夏アニメ『英雄教室』川島零士さん（ブレイド役）×山田美鈴さん（アーネスト役）インタビュー｜ブレイドは「5歳児」がキーワード!?　彼にほだされ、変化していくアーネストにも注目【連載第1回】

トモダチ作りの思い出や、ふたりが考える「普通の幸せ」とは？

――学生の頃のキラキラという話がありましたが、当時を振り返ってみて、おふたりはトモダチ作りは得意でしたか？

山田：私は結構“待ち”でした（笑）。

川島：自分からはあまり話しかけずに？

山田：「誰か〜」って感じでしたね。それか出席番号近い子とか、とりあえず届く範囲で。

――ブレイドのようなことはできなかったのですね。

山田：できなかったです。声をかけてくれた人がいたから、トモダチには恵まれていたと思いますが、自分からいった記憶はないですね。

川島：それって、声をかけたくなる魅力があったってことなんじゃない？

山田：いや、トモダチに言われたのは「オタクが滲み出ていた」って（笑）。

川島：あはははは！

山田：出していたつもりはないし、なんなら隠していこうと思っていたのに、「同じ匂いを感じた」と言われて。でも、その子とはずっと仲良くできました。

川島：筆箱とかにキーホルダーがついていたとか？

山田：いや全く何も。容姿から滲み出てしまっていたのかな。当時はゲームとかアニメとか、舞台も好きだったんですが、その子とは好きな作品も被っていて「え？なんでわかったの？」みたいな。

――むしろ、そのトモダチがすごいですね。

山田：そうなんですよ。「山ちゃん（山田さん）から感じたんだ」って。私はそんな感じで“待ち”でしたけど、川島さんはどうでしたか？

川島：僕は、割と自分から話しかけにいくタイプではあったかも。まずはやっぱり出席番号の近い人に、トイレで一緒になったときとか「○○くんだっけ？　前は何組だったの？」「あいつ知ってる」「トモダチなの？　マジで!?」みたいな感じで共通点探しをするかな。

山田：すごい！　逆に社会人になってからは黙っていると怖いイメージを持たれちゃうので、なるべく声をかけるようになりました。

川島：クールに見られると言っていたよね。

山田：そう思われる前に、そうでもないぞ！って感じを出したいなと思って。高校まではクールぶっていましたね（笑）。

川島：普段はクールではない？

山田：全然かけ離れていたんですけど、格好つけていたのかな。そのせいもあって、待っていたんだと思います。

川島：トモダチ作りって難しいよね。

――もうひとつ作品にちなんだことをお聞きします。ブレイドは“フツー（普通）”を求めますが、おふたりが感じる普通の幸せはどんなことでしょうか？

山田：私は、食に関して「我慢せずに食べられること」ですかね。例えば、虫歯が痛くて、風邪をひいて美味しく食べられない」とか色々あると思うんですけど、食は自分の中で当たり前、普通のものであって欲しいなって。

川島：好きなものを選んで食べられる自由ね。

山田：その普通が素敵なことだなと思います。

川島：じゃあ、「1週間パスタだけです」「1週間カツカレーだけです」となったら？

山田：カツカレーなら4日はいけますね（笑）。結構、同じものを食べるタイプなので。でも、あまり好きじゃないものだと、普通が欲しくなっちゃいます。

川島：1週間は超えられないよね（笑）。そういうことだと、僕は普通の普通かもしれないですけど、熱が出た時かなぁ。熱が出ると体が重くて、歩くのも一歩ずつ足を出しているんだと感じるじゃないですか。

山田：わかります。

川島：普段の移動ではちゃっちゃと行こうと思ってあんなに速歩きしていたのに、熱が出ると「右、左……」と数えられる感じになっちゃって。

山田：たった数度（体温が）上がるだけでこんなに動けないんだ、ってなりますよね。

川島：無意識にパパッと歩けるのっていいな、普通に歩けるのはいいなって思います。

――失ってわかる健康の大切さですよね。では最後に、放送まではもう少し時間がありますので、どのように待っていてもらいたいかメッセージをお願いします。

川島：『英雄教室』は、肩の力を抜いて見られる作品です。一気見してももちろん楽しいですが、仕事や学校が終わったあとに見ていただければ、いい具合にスッと体に摂取できる作品になっています。絵がめちゃくちゃ綺麗で動きも音もすごく格好いいですし、スタッフ陣や役者陣もスッと楽しめるにはどうしたらいいか、みんなが一致団結して注力しています。スッと飲める、いや食べられるカツカレーのように……カツカレーは重いですかね（笑）。とにかくスッと食べられるような作品になっていますので、7月からの放送を楽しみにしてもらいたいです。

山田：シリアスな部分もありますが、しっかり楽しい、コメディが中心にある作品なので、疲れた時とかに見ると明るい気持ちになれるんじゃないかなって思います。7月から毎週楽しみにしてもらえたら嬉しいです。ぜひご覧ください！

TVアニメ『英雄教室』作品情報

2023年7月放送開始！

イントロダクション

世界を苦しめる強大な魔王と互角の戦いを繰り広げ、痛み分けによって人類を救った勇者がいた――その名はブレイド。

幼い頃から勇者としての素質を認められ、誰もが憧れる存在であった。だが、ブレイドは魔王との戦いのあと、ダメージによってパワーが減退していく中で、こうも思っていたのである。

“ようやくこれで、一般人になれる！”と。

そしてブレイドは、知り合いを頼って「ローズウッド学園」に入学。“フツー”の学生としてトモダチを作り、華やかで楽しいスクールライフを謳歌しようとする。

だが、個性豊かなクラスメイトたちや様々なトラブル、そして英雄を養成するエリート学校であるローズウッド学園が“フツー”のはずがなく…!?

シリーズ累計160万部の超人気ライトノベル『英雄教室』が、満を持してTVアニメ化！

英雄の座を降りた元勇者ブレイドが、“フツー”を求めて奮闘するバトルファンタジー！

目指せ、普通。満喫したい、青春。でも、フツーの青春って一体なんだ!?

スタッフ

原作：新木伸
イラスト：森沢晴行『英雄教室』（集英社ダッシュエックス文庫刊）
監督：川口敬一郎
シリーズ構成・脚本：ハヤシナオキ
キャラクターデザイン・総作画監督：川村幸祐
副監督：中野英明
総作画監督：小島えり
メインプロップデザイン：実原登
モンスター＆メカデザイン：森木靖泰、松田未来
小物デザイン：あきづきりょう
色彩設計：原田幸子
美術監督：E・カエサル
美術監修：東潤一
美術：田中伸哉
美術設定：深井亮太
背景：スタジオイースター
3D監督：遠藤誠(トライスラッシュ)
2Dワークス・CGプロデューサー：永井努（シフト・アール）
撮影監督：棚田耕平(グラフィニカ)
特殊効果：鳴河美佳(グラフィニカ)
撮影：グラフィニカ
編集：定松剛
音響監督：山口貴之
音響効果：安藤由衣
録音調整：齋藤栞
音響制作：神南スタジオ
音楽:中川幸太郎
音楽制作:ランティス
主題歌アーティスト：OP樋口楓／ED熊田茜音
アニメーション制作：アクタス