TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』声優陣が作品の魅力に迫る!加藤渉さん(愛城恋太郎 役)×本渡楓さん(花園羽香里 役)×富田美憂さん(院田唐音 役)座談会 【第1回】|『100カノ』はキュンキュンというより、いい意味でめちゃくちゃ!?
「週刊ヤングジャンプ」で連載中の『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』(原作:中村力斗/作画:野澤ゆき子)が2023年TVアニメ化!
中学卒業までに100回連続失恋記録を成し遂げた愛城恋太郎。高校こそは彼女を!と願いに訪れた神社で、恋の神様が現れる。高校で出会う“運命の人”は100人。ただその“運命の人”と出会った人間は、その人と愛し合い幸せにならなければ死ぬと言われ、恋太郎は次々に現れる“運命の人”を全力で幸せにすることを決意していく。
突如始まったDEAD OR LOVEな純愛ハーレムライフ。恋太郎とヒロインたちのドタバタな日々が幕を開ける。
アニメイトタイムズでは、『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』(略称『100カノ』)のTVアニメ化を記念したキャスト連載がスタート! 第1回は、加藤渉さん(愛城恋太郎 役)、本渡楓さん(花園羽香里 役)、富田美憂さん(院田唐音 役)の3人が、作品の第一印象やアフレコ現場について語ります!
良い意味でめちゃくちゃすぎる?『100カノ』の魅力とは。
――皆さん、ラブコメなどの恋愛作品は好きですか?
加藤渉さん(以下、加藤):ラブコメは好きですし、小説とか映画でも恋愛ものが基本的に好きで、音楽も恋愛の曲をよく聴くのですが、この『100カノ』の収録が始まってからは避けているところがあって……。
――それはなぜですか?
加藤: 感情が大変なことになるというか。あるジャンルの仕事をしているときは、その作品のことだけを考えたいんです。ただ世の中の結構な数の作品が恋愛ものであることが多いので大変ですけど。意識的に恋愛もの以外の作品を摂取しようとすることは、僕にとっては新しいジャンルに触れる機会にもなるので、結果的にいいことなのかなと思うようにしています。
――恋愛以外でも、面白い作品はたくさんありますからね。本渡さん、富田さんはいかがですか?
本渡楓さん(以下、本渡):読んだりしたことは何度かあるんですけど、どうしても異性のキャラクターに対して基本恋していくので、だんだんツラくなるんです。だからジャンルとしてはホラーやサスペンスとか、何かが現れて街がすごいことになっちゃうとか、そういう非日常なものを選ぶことが多いかもしれません。
なので『100カノ』もオーディションのときに初めて読ませていただいたんですけど、ラブコメだと思ってドキドキして見ていたら、思いもしない展開になって、ある意味、非日常なところもあったので、刺激的で楽しかったです。
富田美憂さん(以下、富田):私は小さい頃から少女漫画を読んで育ったので、恋愛ものやラブコメは、自分の近いところにありました。お仕事でもラブコメ作品に出させていただくことが多いので、そういう意味では身近に感じています。
――どんなラブコメが好きなのですか?
