2ページ目：春アニメ『マジデス』愛美インタビュー【連載第2回】

愛美：オリジナル作品ということもあり、アフレコでNGがあまりなかったんです。いろんなアプローチを試してみたら、それが通ることも多かったので、表現の自由度がすごく高い現場だと思いました。みんなすごくイキイキしながらアフレコをしていたので、そのノリ感はアニメでも生きていると思いますし、この作品の魅力だと思います。現場の空気感も良かったので、楽しんで作っているのは、きっと見ている方にも伝わると思います。

あとは考察しがいがあるんですよ。この作品は全部を説明しないので、毎話考察できると思うので、そこも面白いです。ツッコミどころも多く、考察したりツッコんだりして、SNSが賑わえばいいなと思っています。

愛美：ブルーの魅力はやっぱりおかしいところですかね。アナーキーって正統派なんですよ。まともなツッコミをしてくれる。ブルーはボケ担当で、こんなに美しく麗しい見た目なのにおかしいので、私は大好きなんです（笑）。

特殊能力は、どういうわけかピンクの言葉を翻訳できることで、結構ミステリアスで考えていることはわかりづらいです。関西弁とエロでフィルターが掛かっていて、奥底で考えていることが実は全然見えないので、一番ミステリアスだと思うんですよね。

ただ、仲間思いではあるんですよ。そこはめっちゃいいところです。なんだかんだ付き合ってくれるし助けてくれるし、戦いにも前のめりだし。

愛美：スレイヤーがずっと気になっています。優ちゃんの狂気的なお芝居も大好きで、このあとも素敵なお芝居が見られるのかなってワクワクしています。

あとは狂太郎（CV：楠木ともり）も異質ですよね！まだ皆さんの中ではかわいいマスコットだと思うんですが、実際どうなんですかね。

ーー第2話はピンクが仲間になるところでしたが、ピンクの脳内がサイケだったりと、インパクトのある回でした。

愛美：見ている方は、台本に「ごぼごぼ、ごぼごぼごぼ」って映像で言っているまま書いてあると思ったかもしれないですが、実は台本には書いていなかったんですよ。

ブルーの翻訳セリフは台本に書かれているんですが、その表の「ごぼごぼ」は、短く書かれていたんです。なので最初は、その一言二言の「ごぼ」をブルーが理解して翻訳していると思っていたんですが、翻訳している間もずっと「ごぼごぼごぼ」って入れるんだよと言われて、ともよと２人で「そうだったんだ！」って驚いたんです。

私はイヤホンで、ともよの「ごぼごぼ」を聞いて、そのニュアンスを拾いながら同時通訳　をしていました。通訳しているからピンクの気持ちを代弁はするけど、感情が100%乗っているかと言われたらそうでもないという絶妙なところを攻めました。あと、たまに私が（「ごぼごぼ」を）追い越して早く上がっちゃったりもしたので、そこだけは気をつけていました（笑）。これを同時に録っていると思うと面白いので、楽しんでほしいです。

ーー通訳しているはずなのに、早く上がってしまうのは面白いですね（笑）。

愛美：あと第2話は、冒頭でレギュラーオタクたちとブルーが戯れているところが結構好きでした。みんなで楽しそうにバレーボールしていました（笑）。ブルーちゃんの奇天烈な感じが、基地内ではポジティブに受け入れられているのが嬉しかったです。みんなにドン引きされているんじゃないかと思ったら、結構ウェルカムな感じでしたね。

ーーピンクの脳内世界はどうでしたか？　変身バンクも出てきました。

愛美：脳内世界はどういうふうに描かれているのか、アフレコでは全然わからなかったので、変身バンクは結構秒数も長くてクセも強かったと思いますが、皆さんは誰の変身シーンが好きですか？

愛美：アナーキーは「赤羽きらら」ちゃんで、ますます魔法少女の概念が謎ですよね。ブルーは、「神田ブルーベリー愛」でしたが、ブルーベリーなら紫なんじゃない？って思いました。でも、愛という名前は、「愛美」と近いから嬉しいです。

ーー主人公たちは、好きなものを好きなだけ好きと言える世界のために戦っています。愛美さんがずっと好きなものは何ですか？

愛美：睡眠ですかね、あと食事。それが毎日楽しみで生きている感じです。寝る直前にポジティブなことを考えると運気が開けると聞いて、最近はポジティブな妄想をしてから寝るようになりました。

