「ブックフェア2023」宣伝隊長・しぐれうい先生インタビュー|「自分の力でできなかったことは絶対に挑戦するべきだ」と語る、イラストレーターの新たなチャレンジとは? 10年以上前に四日市店で飾られた秘蔵イラストも……!?
2023年6月1日(木)~6月30日(金)に開催するアニメイト最大の書籍イベント「アニメイトブックフェア2023」。フェアを盛り上げる宣伝隊長として、Vtuberとしても活躍されるイラストレーター・しぐれうい先生が就任しました。
しぐれ先生描き下ろしのポイント景品やPR動画をはじめ、多方面からフェアを盛り上げていただきます。また、フェアの一環として小説投稿サイト「小説家になろう」とのコラボ施策「相棒(バディ)とつむぐ物語」コンテストを実施。大賞受賞作品は、しぐれ先生がイメージイラストの制作を行い、大賞受賞者へB6判型小冊子を進呈。
さらに、イメージイラストを使用した小説を「アニメイトブックストア配信 電子書籍」として、読者投票にご参加いただいた方へ無料で配信します。
そんな今年の「ブックフェア2023」の宣伝隊長を務めるしぐれ先生にインタビューを実施! アニメイトならではの思い出やフェアへの意気込みなどをお伺いしました。
イラストレーター・しぐれういの原点
――この度は「アニメイトブックフェア2023」の宣伝隊長をお引き受けいただきありがとうございます! 最初に自己紹介をお願いします。
しぐれうい先生(以下、しぐれ):女子高生をこよなく愛する16歳、イラストレーターのしぐれういと申します。趣味でVtuberもしています。
――まずは今までどのような本に親しんできたのかをお聞きしたいのですが、しぐれさんは幼い頃からずっと漫画を読んでいたと伺っています。
しぐれ:小学生の時は少女漫画を、中学生の時はライトノベルをずっと読んでいました。母が少女漫画好きだったこともあり、家に置いてあるたくさんの本を勝手に読んでいて(笑)。振り返ってみると、身近に本があり、簡単に手に取れる環境は恵まれていたと思います。そのこともあって当初は漫画家になりたいと思ってお絵かきもしていました。
――少女漫画の中でも様々な作品がありますが、特に好きなテーマはあったのでしょうか?
しぐれ:アイドル×恋愛をテーマとした作品が好きだったのですが、その中でも当時ハマっていた漫画の先生の絵に魅了されたんです。特に扉絵として大きく描かれた精密でキラキラした絵柄の女の子が本当に素敵で、雑誌の誌面を1枚ずつ切り抜いて、家に飾っていましたね(笑)。
――また、中学生の頃はライトノベルを読んでいたとのことですが、イラストレーターという職業を意識し始めたのはこの頃から?
しぐれ:そうですね。中学生で初めてライトノベルという存在を知って「こんな物語があるのか!」と作品のストーリーに衝撃を受けました。そして、なにより「イラストレーターっていう仕事があるんだ!」と驚愕して。ライトノベルに出会う前までは、キャラクターを描く仕事は漫画家しかないと思っていたので「小説でも絵を描けるんだ!」と歓喜した記憶があります。
――最初にライトノベルを手に取るきっかけとなったのは?
しぐれ:きっかけになった作品は先にアニメを見ていたのですが、あとから原作が小説であることを知って購入した覚えがあります。それからどんどん沼にハマっていき、ついには表紙買いをするようになってしまいました。
――イラストに対する意識がそこで強くなっていったのですね。今はイラストレーターとして様々なお仕事を手がけられていますが、店頭にしぐれ先生のイラストが並ぶ際、描き手として意識されていることはありますか?
しぐれ:昔は「ライトノベルと言えばこれ!」のような構図がありましたが、私はそこから少し外れた、他にない組み立て方で描くようにしていました。編集部的にはかなり不安だったと思いますが(笑)。
――それはどのような意図があったのでしょうか?
しぐれ:同じ構図にしてしまうと、棚の中で光らないというか目に入らないと思ったんです。少し違う組み立てにすることで、たくさん並んでいる商品の中からお客様に選ばれやすくなるだろうなと考えながら描いていました。
とはいえ、最近はライトノベルにも多様性が生まれてきて、「基本はこれ!」という構図はあまりなくなってきたのかな。みなさんチャレンジングなイラストを描かれている印象を受けます。
――改めてしぐれ先生が絵を描く上で楽しさや幸せを感じる瞬間は?
しぐれ:私は作画工程も好きで、描いている時点で既に楽しんでいるのですが、一番幸せを感じるのは完成した瞬間ですね。ゼロから作品が生まれたことへの達成感と好みのものを描けた嬉しさが込み上げてくるので。次に幸せなのは、みなさんにお披露目できる時でしょうか。
――近年はいろいろなSNSが発達してきて、すぐにファンからのコメントやリアクションを見られるようになったのは嬉しいですよね。
しぐれ:本当に嬉しいですね。相互に情報を届けられる素敵な時代になったなと思います。