春アニメ『僕の心のヤバイやつ』連載インタビュー第2回:EDアーティスト・こはならむさん|KERENMIプロデュースの「数センチメンタル」は「『僕ヤバ』の世界に入れるような曲になりました。ぜひ歌詞を読みながら聴いてもらいたいです」
“尊死”続出で大反響! 今一番応援したくなる、青春初恋ラブコメがついに幕開け──4月1日(土)からテレビ朝日系全国24局ネット“NUMAnimation”枠・BS朝日・CSテレ朝チャンネル1にて放送スタートしたTVアニメ『僕の心のヤバイやつ』(以下、僕ヤバ)。
アニメイトタイムズではTVアニメ『僕ヤバ』の連載インタビューを実施中です。第2回目に登場してくれたのは、エンディングテーマを歌うこはならむさん。蔦谷好位置さんの変名プロジェクト・KERENMIがプロデュースした「数センチメンタル」をどのような思いで紡いだのか教えていただきました。
念願のアニメED「関係者の皆さんとファンの方のおかげ」
――『僕の心のヤバイやつ』(以下『僕ヤバ』)のお話の前に、こはなさん自身のお話も教えて下さい。エイベックスからメジャー・デビューして約1年。この期間を振り返ってみるといかがですか?
こはならむさん(以下、こはな):ドラマの主題歌やCMソングなどを担当させていただき、本当に濃い1年で、あっという間でした。そして今回『僕ヤバ』のエンディングテーマを担当させていただくことになり、とてもうれしく思っています。
――アニメのエンディングテーマを担当されるのは初めてですよね?
こはな:そうです。YouTubeでラジオを配信しているのですが、リスナーさんに「アニメのオープニングやエンディングを担当してみたい」とずっと言っていたので、念願かなってという感じです。でも「私だけの力だけでここまでこれた」とはまったく思っていなくて。関係者の方々、リスナーさんのおかげだと思っています。だから皆さんが一緒に喜んでくれたことがすごく嬉しかったです。
――原作はどのタイミングで読まれたのでしょうか?
こはな:エンディングテーマを歌うことが決まったあとに原作を読ませていただきました。キュンとするところもあり、市川くんを応援したくなったり。学生のときに感じた思いを、思い出させてくれるような印象がありました。読み進めていくうちに自分自身のワクワクも高まっていって。桜井のりお先生のTwitterもチェックしています(笑)。
――最初に発表されたコメントにも「『僕ヤバ』のファンになった」とありましたね。
こはな:ハマりました(笑)。(インタビュータイミングでは)先日ヨルシカさんの「斜陽」のオープニングが公開されて。もともとヨルシカさんの曲が「いちばん好き!」というくらい好きなんです。ヨルシカさんと名前が並んでいることもうれしいですし、『僕ヤバ』も好きだからイラストと一緒に私の名前があるのもうれしいしっていう。
――こはなさんはヨルシカさんのカバーもされています。ヨルシカさんの特にどのようなところに惹かれているのでしょうか?
こはな:言葉の言い回しが好きです。簡単に結論を言わないというか。考えないと結論につながらないような言い回しがすごく好きです。いろいろな気持ちにさせられるというか。歌自体がとても好きです。
――こはなさん自身も、普段は感情たっぷりに曲を歌われますよね。それはヨルシカさんの影響もあるのでしょうか?
こはな:そうですね。ボーカルのsuisさんの歌声に影響されている部分があります。
――そう考えると、なんだか運命的ですね。
こはな:本当にうれしいです! 喜びでいっぱいです。
「まとまらないセリフ」の部分は…
――『僕ヤバ』で共感するキャラクターというといかがですか?
こはな:ひとりに決められなくて。市川くんと山田さん、ふたりのやりとりに共感してます。例えばLINEのやりとりがやめられなかったり、きっかけを作ったり。ふたりの距離感が縮まっていく姿を見てキュンキュンします。「自分もこんなことがあったなぁ」なんて、学生時代の気持ちを思い出すことがあります。
――市川くんがちょっと卑屈になってしまう気持ちもすごく分かります。
こはな:ああ、そうですね。山田さんがぐいぐい攻めているように見えて、市川くんも葛藤しながらも少しずつしっかり進んでいる感じが好きです。
――今おっしゃっていた、そのふたりの絶妙な距離感が「数センチメンタル」では描かれていると思います。曲をもらったときはどのような印象がありましたか?
こはな:KERENMIの蔦谷好位置さんとは初めて一緒に音楽を作らせてもらったんです。最初にメロディをいただき、そのメロディを聴いた瞬間に夕暮れ時に歩いているようなふたりが思い浮かびました。その後歌詞を読ませていただいたら<近づきそうな距離でも わからなくなる夕暮れ>という言葉からはじまっていて、イメージ通りだ!って。
――レコーディングはいかがでしたか?
こはな:蔦谷さん自身のプライベートスタジオでレコーディングをさせていただいたんです。蔦谷さんもこの曲をきっかけに『僕ヤバ』のファンになったそうで、レコーディング前に『僕ヤバ』のお話で盛り上がりました。そのおかげで『僕ヤバ』のことを考えながら歌うことができて。レコーディングも楽しかったです。Aメロは夕暮れをバックに、ゆっくり歩きながら口ずさんでいるようなイメージで歌って。また、<僕らは交わしてた まとまらないセリフを>という歌詞の部分は、音程が少し難しくて。それが<まとまらないセリフを>という部分に重なって、いい表現ができたように感じています。
――ところで、私は<僕らは探してた お揃いの心を>という部分がすごく好きで。こはなさんが特に気に入っている歌詞はありますか?
こはな:私もその部分がすごく好きです! <僕>じゃなくて<僕ら>っていうのがとても素敵だなって。それと早口になるBメロが好きです。市川くんが早口でまとめてる感じにしたくて(笑)。そこも好きですね。