『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』声優の松岡禎丞さん・逢坂良太さんが待ち合わせ舞台挨拶イベントに登壇! 同い年のふたりでおやじトーク(?)、新年の抱負はやっぱり……
第15回電撃小説大賞<大賞>を受賞した川原礫氏による小説『ソードアート・オンライン』シリーズ(『電撃文庫』刊)。劇場版最新作『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥(くら)き夕闇のスケルツォ』が2022年10月22日(土)より絶賛上映中です!
2022年12月29日の22:00、まさに同日・同時刻にダンジョン内で待ち合わせしていたのがジョーとモルテになぞらえて、“待ち合わせ舞台挨拶”が実施されました。
この日のステージには、キリト役・松岡禎丞さん、そしてジョー役・逢坂良太さんが登壇しました。
待ち合わせ舞台挨拶より公式レポート到着!
“12月29日 22:00” ステージで“待ち合わせ”したのは、異色のメンツ!?
2022年10月22日の公開から、早くも10週が経過した『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』。“待ち合わせ舞台挨拶”と題し、12月29日の22:00にステージに集合したのは、キリト役・松岡禎丞さん、そしてジョー役・逢坂良太さんです。
本編をご覧になっているファンのみなさんはお分かりのとおり、まさに同日・同時刻にダンジョン内で待ち合わせしていたのがジョーとモルテ。松岡さんに続いて姿を見せた逢坂さんは、フードを目深に被りジョーのようにミステリアスな出立ちで、会場からはどよめきと笑い声が起こります。
松岡さんもそんな逢坂さんを、「どんなテンションで行くのかと思って」と興味津々に見つめていました。
逢坂さんは、残念ながら出席が叶わなかったモルテ役・小林裕介さんから、メッセージを預かったと代読。「待ち合わせに来ないとか、まじ激サックもんですよ、あははー! ……ほんとにすみません……」と本編のセリフに合わせつつも無念さが滲み出た言葉に、客席からは温かな拍手が沸き起こります。
ちなみにおふたりとも、本イベントが2022年の仕事納めになるとのこと。「深夜テンションで、若干舌も回らなくなってます」と逢坂さんが冗談を挟みつつ、改めて年の瀬が迫る夜遅くにもかかわらず大勢のファンの方が集まってくれたことについて、ふたりは驚きと共に感謝の想いを表していました。
キリトが《SAO》の世界を救えたのは、ジョーのおかげ?
まずは本イベントのオファーを受けた際の心境を聞かれ、「やってくれたなと思いましたね」と語った松岡さん。「今日はまさに(劇中の待ち合わせ)当日ですし、今年の《SAO》は“その日”を大事にしていました。『ソードアート・オンライン -フルダイブ-』もそうでしたしね」と、11月6日にあったリアルイベントを思い起こします。
逢坂さんは登壇前の裏話も交えながら、「作中の待ち合わせが朝8:00だったら、大変だった。そうなったらみなさん、朝6:00から鑑賞しなきゃいけなかったわけですよ?」と、“待ち合わせ”が夜でホッとした表情です。松岡さんも逢坂さんも、そもそも22:00という遅い時刻から始まる舞台挨拶は、これまで経験がなかった様子。
松岡さんが「《SAO》の女性陣だったら、『12月29日の22:00!? 行くわけないでしょ〜!?』って言いますよ」と、アスナ役・戸松 遥さんの真似をしてみせ、逢坂さんも客席のファンの方々も笑い声をあげていました。
今回のイベントの知らせを受けて、逢坂さんは「TVアニメから出演はしていましたけど、本作の尺的には10分の1も出ていませんから、『どこを呼んでんだ?』と思いました」と、予想外だった様子。すると「半殺しにされましたから」と、逢坂さん演じるTVアニメのキャラ〈ジョニー・ブラック〉との思い出を振り返る松岡さん。
これに逢坂さんは、「俺が半殺しにしなかったら、《SAO》の世界を救えてないからね。感謝して?」と返し、松岡さんも「ほんとよ。(そうなっていなければキリトは)ユージオにも会えてないしね。ありがとうございました」と、納得と共に感謝。《SAO》の物語にとっては不可欠だったと知る客席からは、同意するかのような拍手が起こりました。
その後も「あの毒武器に感謝して」「分かった、伝えとく」「いつでも刺すから」「いや、もう出るな!(笑)」と、阿吽の呼吸を見せるおふたりは、実は同い年。ただしこんなにも息ピッタリでありながら、実はふたりきりでイベント等に出席するのは恐らく初めてなのだとか。その理由について逢坂さんが語るには、「(オーディションで)受けるキャラが被るから、片方が受かると、もう片方は出演しないということが多々ありまして。あとは(本作のように)ちょっとした悪役などで呼んでいただいて関係性ができることもあり、それはそれで面白いです」とのこと。