富田:私は幸せ~な感じのものが好きです。紆余曲折あるけどハッピーエンドで終わる作品とか。『100カノ』に関しては、ヒロインが多いので、女性の私からしても、見ていてこの子いいな!ってストライクゾーンに入ってくる子が必ずいるんです。そういう意味では、ラブコメを超越した何かを感じます。
――“100人の彼女”と言っていますからね。3人ともオーディション時に原作を読まれたのですね。
本渡:オーディションのときに、ある程度のところまで読んで、一旦止めて、ご縁があって(オーディションに受かって)から、「よし、傷つかない!」と思って、その先を読み進めていく感じです。
富田:それはある。
加藤:同じです。そこで思い入れを持ちすぎてしまうと、ダメだったときのショックが大きかったりするんですよ。でも逆に、読むならこの機会しかない!と、オーディションの結果が出るまでに全部読んでしまうときもあります。
富田:あと、プライベートではあまり手を出さないような作品にも出会えるから、そういう意味ではいいよね。
加藤:機会が得られるという意味で、いい仕事なのかもしれないですね。僕、大ヒット作だと、みんなが読んでいるから読まない!っていうあまのじゃくなところがあるんですけど、オーディションがあると読めるじゃないですか(笑)。それで読んでみて、やっぱり面白いなぁ、ヒットするのもわかるなぁってなるんです。
――それでは、『100カノ』を読んだときの印象を教えてください。
加藤:言っていいのであれば、良い意味でおバカな作品だなって思いました。読んでいて「バカだな~」って笑っちゃうんですよね。
本渡:愛すべきおバカだよね(笑)。
加藤:羽香里とかは特にそうだよね。でも、中高生で恋愛に夢中になっているときって、客観的に自分を見れなくなっちゃうから、きっとこういう感じなんだろうなって思うんです。オトナになって読むと「バカだな~」って言いながら楽しめるところがあるんですけど、当事者として、今まさに恋愛を戦っている方には、むず痒さを覚えながら楽しめるところもあるのではないかと思いました。
本渡:私は単純に、絵がすっごくかわいいと思いました。表紙からそうなんですけど、中身もだいたい、きゅるきゅるで! でも、誰もがきゅるきゅるじゃない瞬間もちゃんと描かれているんですよ。私はそこもまた好きで、そこの絵のギャップもインパクトがありました。
オーディションの案内をいただいたときも「かわいいな~、この子受けさせていただけるんだ~」から「えー! こんな顔もするのー!?」みたいな、羽香里の基準になるキャラはありつつ、いくらでもそこから飛び越していかなければいけないんだなって感じました。あと、すごく楽しそうだから、受かりたいし、アニメ化したら絶対に面白いだろうなと思いました。
――最初、もっとキュンキュンする話なのかと思っていたら、かなり笑えるんですよね。
本渡:確かに! キュンキュンもするけど、笑うことが多かった気がします。
加藤:そうそう(笑)。
本渡:神様とかもかなり独特だったし。ギャグ要素で言うと、思いもつかない言葉でツッコんできたりするんです。愛城恋太郎の例えとかも本当に面白くて。
加藤:マンガで読むと、情報として入ってきてクスッとするんだけど、それを音にするのがすごく難しいんですよね。テンポが悪いと、スパーンと刺さるツッコミにならなかったりするし。
富田:確かに、アニメにしたときに大変そうだなぁって思ったかもしれない。私たち役者がというだけでなく、音響監督さんや作画チームの方も含めて大変そう。みんなが全身全霊でゼェゼェしながら作っていく作品なんだろうなというのは、オーディションのときから感じていました。
原作もテンポよく進むし、キャラクターそれぞれが個性的過ぎて、キャラが立ちまくっているんです。みんなヒロインなのに、ヒロインあるまじき顔もする(笑)。それをセリフにしたときに、どうやったら面白くなるのかな?とか。かなりいろいろなところにエネルギーを使う収録になりそうだなって考えながら読んでいました。
――確かに、みんながどう演じるのかは興味が湧きますよね。
加藤:オーディション時に、ほかのキャラクターはどんな言葉(オーディションで演じるセリフ)が抜き出されているんだろうって資料をパッと見たんですが、全部むずいんですよ! 尖ったセリフが多かったので、これをやる人たちってすごいなと思いました。
――富田さんは、恋愛ものが好きというお話でしたが、想像とは違っていましたか?
富田:ラブコメとか恋愛ものを読むとき、キュンキュンする気持ちで最初は読むんです。でも『100カノ』はキュンキュンというより、いい意味でめちゃくちゃ過ぎて、一周回って読んでいる自分が冷静になる、みたいな感じでした(笑)。
本渡:確かになるかもしれない(笑)。
富田:だから、すごい真顔で読んでいましたよ。
本渡:真顔で! 真顔で読んでいるところ、見たい!
――真顔で読んでいるのは、意外で面白いですね。
本渡:あと『100カノ』にはLINEスタンプがあるんですよ。加藤渉と私は同じ事務所の同期なんですけど、スタンプ送りあって、「お互いの役、やべーのしかないな」って言い合っていました。
加藤:僕は、唐音の「脳みそ!!!! 腐ってんのかおめえええええええええ!!!!」が好きで、ずっと使ってます。
富田:意外と使いやすい!
本渡:使いやすいの!?
加藤:恋太郎のセリフも、よく審査通ったなっていうのもあるので、ぜひまだの方は、手に入れてみてください。