好きだったアニメの主題歌を妄想で作っていたら新シリーズのOPテーマに!? アニメ『虚構推理Season２』OPテーマ「ヨトギバナシ」の配信を控えるカノエラナさんにインタビュー

約3年ぶりの新シリーズ『虚構推理 Season2』が2023年1月8日（深夜）からスタート！　その注目作のOPテーマ「ヨトギバナシ」を歌うのはカノエラナさんで、オンエア開始直後の1月9日から配信開始！

カノエラナさんは2022年1月に放送された神山健治監督の『永遠の831』のOP主題歌「キンギョバチ」で一躍注目を集め、TikTokのフォロワーは約30万人、NHK Eテレ『みいつけた！』でED曲を2度担当、最近では好きなアニメ作品の主題歌を作るというコンセプトでアルバム『歌楽的イノセンス』をリリースするなど急上昇中のシンガーソングライターです。

元々、『虚構推理』ファンで、1期終了後には個人的に新主題歌を作ってしまうほどのフリークがまさかの主題歌を担当することに。そんなカノエラナさんに『虚構推理』の魅力や「ヨトギバナシ」についてのご紹介、春からの全国ツアーのお話などたっぷりうかがいました！

アニメが好きすぎて、最新アルバムは妄想アニメ主題歌集に！　実は今作への伏線!?

──アニメイトタイムズでのインタビューは初めてということで、まずは自己紹介からお願いします。

カノエラナさん（以下、カノエ）：佐賀県出身のシンガーソングライターで、カノエまでが苗字で、ラナが名前になります。

私は小さい頃からアニメと音楽が同じくらい大好きでしたが、中学2年生の頃に地元の音楽の大会に応募・出演したのをきっかけに、中学3年の時から本格的にシンガーソングライターの勉強を始めました。高校卒業後に上京し、カノエラナとして活動をスタートして、現在に至るという感じです。

私の楽曲の特徴をひと言で紹介するのは難しいですね。強いて挙げれば「カラフル」ということでしょうか。元気な曲も歌うし、すごく暗い歌もあるし、中には「そんなの歌詞にするの？」と驚かれるような曲もあったりして（笑）。

アニメは今も大好きで推し活動に励んでいます。あとお絵描きするのも好きですし、ファッションにも興味があるし、ネイルも自分でやるのが好きなので、割と家に引きこもって自分と向き合うことが多いシンガーソングライターです（笑）。

──資料を見たら、カノエさんのプロフィールに好きなアニメ作品名が60本以上列挙されていたのには驚きました（笑）。アニメが好きすぎて、昨年（2022年8月）発売された3rdフルアルバム『歌楽的イノセンス』はカノエさんがイメージして作ったアニメ主題歌集になったとか。

カノエ：趣味が反映されてしまいました（笑）。実際にアニメ『永遠の831』のOP主題歌になった「キンギョバチ」以外は全曲妄想で、アニメのOPやED曲を作ってみようかなと。

──その勢いで9曲もですか!?

カノエ：しかも1カ月半の間に新録7曲を作ってくださいと言われて、「わかりました。アニメを見て作ります！」と。元々あるアニメを何本も見て、それぞれの作品の感想を曲にしています。

特に作品名は明かしていませんが、その作品のファンの方なら聴けばすぐにわかると思います。実はそのアルバムをリリースする時には今回の『虚構推理 Season2』のOPテーマを担当することが決まっていました。

このアルバムは来るべきアニメタイアップに向けての準備段階みたいな感じで、今回の「ヨトギバナシ」で「これ公式ですよ！」みたいな（笑）。

【アルバム】カノエラナ/歌楽的イノセンス 初回限定盤

──すごい流れというかフリですね（笑）。『虚構推理』は以前から好きな作品だったとか。

カノエ：アニメの1話を見たら「これは絶対好きになるはず！」と、1話の放送後にはすぐ原作を全巻そろえたので、今回曲作りのための資料が必要なくて（笑）。更に『虚構推理』の曲を勝手に作り始めました。何も言われてないのに。

アニメを見た感想として、そしてもし2期があったら、私ならどんなOP曲を作ろうかと妄想しながら「ヨトギバナシ」の原型となる曲を作っていました。

だから今回OPテーマのお話をいただいた時、「誰にも話していないのに、これは奇跡？」とビックリしましたが、「実はすでに作ったのがあるので聴いてもらえませんか？」とその音源をお渡しして。若干ブラッシュアップさせたものが完成形になるというちょっと珍しいルートをたどっています（笑）。

──カノエさんをそこまでさせた『虚構推理』の魅力や刺さったポイントとは？

カノエ：まずキャラクターが好きで、特に女子側が押せ押せのキャラクターが大好きなんです。ヒロインの琴子ちゃんが積極的なので九郎先輩は苦労しているけど（笑）、いつも気にかけている空気感もいいなと思います。

あと推理ものも好きで、1話完結でないため「次、どうなるんだろう？」と焦らされる感じもいいんです。そして和の雰囲気も洋の雰囲気も取り入れているし、妖怪も出てくるしと、まさに私の好きなものが詰まった作品なので好きにならないはずはありません（笑）。

──Season2が始まるのを知った時は？

カノエ：すごく嬉しかったですし、「やった！」と一人盛り上がっていました（笑）。そして「いつになるのかな？」と思っていたらしばらくして、主題歌を担当するというお話をいただいたので、「そんなことってある!?」とビックリの連続でした。

──アニメの放送前に公開されたPVでも「ヨトギバナシ」が流れていましたが、反響はいかがでしたか？

カノエ：私を知っている方からは「言葉遊びがすごくてカノエらしいな」とか「カノエがまた好き勝手しよったな」とか（笑）。『虚構推理』ファンの方はSeason2が始まるワクワク感やソワソワ感の反応が多いみたいで、私と同じでした（笑）。

──曲のサビの疾走感のある感じが、更にファンの皆さんの期待をかき立ててくれている気がします。

カノエ：そうだといいですね。まだ完成したOPとしては聴いていただいていないので、オンエア後に皆さんがどう感じていただけるのかドキドキしながら、リアルタイムで感想や反応を追いたいなと思います。