またふたりの共通点として、ピュアな性格でハーレムの中心にいる役柄のイメージが多いのに加え、近年はトリッキーな役柄も増えてきていることを指摘されると、「最近はトリッキーな役しかやってないんですよ。まともなキャラはあまりないです」という松岡さん。
一方逢坂さんは、最近またその系統の役が増えてきているのだそう。これに松岡さんは、「あれはあれで大変だよね。現場でどこにいたらいいか、分からないもん」とポロリ。それに対して逢坂さんは、「禎丞は尻に敷かれるタイプだもんね。僕はピエロになって、わりと周りをイジるタイプだから。それでみんなが仲良くなったらいいなって」と、収録現場での様子を明かします。
さらに現場では端っこにいがちと語る松岡さんについて、《SAO》TVシリーズ第1期では、「(松岡さんが現場で)喋っていた記憶がないです」と暴露。「今はそこそこ喋ってるよ?」という松岡さんですが、「誰と? 戸松さん?」と逢坂さんが尋ねると、松岡さんはしばし沈黙。今も自分から積極的に喋るわけではないかもという松岡さんですが、強いアスナ、そして彼女を演じる戸松さんとやはり収録が一緒になることが多いようで、そうした10年の間に松岡さん自身にも変化があることが伝わってきました。
同い年のふたりでおやじトーク? 新年の抱負はやっぱり“●●”!
公開から2か月が経つ『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』について、改めて周囲の反応を聞かれ、ファンの方から絶えず本作の話が届くと語ったのは松岡さん。
こうして舞台挨拶に登壇するたび、そこでの言葉や想い一つひとつを汲み取ってもらえているとし、「本当にアツいものを毎回いただいています。ありがとうございます」と改めて感謝を述べる姿に、温かな拍手が贈られていました。
話は変わって、作中では2日後に当たる12月31日に第5層フロアボスを攻略し、カウントダウンパーティーが行われ、その翌日に新年を迎えます。ということで、ここで来年の抱負を聞かれると、定番の質問かつ年を重ねるごとに健康面での不安を実感していることから、「健康でいたい」と答えることが多いと語る逢坂さん。松岡さんも「無病息災、悪即斬、みたいなね?」と頷くと、「悪即斬は、人間に対してだから(笑)」と逢坂さんの鋭いツッコミが入る一幕も。
「傷の治りの遅さから年齢を実感するよね」と意気投合するなか、ふと「スゴいおやじトークになってますよね?」と心配する松岡さん。というのも最近、松岡さんの所属事務所に入ってくる方のなかには、「小学生の頃に《SAO》を観てました!」という方もいるのだそう。10周年を迎えた《SAO》の長い歴史に、ふたりとも感慨深げです。
その一方で、《SAO》はおふたりと同年代のファンの方も多い作品。改めて本作の魅力について聞かれると、「どの世代にも刺さる部分があるところ」と、松岡さんは答えます。「《SAO》は、ゲーム内で死ぬと現実世界でも死ぬかもしれないという、当時としても珍しく、でも男の子なら考えたことがある設定だと思うんですよね。僕自身そうですし。お話もどちらかといえば王道。キリトもやるときはやる人ですが、弱いところもあるし、何度も折れそうになって、そこをみんなに支えてもらったおかげで、先に進んできた。そういう姿にも、共感していただけるのかなと思います」と語りました。
ジョーに合わせて、モルテは調整も。収録秘話、続々
逢坂さんは《SAO》の魅力について、「自分のようなポジションの人でも、イベントに呼んでくれる懐の深さ」と回答。「普通の作品ではまず呼ばれないです。小林裕介も同じことを言うと思う」と述べると、松岡さんから「裕介は本当に昔から『禎丞と《SAO》で掛け合いたい! 自分も出たい!!』と言っていて」と、小林さんにまつわるエピソードが飛び出します。
何でも小林さんは松岡さんのことが大好きらしく、当の松岡さんも「否定はしません」と容認。「本作に出ると決まったときも、スゴいテンションの連絡が来て。だから本人は、今日のイベントをめちゃくちゃ楽しみにしていたと思う」と明かしてくれました。
そんな小林さんと一緒に収録を行ったのは逢坂さんだったそうで、「今の話を聞くと、禎丞とじゃなくてごめんねと(笑)」と小林さんのことを慮りながら、ここでジョーとモルテがどのように作られたのか、その制作エピソードが語られます。
