冬アニメ『REVENGER』叢上徹破役・武内駿輔さん×鳰役・金元寿子さん×惣二役・葉山翔太さんが第1~3話を振り返る|今後出てくるキャラクターや声優も濃い布陣!
各話で出てくるキャラクターや声優も濃い!
——第1話〜第3話まで印象に残っているシーンがあれば教えてください。
葉山:第3話で惣二と雷蔵がちょっと仲良くなって帰ってくるところは良いですよね(笑)。あと第2話の徹破の優しい一面が垣間見られるところも好きです。遊女から恨噛み小判を受け取る目がすごく優しげでカッコ良い~!と思いました。
武内:オーディションのセリフに第2話のセリフが入っていたので、僕自身もすごく印象に残っています。オーディションだけのセリフの掛け合いも結構ありました。そういうこともあって、第2話の収録時はオーディションとはまた違う新しい表現方法ができそうだなと感じましたし、実際に演じてみて楽しかったです。
——第2話の徹破のアクションシーンもすごくカッコよかったです。
金元:みんなのアクションシーンは私も印象に残っています。特に、最後の決め方がすごくて……幽烟が敵の顔に金箔を貼って窒息させるアクションを見てすごい!こんな使い方があるんだ!と思いました(笑)。
葉山:あはははは。
武内:ある意味、贅沢な死に方かもしれませんね。
金元:現実世界にも金箔パックがあるので、自分が使ったら窒息してしまうかもしれないと衝撃を受けたのを覚えています(笑)。
一同:(笑)。
葉山:金箔のパックも最後にパリーン!と割れてくれたら剥がす手間がかからないので良いですよね。
金元:確かに! 綺麗になりそう!
武内:よくあの殺し方から美容の話に持っていけますね(笑)。
葉山・金元:(笑)。
——それにしても、『REVENGER』のキャラクターは全員癖が強いですよね。
葉山:そうなんです。第3話から漁澤陣九郎(CV:子安武人)という新しいキャラクターが出てくるんですけど、本当に癖が強い……! 幽烟さんが礼拝堂でジェラルド嘉納(CV:大塚明夫)と対峙しているときの会話と、漁澤さんとの会話はまったく雰囲気が違いますし、そこでいろんな面が見られるのもすごく魅力的だなと。
雷蔵や《利便事屋》のみんなと関わっていくうちに 、幽烟さんが解れていくところも魅力的です。雷蔵が1番揺れ動くキャラクターなので葛藤している姿はひと目でわかりますが、 幽烟さんも内面で変わっていっている様子が徐々に見えてきてゾクゾクします。
——確かに。その2人の比較も楽しめますね。
葉山:登場人物もこれから増えていきますし、その話数だけに出てくるキャラクターたちも魅力的です。中でも、第5話で出てくる見世物小屋の蛇女さんが僕は好きでして。あまり話すとネタバレになるので控えますが、彼女なりの信念や思いが感じられるシーンがとても感動的でした。収録した中でもそのシーンが1番心に残っています。
金元:確かに、そのシーン良かったですよね……。
武内:うんうん。各話でゲストは変わりますが、話は繋がっているのでどのタイミングで見始めても意外と入りやすい感じになっています。タイミング関係なしにいつでも見て楽しめる作品というところも、魅力のひとつなんじゃないかなと。
さらに、キャラクター性の濃さだけでなく、演技力がズバ抜けたベテランの方々もたくさんゲストでいらっしゃるのでエンターテインメントとしても見ててすごく面白いんじゃないかなと思います。
——これからどういう展開になるのか気になっている方も多いので、ぜひ第3話以降の見どころを教えてください。
葉山:第3話は雷蔵と惣二がちょっと仲良くなって関係性が出来上がっていくところで終わりましたが、そこからも2人の距離が縮まり、バディ感が出てきます。ぜひそこにも注目して見ていただけると嬉しいです。
武内:《利便事屋》のメンバーにとっても、雷蔵という存在が結構大きいですよね。何者でもなかった彼が自分が存在する意味を探し始めていくというか、利便事を通して自己を確立していく、雷蔵の変化は常に見守っていてあげてほしい気持ちがあります。
雷蔵を演じている笠間さんもよく「そこまでまだ成長しきっていない」「落ち着きすぎている」というディレクションをもらっていて、その様子を見て雷蔵の現状の心境みたいなものを制作側もすごく大切にしているポイントなんだろうなと思いました。
雷蔵以外の4人は割と前から自分を持っているので、その分、まだ自分の立ち位置が明確になっていない雷蔵は自分を模索し続けます。また、雷蔵と関わることで周りにどんな変化が起きるのか、リベンジに対してどう向き合っていくのか、その動きに注目していただきたいです。
あとは、やっぱりたまに出る鳰の小悪魔的なところですね(笑)。
——そんな鳰を演じる金元さんにとって、今後の見どころはどこでしょう?
金元:さっき葉山さんがおっしゃっていた蛇女が出る第5話では、鳰の過去が少し垣間見えます。そこで鳰がどういう反応をするのか個人的にも気になっていましたが、過去に振り回されるというよりも意外とノリノリなところもあって、不思議なやり取りでした。
武内:掴めそうで掴めないところが、鳰は1番強いですよね。
葉山:うんうん。
金元:生と死、愛情の捉え方が全然違うというか、鳰の中だけにあるものなのでたぶん共感はまったくできません(笑)。だからこそ、視聴者の方からすると不思議だなと思う部分がより色濃く出てくると思います。
——幽烟との会話でも、鳰は他の人とは違う視点で物事を見ていたり、感情が薄かったりするところがあるのかなと感じられます。
金元:そうですね。幽烟は一応恩人というか助けてくれた人ではありますが、だからと言ってすごく尊敬していたり、絶対指示に従ったりするような関係でもありません。《利便事屋》のメンバーの中では少し特別な気持ちがあるかもしれませんが、懐いているわけでもなく、鳰なりの距離感がそれぞれにあるのでそこにも注目してもらいたいです。