声優
水樹奈々が紡ぐ、長きに渡って心に刻まれたヒーロー達の生き様

声優・歌手冥利に尽きる夢のような2日間。作品・キャラクターへの想いを一身に背負い、水樹奈々が紡ぐのはヒーロー達の生き様――WOWOW特集記念「NANA MIZUKI LIVE HEROES 2023」インタビュー

極寒で撮影した本格アクションに「ヒーローって大変だなと(笑)」

――続いてはダンス曲のブロックでしたが、12年ぶりにウサ耳を付けて「Mr.Bunny!」を歌う姿はとても印象的でした。ファンのみなさんの反応を含め、いかがでしたか?

水樹:みなさんに喜んでもらえて嬉しかったですし、温かく迎えていただいてホッとしました(笑)。ファンの方からも、三嶋プロデューサーからも「お奈々は12年前の約束を覚えてる?」「次の兎年でもウサ耳を付けるという話になっていたよ」と言われて、そのときのことが鮮明に思い出されて(笑)。「これはやるしかない!」と。最初の衣装打ち合わせからスタイリストさんとウサ耳を取り入れる話が進んでいました。

当日は、みなさんに受け入れていただけるのか、約束を覚えてらっしゃる方はどれくらいいるのかなど恐る恐るでしたが、喜んでいただけたので本当に良かったです(笑)。そして、今回のMCでも、また次の兎年にも付けると約束してしまったので、ウサ耳を付けても似合う素敵な年齢の重ね方をしたいと思いました……!(笑)

――きっと12年後も素敵に歌い踊ってらっしゃると思います。また、“-LIGHTNING MODE-”では、「Angel Blossom」を会場のみなさんと一緒に踊ったりする場面も。

水樹:「Angel Blossom」も意外と久しぶりの披露となりましたが、振り付けを覚えてくださっていた方が多くて! きっと、“-LIGHTNING MODE-”だから『なのは』の曲がたくさん来るぞと予想して、事前に練習してくださっていたのかなって。その気持ちが凄く嬉しかったです。

――共通曲としては、「PRIDE OF GLORY」で水樹さんやteam YO-DAのみなさんが、セットのビル群にそれぞれ構えながらパフォーマンスされていて。複数からなる戦隊ヒーローのフォーメーションのようで圧巻でした。

水樹:ビル中央のポスター部分から登場して踊るのは面白いのではというアイディアを演出家さんからいただき実現しました。team YO-DAも平面の舞台に並んで踊ることが多いので、それぞれ高低差のあるところに点在して魅せるダンスも、ヒーローと仲間たちのようなニュアンスも出てカッコいいし躍動感もあるよねと。このセットの使い方も、横幅の広いスタジアムモードならではの贅沢な演出でした。

――さらに「ストラトスフィア」「深愛」と、バラードのブロックに。

水樹:セットリストの中で唯一のバラードのブロックだったので、会場のみなさんもホッとできたのではないかと(笑)。みなさんとの穏やかな愛の交換を通して心が温まり、ここで更にパワーがチャージされました。

――幕間のショートムービーでは、オープニングで生み出されたヒーロー・ナナが、“第7次元の新東京”を舞台に、人間のネガティブな感情が具現化した敵と戦う……という物語が描かれましたが、収録はいかがでしたか?

水樹:オープニング&エンディングで1日、幕間映像で2日と、合計3日間の撮影になりました。オープニングではヒーローが生まれるまでのプロローグを描き、幕間映像ではヒーローの戦う理由が明らかになり、エンディングはエンドロール後のオマケ映像のようなイメージ……という全体を通して映画のような構成にしています。

撮影は12月埠頭の倉庫街で行っていたのですが、ただでさえ風が強い海沿いの中、髪やマントをなびかせるためにブロワー(送風機)を使っていて、本当に過酷でした(苦笑)。ちなみに、しっかり覆われているように見えるあの衣装、実はかなり薄着なんですよ……! 身体が芯から冷えてしまうので、ヒーローって大変だなと(笑)。

――植田佳奈さんや三木眞一郎さんら扮するゲストヒーローの助けもありつつ(?)、悪戦苦闘しながらもBOSSを倒しましたが、中でも武器を使いこなすアクションシーンはかなりこだわりを感じました……!

水樹:アクションは当日現場でカット毎にレクチャーいただきながら演じていたので、先生のように一発では決められず、何度もトライしたシーンもありました。

また、2日間で共通の武器にすることは決まっていましたが、剣や魔法の杖のような形にすると一方のイメージが強くなってしまうので、振りかざすと魔法も出せるようなランサーを作っていただきました。剣のようにも見えるし、魔法の杖のようにも見える。どちらの要素も融合させたカッコいい武器になりましたが、本当に重くて!(笑)

座長公演(水樹奈々大いに唄う)で殺陣を実演する場合、刀は軽量化されているのですが、映像の場合は重厚感を重視して真鍮で作られていたため、撮影中は何回も肩甲骨がピキッといきそうになりました(笑)。

――そんなに重かったんですか!? 涼しげに振り回していたものですから、それこそ殺陣で使うような仕様の物とばかり……。

水樹:カメラワークにもよりますが、力強く動かし過ぎると弱い人が頑張って戦っているように見えるので、涼しい顔でさらりさらりと。ダンスのように流れるように優雅に振ったほうが、強いヒーローに見えるんです。ただ、どうしても慣れていないため力んでしまうので、そのバランスの加減が本当に難しくて。改めてアクションって本当に難しいと実感しました。

振り回した後にピタッと止めなくてはいけないキメのシーンもあったのですが、私の身長よりも長くて重いものを片手で止めるのは本当に難しくて!

何回も撮り直しましたが、その甲斐あって、素敵な映像に仕上がったと思います……! とても貴重な体験をさせていただきましたし、想像以上の映像を作ってくださった監督のルーシーさんに感謝です!

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