愛美：意外と何話から入っても見やすい作品だと思います。なので、気になった話数からどんどん見てください。ブルーは引き続きおかしいので、それを楽しんでいただけたらなと思います。

あとはやっぱり、考察しがいがあるアニメなので、第1話からいろんなことを予想して、何が正解なのか、最後まで見届けていただいたらわかるかもしれません。わからないかもしれないですが、最後まで見てもらうために、「見ていればわかる！」と言っておきましょう。ノリと勢いで頑張っていますので、ぜひ楽しんでください。

この記事をかいた人

塚越淳一: アニメイトタイムズでいっぱい書いています。

担当記事

TVアニメ『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』作品情報

イントロダクション

気鋭クリエイター・JUN INAGAWAが送る、愛と狂気と破壊の物語

2008年――謎の勢力の出現により、
アニメ、ゲーム、マンガ、音楽、鉄道、コスプレなどあらゆるオタク文化が排除された日本。

グッズは収容され、保護の名のもとにオタクが弾圧されても、人々は自我を喪ったかのように疑問を持たない。

秩序維持を担う組織「SSC」に蹂躙され、オタクは滅びたかに思われた――

だが、封鎖されたアキバを奪還し、反旗を翻す者たちが現れる。

若き革命者「オタクヒーロー」――何よりもオタク文化を愛し、誰よりもアキバを愛する男。

そして彼を慕う3人の魔法少女たち――「アナーキー」「ブルー」「ピンク」。

――アキバ革命軍は、SSC首領「SHOBON」との壮絶な戦いに挑む。

自由の旗のもとに集ったオタクたちよ、奪われた文化を取り戻すべくOTAKU COUNTER CULTURE を巻き起こせ！

放送情報

2023年4月7日(金)より
MBS・TBS・BS-TBS”アニメイズム”枠にて放送開始！
MBS/TBS 毎週金曜25:55～（初回は4/7（金）26:25～より放送）
BS-TBS 毎週金曜26:30～（初回は4/10（月）27:00～より放送）
AT-X　4月8日（土）スタート
・毎週（土）21：00
・毎週（月）28：30　※リピート放送
・毎週（土）6：00　※リピート放送

配信情報

ABEMA/DMM TVにて地上波放送直後より最速配信決定！
ABEMA　2023年4月7日より毎週金曜26:25～
（初回のみABEMAプレミアム：4月7日(金)26:55～／無料配信：4月7日(金)27:55～）
DMM TV　2023年4月7日より毎週金曜26:25～（初回のみ4/7(金)26:55～配信）
ニコニコ生放送　2023年4月8日より毎週土曜22:30～
dアニメストア　2023年4月10日より毎週月曜24:00～
Amazon Prime Video、TVerほか、各サイトでも順次配信予定！
Amazon Prime Video、TVerほか、各サイトでも順次配信！

スタッフ

原作：MAD ミルクポット markets
原案：JUN INAGAWA
監督：博史池畠
副監督：川瀬まさお
脚本・シリーズ構成：谷村大四郎
キャラクターデザイン：沢友貴
コンセプトアーティスト：紺野大樹
プロップ設定：杉村絢子
美術監督：坂上裕文(ととにゃん)
美術設定：加藤浩(ととにゃん)、浅見由一(ととにゃん)
色彩設計：歌川律子
撮影監督：松向寿(STAR Laboratories)
編集：武宮むつみ
音響監督：本山哲
音響効果：白石唯果
録音：伊東光晴
音響制作：ビットグルーヴプロモーション
音楽：羽柴吟
アニメーション制作：バイブリーアニメーションスタジオ

キャスト

オタクヒーロー：古川慎
アナーキー：ファイルーズあい
ブルー：愛美
ピンク：黒沢ともよ
狂太郎：楠木ともり
SHOBON：斉藤壮馬
スレイヤー：芹澤優
ニック：興津和幸
オールドリーダー：杉田智和
ミリオタ：間島淳司
ゲーオタ：子安武人
鉄オタ：奥村翔
⾃衛隊オタ：兼政郁人
アニオタ：稲田徹
ドルオタ：石谷春貴
プロレスオタ：高橋伸也