逢坂さん演じるジョーと、小林さん演じるモルテは、当初声質が似通っていたことから、小林さんが声色を若干低めにすることで調整が行われたのだそう。
「悪役の咬ませ犬感があるキャラって、そっちの方向に寄せたくなるから、最初の演技プランが似ることがあるんです」としつつ、「現場に行って、みんなと一緒に作っていくのが醍醐味。自分ひとりじゃ作れないものがたくさんあります。ジョーもTVシリーズ第1期の頃を思い出しながら演じていますが、当時の僕と今の僕を比べるとやれることが増えているので、今の自分にできるいろんな表現を使って、もっとこのキャラクターを面白くできたらいいなと考えています」と、役作りについて教えてくれました。
すると「TVシリーズ第3期《アリシゼーション》編のときなんて、歌舞いてたもんね?」と振り返った松岡さん。それに逢坂さんも、「自分ではそんなつもりなかったんだけど(笑)、(声の芝居に合わせて)画(え)に表してくださって。最初は別の普通の絵だったのに、動きも付けてくださった。そういうところが《SAO》のスタッフさんはスゴいし、ありがたいです」と制作陣への想いを述べます。
それに松岡さんも「『何でもやってください! 画(え)はこっちで何とかしますから』と、毎回言ってくださるんです。(アニメーション制作を担当する)A-1 Picturesさんは本当にスゴい」と労いの言葉を送り、「役者冥利に尽きますよね」と逢坂さんも頷き返していました。
3人揃って“待ち合わせ”する日が来ることを願って
最後に、劇中での第5層フロアボス攻略、そして本作の興行収入10億円突破を記念して、第5層ボスダルマに目入れを実施。初日舞台挨拶にて戸松さんが片目を入れていたダルマが登場し、今回は松岡さんがこの大役を任されます。「絶妙に気味が悪い顔のダルマですよね」という松岡さんに、初めて生で見た逢坂さんも「ほんとだね!?」と慄きつつ、無事目入れを終え、会場は拍手で包まれました。
同年代の気の置けない声優仲間同士、笑いの絶えないトークを繰り広げてくれたおふたり。「今日は好き勝手に喋っていましたが、楽しい時間を過ごさせていただきました」という逢坂さんに、「何のイベントだったっけ?みたいなね(笑)」と頷く松岡さん。
最後の挨拶として逢坂さんは、「年末の遅い時間にお越しくださり、ありがとうございます。《SAO》は僕も新人の頃から付き合わせていただいている作品なので、これから先も続いていってほしいです。今年2022年はナーヴギアが発売された記念すべき年。今後本当にナーヴギアが作られればいいなと思いますし、《SAO》の世界を体感できるゲームも登場すればいいなと願っています。僕も元々原作読者だったので、感慨深い気持ちです」と語るとともに、「残念ながら今日小林くんは来られなかったですけど、もしかしたら……」と無念そうにポツリ。
「でも、もう(自分たちが集まる機会は)ないかなぁ?」と零すと、「きっとスタッフさんに頼めば」と、再会を望む松岡さん。
これには客席からも期待を込めた拍手が贈られ、逢坂さんは「いつか彼のリベンジを果たせればいいなと思います」としながら、「多分来たら、禎丞への想いをぶち撒けてくれると思います」と笑顔。
「ここで告られちゃうの?」と松岡さんも楽しそうな笑顔を見せ、「可能性は大いにある(笑)」と返した逢坂さんは、「それが実現できるよう、引き続き応援していただけたら嬉しいです」と会場へ呼び掛けました。
2022年最後を飾る《SAO》イベントを締め括ったのは、松岡さん。「年末のこの日、この時間にお越しくださり、改めてありがとうございました」と、会場へ足を運んでくれたファンに再び感謝を伝え、「自分たちが心血を注いでお芝居させていただき、すべてのスタッフの皆様が支えてくださり、そんな作品をこうしてみなさんが楽しんでくださる……。こんなウィンウィンの関係はほかにないと思います。何回も観てくださって、本当にありがとうございます。作品が10周年を迎え、また新たな10年に向けて頑張っていきたいと思っていますので、これからも『ソードアート・オンライン』をよろしくお願いいたします。みなさん、良いお年を」と挨拶し、大きく温かい拍手が会場を包みました。
短いながらも、劇中同様“12月29日22:00 待ち合わせ”という、特別な時間になったこの日のイベント。12月31日からの公開11週目には、来場者特典として4種ランダムの「スタッフセレクト・ミニ複製アフレコ台本」が配布されるなど、まだまだ作品は盛り上がりをみせます。年末年始はぜひ劇場で、『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』をお楽しみください!
