TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』声優陣が作品の魅力に迫る!加藤渉さん(愛城恋太郎 役)×本渡楓さん(花園羽香里 役)×富田美憂さん(院田唐音 役)座談会 【第1回】|『100カノ』はキュンキュンというより、いい意味でめちゃくちゃ!?
アニメ『100カノ』に期待してほしいことを語る。
――ちょうど、学生時代はどうでした?という話もしようとしていたんです。
加藤:作品的に、あまりネガティブなことは言わないほうがいいと思っているんですけど、ネガティブなことしか出てこないんですよ(笑)。僕は授業は出ないけど、演劇部には行っているみたいな感じだったので。
本渡:演劇が好きだったんだ?
加藤:お芝居より、脚本・演出、音響とかをやるのが好きだった。それしか自分の存在価値がないんだと思っていた……。
本渡:記事に書きづらっ!
加藤:視野が狭く、ジリジリしていた時代だったんですよね。だからずっと部活に行っていました。そのあといろいろあって、声がいいねと言ってもらうことも多かったから声優になりたいなと思い、養成所に入り、運良く学生時代に所属をさせていただいて今に至るんですけど。
本渡:私は中学の頃に、楽しいと思えることを探そうと思ったんです。勉強は好きではなかったので、卒業できるくらいに頑張りつつ、部活動でどれが楽しいか、いろいろなところに入っては辞めてを繰り返していました。
ソフトボールとか水泳とか、音楽、ソフトテニス、バスケとかを経験して、最終的に演劇をやってみたいと思い、演劇部がある高校を探して入学しました。いざ演劇部に入ったら、これが一番楽しい!と気づいて、3年間やり遂げたんです。そのときに一番楽しかったのが本番よりも読み合わせで、それなら声優か!と思い、その後養成所に入りました。中高生時代に色んなものを試して、自分が楽しめるものを見つけられたので、学生時代は大事な時期でした。
――一度部活に入ったら辞めづらい空気があるじゃないですか。でもそこで自分に合ったもの、本当にやりたいことを探すんだ!という考えに至っているのが素晴らしいですね。
本渡:怖いもの知らずだったのもあるけど、そこでちゃんと楽しいものを見つけられて、今もずっとそれが楽しくできているので、良かったです!
富田:私は学生時代の、特に高校の思い出が薄いんです。事務所に入ったのが中学3年だったので、そこからはずっと仕事がある生活を、ありがたいことに送っていたんです。お仕事は夕方だけにしていたんですけど、それでも午後は早退したり、土日もお仕事があったりしたので、文化祭などのイベントもお休みしていたんです。
だからこういう学園ものに出ることって、あの頃の青春を取り戻すみたいな感じがあるんです。実は、えーでちゃんに初めて会ったのも、私が高1くらいのときだったので、制服でそのまま仕事をしていたと思います。
――そうなると、『100カノ』みたいな学生生活はどう感じますか?
富田:羨ましいです! 下に弟が2人いて、弟は部活も恋愛もエンジョイした生活をしているので、弟たちや学園ものを見たりすると、私にもこんな青春がほしい!って思って羨ましく思うんですよね。
本渡:私も高校時代はお芝居と夢に明け暮れていて、すぐに帰って家では趣味の時間を過ごしていたから、恋太郎は器用ですよね。人間付き合いが上手だから、そこは見習いたいなぁって思います。
加藤:高校生の頃は自問自答ばかりしていたから、自分とばかり付き合っていたなぁ………今、周り(スタッフ)から苦笑が聞こえましたけど(笑)。
本渡:大丈夫、味方はいっぱいいるよ!(笑)
――では最後に、TVアニメ『100カノ』で、期待してほしいところはどこですか?
