冬アニメ『イジらないで、長瀞さん 2nd Attack』インタビュー連載企画第3弾：ガモちゃん役小松未可子さん｜第2期にはガモちゃんがらみの長編エピソードも！アクセントになっている部長の扱いにも注目

第2期は原作のおもしろエッセンスを膨らませたり、カラオケ曲を別レコーディングしたりと、スタッフのこだわりがより強く!?

――第2期が決まった時の感想と、久しぶりに収録するにあたって準備されたことや苦戦したことをお聞かせください。

小松：第2期の収録ではガモちゃんの感覚をスっと取り戻すことができました。というのも、ガモちゃんは自分の中では特殊なキャラクターなんです。

長瀞さんの親友であり、パイセンをイジりつつ、二人の恋を見守って……という立ち位置なので、フレンズの中では割とまともなんですが、それを見せずにあえてヨゴレをやるという（笑）。

――思い出す必要がなかったのは、第1期で個人的にアドリブの課題を毎回課していたこともあるんじゃないですか？（笑）

小松：そうかもしれません（笑）。

『長瀞さん』ではどこかでおもしろいエッセンスを意識していましたし、その感覚はこの作品にしかありませんから。演じた感覚が体の中にずっと残っていたので、第2期も入りやすかったですし、むしろまた演じるのが楽しみでした。

――今回の収録現場の雰囲気や、裏話などあればお聞かせください。

小松：フレンズのみんな、特に桜と一緒に収録することが多かったですね。パイセンと一緒の回もありました。

第2期では長瀞さんとパイセンの関係をより後押ししていくチームワークができていますし、原作のおもしろい部分を更に膨らませているシーンも多いです。例えばカラオケのシーンでは、部屋の中で歌う曲にもこだわっていて、キャラソンにしたり、何かのパロディ曲風に別日にレコーディングしたりと、制作陣のこだわりがより強くなった気がします。

――小松さんのアドリブがスタッフ陣に「自分たちももっとやらなきゃ」とやる気をあおったのでは？

小松：そんなことないですよ（笑）。

皆さん、スイッチが入った状態でスタートしているなという雰囲気をビシビシ感じました。オマージュや遊びもとにかく全力なので、「私も応えなければ」と更にギアが上がった気がします。

第2期ではガモちゃんがらみの長編エピソードも！

――第2期または今後のアニメで描かれたらいいなと思うエピソードはありますか？

小松：第2期ではフレンズたちを掘り下げるようなエピソードがちょこちょこありますが、メインはあくまで長瀞さんとパイセンなので、フレンズたちが長瀞さんと一緒じゃない時の日常がどうなっているのか気になりますね。

ガモちゃんに関するエピソードは後々出てきますが、桜とヨッシーの実態が気になるので、そこを掘り下げたエピソードが見たいです。

――第2期でこれから描かれるガモちゃんがらみのエピソードの回は、ちょっとテイストがいつもと違っているような気がしました。

小松：そうですね。基本的に1話のAパートとBパートでは違うエピソードが描かれていますが、その回では1話がつながっていて、長編っぽさもあるので、ぜひ楽しみにしていてほしいですね。

――最近、プライベートでイジられたことやイジったことで印象に残っていることを教えてください。

小松：コロナ禍に入って、よく「罹患」という言葉を目にするようになりましたが、読み方をずっと「らかん」だと思っていて。メールで「らかん」と打っても予測変換で出てきていたので気にもしませんでした。

ある時、家族との会話で「罹患」の話題になって、私が「らかん」と言ったことで間違いだと指摘されて。「でも予測変換でちゃんと出たし！」と抵抗して、イジられたのが最近の出来事です。大人になってから間違いでイジられるのはとっても恥ずかしいものなんだなと知りました（笑）。

