さんの復活を「シンフォギアライブ」で待ち望んでいた方は多かったことでしょう。
そんな水瀬さんの再登場に会場は大きな盛り上がりを見せ、ただのひとりで70億の絶唱を凌駕するフォニックゲインを遺憾なく発揮。「スフォルツァンドの残響」に続いて「五線譜のサンクチュアリ」でも、元ラスボスの帰還を華々しく飾る貫禄の歌声を見せつけていました。
MCでは、キャロルと関係の深いキャラクターであるエルフナイン役の久野美咲さんと前日にテレビ通話をし、応援のメッセージを貰っていたことを明かしました。
この他にも『GX』当時の自分にとってキャロルは挑戦的な役柄でありオーディションに自信がなかったことや、もし期待に応えられなかったら自分の未来はどうなるのかと不安を感じていたことも話してくれました。
3曲目は「tomorrow」となり、歌詞やステージ中央で揺らめく炎と共に歌う水瀬さんの演出も相まって、キャロルの根底にある父への心情が思い出される一幕に。
各装者のソロパートも残すは響を残すのみと言うことで、水瀬さんからのバトンを受け取って登場したのは悠木さん。第5期の戦闘曲である「ALL LOVES BLAZING」、そして第1期の戦闘曲である「撃槍・ガングニール」を2曲続けて熱唱し会場もアクセル全開。
続くMCで悠木さんは「悩む自分すら受け入れて戦っていく、削がれて研ぎ澄まされた響のヒーローとしての姿」が描かれた「ALL LOVES BLAZING」と「まだ何も削がれてないデコボコだけど器の大きいただの女の子としての姿」が描かれた「撃槍・ガングニール」を対比し、第5期の戦闘曲と第1期の戦闘曲をあわせて披露したことについて「響が得たものと失ったものを凄く感じた」と話す姿が印象的でした。
そして3曲目は、そんな響が帰るべき陽だまりである未来へ向けた楽曲である「キミだけに」。この曲を歌い終え一度悠木さんがステージを去ると、スクリーンで『XV』第4話「花の名は、アマルガム」終盤の名場面が流れました。
この後サンジェルマンからの「お前は誰に負けたのだ?」との問いに自分自身に負けていた事を悟った響は、新たな力であるアマルガムを発現させるのですが、その展開のきっかけとも言えるのが「シンフォギアライブ2018」の2日目で悠木さんと寿さんがデュエットで披露した、響の第4期『AXZ』戦闘曲のひとつ「花咲く勇気」。
『XV』では「花咲く勇気 Ver. Amalgam」としてBlu-ray&DVDの第3巻ボーナスCDなどに収録されましたが、なんとここでシークレットゲストとしてサンジェルマンを演じた寿さんが登場し、同楽曲を披露したのです。今回の出演者に寿さんの名前は無かったので、まさか聴けると思わなかったという人も少なくないはず。
MCで寿さんは、再びシンフォギアライブに帰って来られた喜びを語っていました。そしてまだ帰りたくないとのことで、再び水瀬さんを呼び込み3人で歌うことに。
また、3人が揃ったところで寿さんから、カリオストロ役の蒼井翔太さんとプレラーティ役の日高里菜さんに衣装写真を直前に送っていたとの話題が。すると蒼井さんから「アタシたちの分もぶっこんできてー!」との反応があったのだとか。
トークがひと段落したところで「聖剣のレクイエム」を披露しました。この楽曲はゲーム『XD UNLIMITED』からとなりますが、アニメ本編では実現できない響、キャロル、サンジェルマンが関わるif展開もゲームでは見られるそうです。
続けて日笠さん、茅野さん、南條さんの3人が登場。『GX』第12話の挿入歌となっていた「「ありがとう」を唄いながら」を歌いました。茅野さん、南條さんはこの曲を歌いながら外野席からトロッコで日笠さんの待つステージ中央へ向かう形となっており、集まった後は寄り添いながら歌う姿を見せるなど、3人の仲の良さを窺わせてくれました。
歌い終わりで悠木さんと水樹さんも合流しMCに。どうやら出演者のみなさんはここで初めて顔を合わせたようで、お互いの健闘を称え合っていました。そして最後の楽曲は、『XV』第1話からいきなり用いられた全員曲の「六花繚乱」。“六花”ということでクリスの歌声も一緒に響いており、グッと来た方も多かったことでしょう。