先輩たちの力を分けてもらった「MOON SIGNAL」。いつか私たちだけの力で楽しんでもらいたい――『日々荘3号館～一富士二鷹3号館～』相川奏多さん、橘美來さん、夏目ここなさん、日向もかさん、宮沢小春さんアフターインタビュー

まだまだ先輩のおかげ。いつか5人で自立したい

――そしてイベントの最後はスフィアの「MOON SIGNAL」を歌われました。

橘：歌っているとき、「私、この曲を観客席から見ていたんだよな」と思って……。見られる側なのが不思議な気分でした。あと、振りコピも良かったですし、クラップも久しぶりに見たので懐かしい気分になりました。そしてなにより先輩方の温かさを受けてステージに立てているんだと実感できて。

――練習はどんな様子でしたか？

橘：練習は寿（美菜子）さんのご指導のおかげでもあるんですけど、ダンスがしっかり揃うようになって。全体を通して今までより心がひとつになった気がしたんです。皆の心をひとつにするのは今後のステージパフォーマンスに繋がるので、今回の経験を活かしてどんどん前に進んでいければと思います。

――相川さんはいかがでしたか？

相川：私は改めてステージが好きだなって思いました！　だから歌っているときは「MOON SIGNAL」の雰囲気に合わないんじゃないか？というくらい笑っていて。それだけ楽しんでしまいました。

でもお客さんたちに楽しんでもらえたのは私たちだけの力ではなく、スフィアさんの力なので、いつか私たちだけの力で楽しんでもらいたいなと思います。いつか声出しでライブを楽しめる日がくると思っているので、そのときまでには自立したいな、なんて。

――なるほど。宮沢さんはいかがでしたか？

宮沢：「MOON SIGNAL」は、「ミュージックレインフェス」に向けて7月くらいからずっと練習していたんですけど、リハーサル直前に中止を聞かされて。本番目前での決定だったので、私たちの「MOON SIGNAL」を聴いてもらえる機会がなくなってしまうんじゃないかとすごく心配になりましたし、悔しくて。でも今回歌う機会をいただけて、以前よりパワーアップしたものを披露できたので逆に良かったのかな？と思ったりもしました。

――たびたびお話にあがっていますが、「MOON SIGNAL」は振り付けの指導を寿さんが担当されていますね。

宮沢：寿さんのご指導で、曲との向き合い方が変わりました。歌うのではなく歌詞を朗読する段階から教えていただいたんですけど、メロディーありなしでは歌詞の受け取り方が全然違うんですよ。私はメロディーのありなしの両立で苦戦しましたが、本番では5人で歌うことができて。今は清々しい気持ちでいっぱいです。

――実際に歌ってみていかがでしたか？

宮沢：ステージから見た光景がペンライトで真っ赤に綺麗に染まっていることに驚いて。私たちは普段、月のテンペストで歌うことが多いんですけど、その場合は青のペンライトなんですよ。だから初めての光景で新鮮でしたし、すごく気持ちが盛り上がりました。

ただ、みなさんが見ていたのは、私達を通したスフィアさんだと思うので、いつか私たち5人の曲でなにかできたら良いなって。でもその前に『IDOLY PRIDE』の「未来」（LAWSON presents IDOLY PRIDE VENUS STAGE 2023 “未来”）が1ヶ月後にあるので、5人で素敵なものにしたいです。「日々荘」も3月に決まりましたし、そこに向けて一丸となって頑張ります。

――日向さんはいかがでしたか？

日向：7月から「ミュージックレインフェス」の練習が始まり、リハーサルのラストのタイミングで寿さんから「今までお疲れ様。本番も頑張ろう。皆が練習してきたものを出せば良いステージになるよ」とお手紙をいただきました。温かい言葉が書いてあって、みんなでその手紙を読んだ後にボイトレをして、というタイミングで中止を言い渡されて。なので今回歌わせてもらえたことが本当に嬉しいですし、ステージから見た光景がすごくて感動して。

その反面、私の中で「こんなに頑張ったんだからもっと大きなステージで、私たちを知らない人たちに見てもらいたい」という欲が出てきて。いつかは5人だけで自立してステージに立っている姿を見せたいなと思いましたし、これから頑張ろうと思いました。

――今回はそのための大きな一歩でしたね。

日向：そうですね、今回は月ストの（早坂）芽衣ちゃんではなく、日向もかとしての歌を届けられたんじゃないかなと。でも大前提としてスフィアさんの歌なのであまり我を出し過ぎないようにして。私は戸松さんと豊崎さんのパートを歌わせていただいたんですけど、先輩たちの歌い方を勉強しつつ、自分の個性を出しつつ。本当に貴重な体験をさせていただきました。

――夏目さんはいかがですか？

夏目：寿さんにレッスンしていただく際、私たちそれぞれが「MOON SIGNAL」をどう思っているのか、どう歌いたいのかを聞かれて。それに対して、どうすれば5人ならではの「MOON SIGNAL」になるのかというアドバイスをいただき、そのおかげで自分たちのカラーを少しだけ取り入れることができました。だからこれからも意見の出し合いはするべきだと勉強になりました。

それと同時に、寿さんが思う「MOON SIGNAL」、スフィアさんが思う「MOON SIGNAL」も聴かせていただいたんですけど、「こんなに『MOON SIGNAL』って深かったんだ」って。なので今回「MOON SIGNAL」と向き合う良い機会になりましたし、より「MOON SIGNAL」を好きになりました。

――では最後に、次回『日々荘3号館〜パジャマで集まらNight!!!〜』の開催に向け、代表して宮沢さんからメッセージをいただいてよろしいでしょうか。

宮沢：目を逸らしていたのに〜！（笑）

――2日目の3月29日はお誕生日ですので、ぜひ（笑）。

宮沢：はい。次回は平日の夜開催になりますが、絶対に楽しいイベントにするとお約束します！

相川：お、こはちゃんが断言するなんて珍しい！

宮沢：だって、できるでしょ？

一同：（笑）

宮沢：お仕事や学校の疲れを癒やしに来ていただければと。私はこれまで誕生日は家族で過ごすことがほとんどで、友達とパーティーすることもなかったんです。もちろん、私の誕生日を大々的に打ち出すつもりはありませんが、今まで当日にたくさんの人とお会いすることがなかったので、どこかワクワクしています。

まだなにをするか決まっていませんが、副題が「パジャマで集まらNight!!!」ですから！　皆さんもパジャマ出勤もとい、パジャマ帰宅で集まっていただければと思います（笑）。楽しい時間を過ごしたいので、ぜひお待ちしております！

――ありがとうございました！

[インタビュー：ことぶきめぐみ　文：MoA　編集：鳥谷部宏平]