――小松さんはしっかりもののイメージがあったので意外です。イジられるよりもイジるほうだと思っていました。

小松：仕事ではツッコミ側にまわることも多いんですが、自分がイジられた時にはどう返せばいいかとか、うまくかわせる方法が思い浮かばず、なかなか機転が利かないのが弱点です。

――それは長瀞さんと同じなのでは？

小松：確かにそうかも（笑）。

フレンズも参加の新EDテーマ「MY SADISTIC ADOLESCENCE♡」は第1期よりイジり具合強め？　更に強まったフレンズの絆と、いいタイミングで出てくる部長など、今後の展開にも注目！

――第1期に続き、第2期でも長瀞さんとフレンズ3人でEDテーマ「MY SADISTIC ADOLESCENCE♡」を担当されていますね。

小松：超パワフルな曲をいただいてすごく難しかったですが、レコーディングは楽しかったです。

リズミカルに始まりつつ、セリフも随所に入っていたり、4人がよりパワーアップして、イジり要素が強くなったED曲で。第1期の「カラフル・キャンバス」は放課後、みんなで帰っているようないい雰囲気の曲でしたが、今回はイジり具合が強くなっているので、聴いていても痛快、爽快に感じていただけるのではないかと思います。

――これから放送される第3話や今後の見どころ、注目ポイントのご紹介をお願いします。

小松：第2期では部長の使われ方がいいアクセントになっていると思います（笑）。本当にいいタイミングで出てくるところが個人的に大好きです。

フレンズのチームワークもより強くなっているなと第3話で感じました。もはやただのフレンズではなく、ヨッシーは人間離れしてきているし、ガモちゃんは相変わらず、いい悪乗りをしているし、桜、そして長瀞さんを含めた4人のバランスの良さは見どころの1つかなと思います。

あとは、見ている視聴者の方や私たちがヤキモキしてしまう長瀞さんとパイセンの恋の行方にもより拍車がかかってくるので、今後も見逃せません。

――改めて『イジらないで、長瀞さん』の魅力や人気の秘密とは？

小松：視聴者の皆さんは、パイセンと同じ立ち位置からスタートしたと思いますが、イジり、イジられの関係の中で、長瀞さんがどんどんかわいく思えてきたと思います。そんな風に少しずつ長瀞さんやフレンズたちとの関係性が変わっていくことで、応援したくなるところが魅力なのかなと。

フレンズたちも最初は「こんなヤツにイジられたらヤバいかも」というところから、「いい子たちなのでは？」と印象が変わっていく、イジり具合の変化も絶妙で。みんないい子ばかりだし、魅力的な個性が皆さんの心にハマってくれているのかなと思います。

――最後に、皆さんへメッセージをお願いします。

小松：第2期が始まって、イジり具合はパワーアップしつつも、長瀞さんもパイセンもかわいく思えてしまうような、見ている方もうずうず、ソワソワしちゃう感覚は変わりません。

きっと初めてご覧になる方は体験したことがない感覚を味わえるのではないかと思います。気になった方はまず第2期を見ていただき、そして第1期とどんどん沼にハマっていただけたら嬉しいです。

新しいキャラクターも登場して、更ににぎやかになりますので、広がっていく関係性や可能性も楽しんでください。

そして、パロディやオマージュは第2期でも健在なので、そこも楽しみにしていてください。私も頑張ります！（笑）

TVアニメ『イジらないで、長瀞さん 2nd Attack』作品情報

2023年1月放送予定！

スタッフ

原作：ナナシ（講談社『マガジンポケット』連載）
監督：ウシロシンジ
シリーズ構成・脚本：岸本卓
メインキャラクターデザイン：鈴木美咲（テレコム・アニメーションフィルム）
美術監督：白石誠
色彩設計：近藤直登
撮影監督：柚木脇達己
編集：後田良樹
音響監督：明田川仁
音楽：吟（BUSTED ROSE）
音楽制作：キングレコード
アニメーション制作：OLM
製作：「イジらないで、長瀞さん」2製作委員会