『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥(くら)き夕闇のスケルツォ』作品情報
全国にて絶賛上映中!
INTRODUCTION
第15回電撃小説大賞<大賞>を受賞した川原礫氏による小説『ソードアート・オンライン』シリーズ(『電撃文庫』刊)。次世代VRMMORPG《ソードアート・オンライン》を舞台に繰り広げられる主人公・キリトの活躍を描いた物語は、2009年4月の原作小説第1巻発売以来高い人気を誇り、2022年現在、全世界での累計発行部数は3000万部を突破。TVアニメは2012年に第1期が放送、現在まで続く4シリーズ(全97話※1)に加えて、2017年には『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』が公開。その他にもゲーム、コミカライズなど、幅広いメディアミックス展開がなされている。
『ソードアート・オンライン プログレッシブ』は、《SAO》物語のすべての始まり、アインクラッド第一層からの軌跡を深く掘り下げていく、作者自身によるリブート・シリーズ。2021年、その『プログレッシブ』を原作とした完全新作アニメーション映画シリーズが始動。キリトからヒロインのアスナへ視点を変えて再構築し、新たな《アインクラッド》編を描いた第1弾映画「星なき夜のアリア」は、週末興行収入ランキングで初登場第1位を記録し、全都道府県で10週間にわたるロングランヒットとなった。そして、続編にあたる「冥き夕闇のスケルツォ」が、いよいよ2022年10月22日(土)に開幕する。
※1総集編および、「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」を除く。
ゲームオーバーが現実の死に直結するデスゲーム――。
物語の原点をたどる『ソードアート・オンライン -プログレッシブ-』のアニメーション映画、待望の第2弾!
STORY】
《これは、ゲームであっても遊びではない。》
世界初のVRMMORPG《ソードアート・オンライン》がデスゲームと化し、1万人のユーザーがゲームの世界に閉じ込められてから、既にひと月以上が過ぎていた。
鋼鉄の浮遊城《アインクラッド》第一層を攻略したアスナは、キリトとコンビを組んだまま、最上階を目指し旅を続けていた。
女情報屋アルゴの協力も加わり、攻略は順調に進んでいるかのように見えたが……
攻略を先導するトッププレイヤー集団、《ALS》(アインクラッド解放隊)と《DKB》(ドラゴンナイツブリゲード)。
本来は共闘すべき2大ギルドの対立が勃発する。
その陰には、暗躍する謎の人物の姿が――。
死と隣合わせの危険な戦いのなか、《攻略》とはまた異なる《脅威》が、アスナとキリトを巻き込んでいく――!
STAFF
原作・ストーリー原案:川原 礫(「電撃文庫」刊)
原作イラスト・キャラクターデザイン原案:abec
監督:河野亜矢子
キャラクターデザイン・総作画監督:戸谷賢都
アクションディレクター・モンスターデザイン:甲斐泰之
ボスモンスター・ステージデザイン:石垣 純哉
サブキャラクターデザイン:秋月 彩・渡邊敬介
プロップデザイン:東島久志
美術監督:伊藤友沙
美術設定:平澤晃弘
色彩設計:中野尚美
撮影監督:大島由貴
CGディレクター:織田健吾
モニターグラフィックス:宮原洋平・関 香織
編集:廣瀬清志
音楽:梶浦由記
音響監督:岩浪美和
音響効果:小山恭正
音響制作:ソニルード
プロデュース:EGG FIRM・ストレートエッジ
制作:A-1 Pictures
製作:SAO-P Project
配給:アニプレックス
CAST
アスナ:戸松 遥
キリト:松岡禎丞
ミト:水瀬いのり
アルゴ:井澤詩織
エギル:安元洋貴
キバオウ:関 智一
リーテン:本渡 楓
シヴァタ:永野由祐
リンド:大塚剛央
ヤマタ:高橋伸也
ウルフギャング:阿座上洋平
ローバッカ:玉井勇輝
ナイジャン:関 幸司
ジョー :逢坂良太
モルテ:小林裕介