冬アニメ『便利屋斎藤さん、異世界に行く』サイトウ役 木村良平さん×ラエルザ役 ファイルーズあいさん第2話振り返りインタビュー|ラファのエピソードやラエルザの口移しなど見どころ満載! 人間ドラマもしっかり描く作品だと分かる作りに【連載第3回】
一智和智先生が、KADOKAWA「ComicWalker」等で連載中の漫画『便利屋斎藤さん、異世界に行く』がTVアニメ化! 2023年1月より放送中です。
異世界に転生した主人公・斎藤(サイトウ)は、前世で培った便利屋としてのスキルを活かし、冒険者として新生活をスタートさせる本作。サイトウは、冒険者・ラエルザ、モーロック、ラファンパンと出会い、彼らのパーティーに加わり、一緒に冒険することに。特別な力もなく、魔法も使えないサイトウですが、自分が仲間たちのためにできることへ真摯に向き合い、便利屋で磨いた技術や機転で、仲間たちのピンチを救っていきます。
第2話ではラファンパンが金貨に執着する理由や、ラエルザが瀕死のサイトウに、生命の雫を口移しで飲ませるといった名シーンの数々と、新キャラのニニアとフランリル、王様と魔王、大臣が登場するなど盛りだくさんな内容でした。
アニメイトタイムズでは、本作の連続キャストインタビュー企画を実施中! 第3回には、サイトウ役の木村良平さん&ラエルザ役のファイルーズあいさんが再登場です。放送されたばかりの第2話を振り返っていただきつつ、お気に入りのキャラや次回放送される第3話の見どころなどをご紹介いただきました。
第2話でまたも見られたサイトウの意外な器用さ。ラファのエピソードの美しさにうっとり
――第2話を振り返ってみた感想と、印象的なシーンをお聞かせください。
サイトウ役 木村良平さん(以下、木村):この収録の後、2回うなぎを食べに行きました。収録直後と翌週に(笑)。
ラエルザ役 ファイルーズあいさん(以下、ファイルーズ):食べたくなりますよね! 飯テロです。
木村:こちらの世界の食文化を持ち込んで、異世界の人たちがビックリするという、王道をちゃんとやってくれて楽しかったです。サイトウの万能さやポテンシャルの高さゆえですよね。
――便利屋はうなぎ(ヒドライール)もさばけるんだと驚きました(笑)。
木村:サイトウは調理免許も持っているので。「便利屋」と言っておけば、何ができても不思議じゃないと思わせられるので、ここでも設定が活きていますよね。サイトウが異世界の文化にいかに溶け込むのかという話でもあるので、その部分をしっかり描けたエピソードだったかなと思います。
ファイルーズ:ラファンパンがなぜ金貨に執着するのかという理由も描かれていて印象的でした。そのシーンの映像は収録時点でできていて、まるで絵本のページをめくっているような美しい映像でした。
木村:すごくきれいだったね。
ファイルーズ:個人的にもラファのことがもっと好きになりました。
――ラエルザをサポートした直後、アイアンゴーレムに命を奪われたサイトウに、ラエルザが口移しで命の雫を飲ませたシーンもよかったです。
ファイルーズ:口移しする直前に言った「サイトウ、私は」の後、何を言おうとしたのかなと想像力を掻き立てられます。ハッキリ明言しないことで、「今後この二人の関係がどうなっていくんだろう?」とよりワクワクしてもらえるのではと思います。
木村:サイトウが死ぬ寸前に、薄れゆく意識の中で、過去の想い出が浮かんできていましたね。会社の社長からクビを言い渡されて、異世界にやってきたらみんなに必要とされて嬉しかった、と。ラエルザのおかげで生き返った後に、モーロックとラファもやってきてくれて。カタルシスは決して戦いの勝利だけにあるものじゃないぞと思えたし、人間ドラマもしっかり描いている作品であることが、視聴者の方にも分かっていただけたのではないかと思います。
――ニニアとフランリル、王様と大臣、魔王など、新キャラも多数登場しました。
木村:まだサイトウたちと直接的な絡みがないので、「この人たちの存在にどんな意味が?」という疑問を持たれた方もいるかもしれませんが、今後ちゃんと意味が分かるので、どう絡んでいくのか注目していただけたらと思います。
――ご自身のキャラ以外でお気に入りのキャラを教えてください。
ファイルーズ:私はモーロックです。セリフ以外でも「アドリブしてください」と一番言われているのがモーロック役のチョーさんで(笑)。そのたびにチョーさんの振り切った、おもしろいアドリブが聞けるので、「今度はどんなことを言ってくださるんだろう?」と楽しみになります。
――モーロックは物忘れが激しくて、戦闘中に呪文を忘れたり、エッチで女の子が大好きだったり、おもしろいキャラですよね。
ファイルーズ:なぜか憎めないんです。現実にいたら絶対関わりたくないですが(笑)、アニメのキャラだからかわいくて好きです。
木村:この作品は派手さがないのに惹かれる理由の1つが、キャラがみんな愛らしいんですよね。そういう点をのぞいて言えば、今後出てくるパワーウィザードはヤバいです。「どうしてこんなキャラ思いついたんだろう?」と思ったくらいです。あとはモンプイ。おいしいよなあ。
――モンプイも、モーロックと同じようにコミカル系でありつつ、悲哀も感じさせます。
木村:要するに話が回るキャラがいるとおもしろいということなんですよね。彼がいれば、別の展開が生まれるのは強いですね。