「儚さと共に強さを演出したい」舞台『トワツガイ』制作発表会レポート! 守るために戦う少女たちのペア「ツガイ」で臨む舞台への意気込みを語る!
衣装の注目ポイントをキャストが解説!
ゲームの世界観そのものが感じられる衣装の見どころやこだわりを演者より解説。さらに、ビジュアル撮影の感想が語られました。
カラスの衣装は、舞台『少女ヨルハ』(演出家・松多氏、主演・大西さん)で使われていた制服と同じ生地で制作されており、大西さんは懐かしいなと振り返ります。渡辺さんは、ウィッグやケープ付きの衣装と可愛らしい容姿からか「フランスの赤ちゃんみたい」と言われていることを明かし、会場を笑わせる場面も。大西さんと渡辺さんはビジュアル撮影がとにかく楽しかったと笑顔で話しました。
衣装についての強いこだわりを星守さんは熱弁。仮生地から本衣装まで何度も調整が重ねられた上、武器を持った集合ビジュアルも細かく角度調整をして完成したもの。二次元のバランスを三次元でも実現出来るように、キャストとスタッフ一同で試行錯誤したとのこと。また、スズメの衣装はパーツが多く、イラストと見比べながら微調整しており、再現度の高さに驚いたと話す各務さん。双子を意識した衣装のこだわりがしっかりと伝わりました。
フラミンゴの衣装の特徴はスカートが短いこと。正面はギリギリまで短くし、サイドが布で覆われています。ちなみに、長谷川さんはツガイであるフクロウ(小泉萌香さん)のフードにあるフクロウ耳について「愛おしすぎて……もう食べたい!」と大好きなポイントを告白しました。
藤井さんのお気に入りは、ハチドリのオーバーサイズのブルゾン。ゲームではキルティング生地で描かれていますが、舞台上では暑いため陰影もあるリアルな印刷で生地感が演出されています。チャームなども特注で、毎回着るのが楽しみだと嬉しそうに語りました。野本さんは「Oh……スリット……」と大胆な衣装に圧倒されたと振り返ります。
ツバメは燕尾服がイメージとなっており、飯窪さんは裾を美しく翻すのが難しかったようです。CAGEの衣装は、白で統一。しかし、色合いもスノーホワイト、オフホワイトと少しずつ色味が違うのが特徴です。また、軽いウィッグで殺陣が動きやすく実用性に優れていると松田さんが解説してくれました。
細かなこだわりが詰まっている舞台『トワツガイ』。ゲーム内の演出が舞台へどのように反映されるのか、「ツガイ」たちの物語はどう描かれるのでしょうか。2023年2月16日(木)のゲームリリースと共に、6月16日(金)の公演開幕に期待が高まります!
【取材・文・写真/杉村美奈】
舞台『トワツガイ』作品情報
公演日:2023年6月16日(金)~25日(日)
劇場:サンシャイン劇場
(〒170-8630 東京都豊島区東池袋 3-1-4 サンシャインシティ 文化会館 4F)
イントロダクション
世界は『黒い海』に包まれ、『魔獣』と呼ばれる異形の存在が人々を蹂躙し始めていた。 そんな『魔獣』達と戦うことができるのは『トリ』と呼ばれる少女達だけだった——。
『黒い海』に侵食され始めた世界。 突如海から現れた異形の存在『魔獣』。 そしてその最たるもの『災禍の魔女』たち。
魔獣に対抗するべく人々が作り上げた組織『特殊災禍対策本部 CAGE』は、 作戦を立案する。 それは、コードネームに鳥の名前を冠し、 異能の力を手に入れた『トリ』の少女達を戦線に送り込むことだった。
強大な敵。戦い続ける組織。壊れていく心と体。それでも彼女たちは抗う。
唯一無二の『ツガイ』だけを心の支えにして。
スタッフ
原作:白本奈緒(ILCA)
脚本・演出:松多壱岱
音楽:岡部啓一(MONACA)、瀬尾祥太郎(MONACA)
美術:松生紘子
衣装・特殊造形:早瀬昭二(マッシュトラント)
メイク:M's Factory
映像:曾根久光(co:jin projects)
舞台プロデューサー:小林諸生(ABC&SET)
制作:ABC&SET(株)
協賛:(株)スクウェア・エニックス
主催:舞台 トワツガイ製作委員会(ABC フロンティア、HIKE、サンライズプロモーション東京)
キャスト
カラス:大西桃香(AKB48)
ハクチョウ:渡辺みり愛
エナガ:星守紗凪
スズメ:各務華梨
フクロウ:小泉萌香
フラミンゴ:長谷川玲奈
ハチドリ:藤井彩加
ツル:野本ほたる
ツバメ:飯窪春菜
司令:松田彩希
副司令:倉知玲鳳
カッコウ:堀越せな
ミヤマ:梅原サエリ