加藤:まだ収録は始まったばかりなのですが、ところどころ画が完成しているところがあったんです。そこでつないだ手がアップになるシーンがあったんですけど、その作画が繊細すぎて感動したんですね。それだけでキュンキュンする感じがあったので、そういうところを見てもらいたいなって思います。
富田:画のきれいさは確かに感じました。キャラクターの瞳がアップになるところとか、作画が美しいんです。だから映像的なところは楽しみにしていただきたいですね。キャラクターの可愛さについては、キャラクターデザインと総作画監督が矢野茜さんという時点で、もう優勝なので!
加藤:羽香里は太ももにほくろがあるんですけど、太ももが映るときは、ちゃんとほくろが描いてあったので、ほくろにも注目してほしい。
本渡:作画は素敵ですし、そこにどんな劇伴が付くのか。コメディも目立つけど、恋愛もので、基本的には温かさ、人の良さが描かれる作品なので、きっと優しい劇伴が付くんだろうなって思っています。あとは顔が崩れるコメディの部分もどう表現されるのかが楽しみです。
――3人のアニメ愛を感じます。ちなみに声の面ではどうですか?
富田:アフレコはセリフが被るところが多々あって、別録りになることが多いんです。3人同時に喋っているところとか、モノローグにモノローグが重なっているところとか。
本渡:それが、1人の人だったりするんですよね。
加藤:そうですね。誰かと誰かのモノローグではなく、恋太郎のモノローグの内側にさらに恋太郎のモノローグがあったりして、訳がわからないんです(笑)。
富田:オンエアで、全員の声が重なったときにどうなるんだろうって思っています。
本渡:アフレコ現場でも、音響監督さんが笑いながら「これどうやってやろうかね~」って感じで、みんなが楽しみながら良いものを作ろうとしているので、前向きで良い空気の現場だなって思います。
加藤:アフレコ中、左に富田さん、右にえーでがいてくださるんです。それがすごく安心できるし、没入することの助けになっています。
本渡:加藤渉は、ネイルへのこだわりがすごくて、いつも自分のイメージしたキャラの色にしてアフレコに臨んでくれているんですよ。
加藤:右手に僕なりの羽香里のイメージカラー、左手に唐音のイメージカラーを塗って。お仕事に対してのモチベーションを高めるために、そういうことをしていました。あとはみんなとコミュニケーションを取るためというのもありますけど。
富田:そうそう! 私も人見知りなので、1話のときはなかなか話しに行けなかったんですけど、作品的に絶対に仲良くならなければと思ったので、加藤さん、ネイル好きっぽいと思って、声を掛けました。
加藤:富田さんはそうやって話しかけに来てくれたんですけど、えーでは「よくわからねーことやってるな、こいつ」みたいな感じでしたね……。
――このアフレコの和気あいあいとした雰囲気、皆さんの仲の良さが、アニメ映像にも存分に表れるんだろうなと思うと楽しみです! 次回からは、キャラクターを一人ずつ掘り下げていき、3人でそのキャラクターの魅力を語っていきたいと思っています。
[文&写真・塚越淳一]
作品情報
[あらすじ]
中学で失恋100回を達成した愛城恋太郎は、高校でこそ彼女を!と願い訪れた神社で、現れた恋の神様から「高校で出会う運命の人は100人いる」と告げられる。
しかし神様いわく、運命の人と出会った人間は、その相手と愛し合って幸せになれなければ死んでしまうという……。
次々に待ち受ける運命の人との出会いーーどうする恋太郎? どうなる100人の彼女!?
[放送情報]
2023年TVアニメ放送予定
[STAFF]
原作:中村力斗・野澤ゆき子(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:佐藤 光
シリーズ構成:あおしまたかし
キャラクターデザイン:矢野 茜
アニメーション制作:バイブリーアニメーションスタジオ
[CAST]
愛城恋太郎:加藤 渉
花園羽香里:本渡 楓
院田唐音:富田美憂
[公式サイト・公式SNS]
公式サイト
公式Twitter(@hyakkano_anime)
原作情報
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