Made in よこはま|山根綺のほんとのところ。#17
もうすぐ私の誕生日、2月4日がやってきます。
(よかったらオメデトー!!って空に唱えてくださいね)
この日は書籍『山根綺のほんとのところ。』の受注がスタートする日です。
この本を出版するにあたり、
私の地元、横浜で撮影をしていただきました。
みなとみらいや赤レンガ倉庫、地下鉄、そして
私の大好きな海。
数年前まで心の拠り所だった場所に
こうして帰ってくることができて
とても感慨深いです。
今回は、そんな生まれ育った故郷、横浜について。
私は横浜生まれ横浜育ち、生粋の横浜人なのですが、
横浜の人は出身地を聞かれた時、
神奈川県じゃなくて横浜って言うよね〜といじられがちです。
でも本当に横浜って答えてしまうので、
何も言い返せません。。
だってね、すごく良い街なんです。
空が広くて、街中も綺麗で、
時間がゆっくり流れていくような
不思議な魅力があります。
私が通っていた高校は、最寄駅が横浜駅だったので
みなとみらいの海までとても距離が近く
よく学校帰りに、臨港パークという海沿いを歩いていました。
散歩とは少し違う、ただひたすら歩く30分。
そして、たまに魚が跳ねる、
大きな海を眺めていました。
自分は何者になりたいんだろう。
わたしは何がしたいんだろう。
なんで、生きてんだろ。
そんなことばかりを考えながら
空っぽな自分を生きるのが辛くて、
辺りが真っ暗になるまで時間を溶かしていました。
あの時間、勿体無かったかなと思う瞬間もあるけど
昔の私は、頑張りたくなくて
楽をして幸せになりたかっただけなんですよね。
どうしたって私は私から逃げられないし、
自分の居場所は自分で作らなきゃいけない。
自分の心の隙間は、自分で埋めなきゃいけない。
あの時間があったからこそ、
そう気付くことが出来たのかもしれません。
声優の専門学校に進路が決まった後は、
みなとみらいのホテルでアルバイトを始めました。
結婚式の披露宴の配膳をしたり、クロークをやったり、
ひたすら走り続けた毎日。
たくさん失敗して泣いて帰る日もあったけど
帰り道にみなとみらいの綺麗な夜景を見ると
あぁ今日も頑張って良かったなって思えて。
私はきっとこういう世界が好きなんだ、
誰かが笑顔になってくれる世界が好きなんだと感じていました。
私が立ち止まっていたのもこの街で
私の時計が進み始めたのも、この場所。
そんな大切な想い出の地で
素敵な写真をたくさん撮っていただけて
本当に本当に嬉しいです。
私が2023年に元気に生きていた証が
大好きなやや担さんに、目一杯届くことを願っています。
そして、横浜はとても素敵な街なので
良かったら出かけてみてくださいね。
(あ、海辺は冬だと極寒なので、春になってからがおすすめですよ。)
企画協力:青二プロダクション
編集担当:川野優希