宮崎駿氏による不朽の名作『風の谷のナウシカ』原作漫画をネタバレ解説! あらすじ、映画との違い、結末をご紹介!
1984年に公開された映画『風の谷のナウシカ』。公開から約40年ほど経過した今でも、地上波放送がされるたびに話題となり、歌舞伎化もされるなど国内外で人気を誇る不朽の名作です。
本稿では、そんな大人気映画の原作漫画である『風の谷のナウシカ』のストーリーを解説!
1982年に「アニメージュ」にて連載が開始され、13年に渡って描かれた大作であり、世界中のクリエイターたちに影響を与えた傑作でもあります。
映画版の『ナウシカ』では描かれなかった謎や、物語の結末を紹介させていただきます。
目次
- 心優しき風の谷の少女は、戦乱に巻き込まれていく……(映画版ラストまで)
- 激しくなる戦い、明かされていく世界の秘密
- 終わろうとする世界、ナウシカの選択は……?
- 旧人類が眠る、シュワの墓所へ
- 世界の普遍的な闇と光を描いた大傑作!
心優しき風の谷の少女は、戦乱に巻き込まれていく……(映画版ラストまで)
人類を神の領域にまで近づけた、大産業文明が衰退し「火の七日間」とよばれる戦争によって地表は不毛の地となり、文明が崩壊した世界。人間が暮らすことの出来ない地域である腐海、その地に暮らす王蟲といった巨大生物に世界はどんどん侵食されていきます。
それでも人類は、土鬼(ドルク)諸侯国連合とトルメキア帝国という2つの国を中心に争いを続けています。主人公・ナウシカの住む風の谷はトルメキアと同盟を結んだ小さな国ですが、商船の墜落事件によって風の谷も戦いに巻き込まれていきます。
映画版とあまり変わりませんが、土鬼というもう一つの組織の登場やトルメキアと風の谷が同盟関係である事が漫画版の設定です。
商船にのっていた、都市ペジテの王女からナウシカが受け取った秘石は巨神兵を復活させるための鍵となり、それを取り戻すためにトルメキアの王の娘・クシャナは風の谷にやってきたのでした。
族長の娘であるナウシカはトルメキアの戦いにガンシップと共に参加するのが習わしであり、秘石ももっているのでほぼ捕虜のような形でクシャナたちと共に戦う事になります。
アスベルとの出会い
風の谷とトルメキアが空中集合をしている最中、ペジテの王子であるアスベルがナウシカたちに奇襲をしかけます。その混乱によってナウシカとアスベルは腐海へと墜落。
彼女たちは運良く腐海の奥深くにある汚染度の低い地域へとたどり着きます。秘石はアスベルの手に渡り、ナウシカと王蟲の会話から腐海が「世界の浄化」のためにあることが明かされるのでした。
王蟲と心を通わせるナウシカ
ナウシカたちは腐海を脱出し、上空へもどりますが今度は敵対勢力である土鬼の船とバッティングします。そこで捕虜にされてしまうナウシカたち。
そこで、この船がクシャナたちの部隊を壊滅させるために飛んでいた事を知ります。風の谷をも巻き込んだ戦争であることに気づいたナウシカは、戦いを止めるため強引に土鬼の船を脱出。
しかし、その頃、土鬼は王蟲の子供を人質にし、大量の王蟲達を引き連れてトルメキア軍へと向かわせていたのです。それを見たナウシカは、王蟲の子供を救うべくクシャナと交渉。トルメキアが王位継承戦のために土鬼へ密告したことと、秘石のありかを引き換えに子供を救います。
子供を王蟲の元へ返し、王蟲の暴走を止めて彼らと心を通わせるナウシカ。そして彼女は壊滅状態となったクシャナ達のもとに1人で従軍することを決めました。