『映画刀剣乱舞-黎明-』鈴木拡樹×荒牧慶彦×梅津瑞樹インタビュー|「すごく身近に感じられる、どなたでも入りやすい作品」
3人だからこそ生まれた信頼関係
ーー役者としてお互いに尊敬する点はありますか?
鈴木:いっぱいありますね。梅津くんとはお芝居上では今作しか一緒にやっていないので、もっといろんな魅力があるんだろうとは重々承知している上で、“役の作り方が繊細な人”だと思っています。今後またお仕事を一緒にしてみたい役者さんの1人です。一緒に何かできた時は、お互いまた新しい一面を見せることができるかもしれないと思います。
まっきーは『刀剣乱舞』より歴史が長く、古くからの付き合いがあるので、成長も見てきました。その中でも、“人柄が変わらないところ”がかっこいいですね。そして、常に前に進もうとする“推進力”があって、どんどん開拓している姿に力強さを感じます。
荒牧:梅ちゃん(梅津)の尊敬するところは、“僕にない感性を体現している”ところ。「この人なんなんだろう」と思わせる力がすごいんですよね。知りたくなる魅力があるので、そこは本当にすごいなと思います。
拡樹くんは、長年にわたり背中を追いかけながら共に戦ってきた自負があるのですが、なんといっても“包容力”が素晴らしいですね。
梅津:まっきーさんとはそんなに多くご一緒したわけではないですが、ご一緒するたびに“理性的に台本を読み解く方”と思っています。僕も同じようなタイプなのですが、「これこれこうだから、こうだとしたら、ここおかしくない? ここはこうなるよね?」と台本を噛み砕いた上でちゃんと理論立てて考える方だとなんとなく感じていて。すごく尊敬できます。あとはとにかく見せ方がお上手。
鈴木さんに関しては、今回初めてお芝居をご一緒させていただいて、鍔迫り合いのシーンですごく思ったんですけど、相手に自分のお芝居を共有するところがあって……僕もそれに乗っかれるんですよ。ご一緒してとてもお芝居しやすいですし、 「じゃあ自分はこうしたらどうなるのかな」とか、そういうワクワクが生まれます。アクションのシーンでも、すごくやりやすいので、一緒にお芝居していてお2人とも楽しくなる役者さんだと感じています。
鈴木:今作での撮影も限られた時間の中でしたけど、変な信頼感があって。なぜか「この3人ならいけるだろう」と思いました。それがなければ、もうちょっと稽古してからやらせてくださいと言っていましたね(笑)。
荒牧:僕は2人とも共演していますし知った仲だったので、やりやすかったのはありますが、殺陣の稽古期間もそんなになかった中、あのクオリティを出せたのは2人とだったからかなと思います。
鈴木:そうだね。同じ作品に携わってきた仲だからこそ、時間短縮ができたのはありますね。
梅津:僕はお2人を信頼しているので、どうにかしてくれるだろうなという気持ちがありました(笑)。
映画を通じて『刀剣乱舞』の歴史を受け取ってほしい
ーー刀剣男士に限らず、本作で注目してほしいキャラクターがいらっしゃったら、ぜひご紹介いただければと思います。
梅津:柄本明さん演じる藤原道長。冒頭のシーンで、雰囲気がグッと変わるシーンがあって、柄本さんのお芝居の表現が本当に素晴らしいと感じました。
鈴木:三日月宗近の仮の主である琴音ですね。『刀剣乱舞』は女性ファンがとても多い作品ですから、そういう意味でも多くの人が琴音に気持ちを乗せやすい、自分と同じ目線で見れるのではないかと。そういう楽しみ方をしていただけたら、より作品に入り込めるのではないかと思います。
荒牧:全員活躍しているので絞るのがとても難しいのですが……三日月宗近と琴音2人のお話が軸になっているのですが、2人の掛け合いは注目してほしいなと思いますね。
ーー最後に、みなさんが感じる本作のテーマ、そして映画を楽しみにしているファンのみなさんに向けて見どころとメッセージを教えてください。
荒牧:テーマは「人の可能性」。見どころは三日月宗近の神通力です。あれは絶対に映画館で笑いが起きると思います(笑)。
鈴木:あはは(笑)。
荒牧:『刀剣乱舞』という作品は知っているけど作品自体に触れたことのない方はたくさんいらっしゃると思います。そんな『刀剣乱舞』がどんな作品かを知らなくても、『映画刀剣乱舞』はアクションエンタテインメントとして楽しめる作品です。
映画で『刀剣乱舞』の世界へ入っていただいた方は、今はすぐに調べられる便利な世の中なので、気になる関係性やキャラクターを調べてもらえればと思います。「なんで山姥切は2人いて、“偽物”と呼ばれているのだろう」とか(笑)。そういう引っかかりから、『刀剣乱舞』に入り込んでくれたら嬉しいなと思います。
鈴木:見どころは博物館に行くシーン。現代の三日月宗近に会えます。すごく美しいので、楽しみにしていただければと思います。
今作を見て、『刀剣乱舞』が生まれてから8年間続いてきた歴史も含めて、受け取ってもらいたいなと思います。内容的にもちょっとお祭り感があります。また、歴史を背景にずっと描いてきた作品が、今作は我々に1番身近な時代である現代に来ました。みなさんにとってすごく身近に感じられる、どなたでも入りやすい作品になっていると思うので、いろんな幅の人に楽しんでもらいたいです。
梅津:テーマは「始まり」なのかなと。サブタイトルである「黎明」は、最初の契機という意味なのではないかと。『刀剣乱舞』という作品そのものが、刀剣男士に出会ってこそ審神者になるのだと思うので、このテーマ性を感じました。
見どころは現代を舞台にしたことに尽きますね。ファンが想像していたこと、期待していたことに公式が応えてくれることってなかなかないじゃないですか。そこは一番楽しみにしていてほしいなと。あと、すごく特撮感の強い映画になっていて、『刀剣乱舞』を知らなくてもアクション映画としてフラットに楽しめます。中でも、鈴木さんとまっきーさんがスタントなしのアクションをしているシーンがあるので、そこはより楽しみにしていただけたらと思います。
作品情報
『映画刀剣乱舞-黎明-』
3 月 31 日(金) 全国ロードショー
出演:鈴木拡樹 荒牧慶彦
和田雅成 梅津瑞樹 佐藤たかみち 山本涼介 定本楓馬 小西詠斗 本田礼生 玉城裕規
秋田汐梨 中山咲月 柳 美稀 飛永 翼 / 津田寛治 堀内正美 竹財輝之助 / 柄本 明
原案:「刀剣乱舞 ONLINE」より(DMM GAMES/NITRO PLUS)
監督:耶雲哉治 脚本:小橋秀之 鋼屋ジン 音楽:遠藤浩二
主題歌:「DESTINY」BLUE ENCOUNT(Ki/oon Music)
コピーライト: ©2023 「映画刀剣乱舞」製作委員会/NITRO PLUS・EXNOA LLC
<予告>
<公式サイトリンク>
公式サイト:https://touken-the-movie.jp/
公式 Twitter:@toukenthemovie