この記事をかいた人
- タイラ
- 99年生まれ、沖縄県出身。コロナ禍で大学に通えない間「100日間毎日映画レビュー」を個人ブログで行いライターに。
週刊少年ジャンプにて連載されていた鬼才・藤本タツキ先生による人気コミック『チェンソーマン』。
2022年7月12日(水)より「ジャンプ+」にて読者待望の『チェンソーマン』第2部の連載がスタートしました。
ファン全員で、『チェンソーマン』の世界を共に楽しむべく、本稿では第123話「前菜」の最速レビュー・振り返りを行います!
ほんとにコイツが世界を恐怖に陥れる悪魔なのか?
団地にやってきたのは、落下の悪魔。料理人の姿をした彼女は人間たちの精神に介入し、ネガティブな思い出を呼び起こさせる。
心や気分が落ちるほど、体が浮かび上がり落ちていく能力。アサは過去の黒い記憶が蘇り、奈落の底へと落ちていく。
「#チェンソーマン 第二部」
— チェンソーマン【公式】 (@CHAINSAWMAN_PR) March 14, 2023
ジャンプ+にて
本日は最新第123話が配信されました!
※第124話は1週空いて3/29(水)配信予定です
▼「チェンソーマン」第123話はこちらからhttps://t.co/gDp9KcVbT2
先週突如として登場した神ビジュアルの悪魔の正体が「落下の悪魔」であることが判明しました。根源的な恐怖を持つ悪魔だと言及されていたので、読者の間では「死の悪魔」の予想が多く予想を裏切られた形になりますね。
正直に言うと筆者も「落下?」と少し驚きましたが、落下・転落が原因による怪我や死亡事故は多いですし、人類の歴史の中でも初期からある怖さですよね。きっとウホウホな原始人たちも、本能的に「こっから落ちたら怖いな……」ってわかりますもんね。
122話が公開された時点で「落下の悪魔」だと予想していたファンの方もいらしたようで、ノストラダムス級の予言者がいるもんだなと思っております。
そして、今回もファンの考察がTwitterを中心に話題となっていました。まずはこれからも人間の本能的な恐怖が悪魔になるのでは?(例:音、鋭利なものなど)という考察と、「落下の悪魔」自体が、飢餓ちゃんの言う「世界を恐怖に導く悪魔」ではないのでは?というものです。
前者ももちろん可能性がありますが、飢餓ちゃんの発言がミスリードさせているだけであって、「落下の悪魔」の親玉的な悪魔、つまりやっぱり死の悪魔が来ているんじゃないか?という考察が多くつぶやかれていました。
ヨルがポロッとこぼしたセリフですが、このセリフが今回の見所であるアサのトラウマと関連しています。
身寄りのないアサは養護施設のような場所で、生き残った家族である猫を殺害されたというトラウマがあったようです。落下の悪魔の能力で嫌な思い出として呼び起こさせられたものでした。親が死んだり、酷い仕打ちにあったり、生きているだけで本当に尊い存在ですよねアサは。
アサには実体験から来る途方も無い寂しさがある。それがきっと強い武器を作る秘訣になっているんですよね。お母さんがくれた制服を武器にした際はとてつもない威力になっていたことも考えると、アサは持っているものが少ない分、執着心や思い入れが強いのでそれが武器の威力に反映されていると予想できます。
今週は彼女の暗い過去とそれによるパワーの関連性が描かれました。奇しくもクリエイティブな面に置いて自分の負の感情を原動力とする方も多いので、そのメタファーかも知れません。藤本先生がそういう作家なのかどうかは神のみぞ知る……。
99年生まれ、沖縄県出身。コロナ禍で大学に通えなかったので、「100日間毎日映画レビュー」を個人ブログで行い、ライターに舵をきりました。面白いコンテンツを発掘して、壁に向かってプレゼンするか記事にしています。アニメ、お笑い、音楽、格闘ゲーム、読書など余暇を楽しませてくれるエンタメや可愛い女の子の絵が好きです。なんでもやります!