『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』中王区"言の葉党"「Verbal Justice」レビュー|ついに来たわよ言の葉党、これが王者の音の波動! ひれ伏せ愚民よ前ならえ! 今こそ中王区の忠告に注目!
勘解由小路 無花果は優雅にヒールをかき鳴らす「No Pain, Not to be Strong」
勘解由小路 無花果の「No Pain, Not to be Strong」はなんておしゃれなんでしょう。曲全体から優雅なオーラが溢れ出ています。ヒールの高らかな音や、気品漂う花の香りが漂ってきそうなほどです。
しかし、リリックは攻めに攻めています。「野蛮な下郎共」「女がなんだ? 笑わせんな」といつもどおりの超ストロングスタイルには思わず跪いてしまいそうです。
なのに、それなのにタイトルは「No Pain, Not to be Strong」、「痛みなくしては強くなれない」というもの……。勘解由小路 無花果にも辛い過去があるからこそ、今の強い姿があるのだなと痛感させられます。「痛みがないと美しく強くはなれない」というリリックがなんとかっこいいことか……。
しかも、演じるたかはし智秋さんの歌唱力も凄まじいですね。リスナー的にはするっと耳に入ってくる曲ですが、実はこれ、歌おうと思うとけっこう難しい曲調なんです。先程も明記させていただきましたが、優雅で流れるような曲調のためラップとして言葉をバチっとハメようと思うと歌い方に特徴が必要になっていきます。その上、勘解由小路 無花果の感情を演じながらだとその難易度は倍以上になります。さすがのたかはしさんには脱帽ですね……!
強さと美しさが凝縮された大門弥生
まだまだいますよ! 強くて美しい女性アーティスト! それが大門弥生だ!
この「男には負けねぇ」という強いメッセージ。かっこいい……! と思いきや、繊細で可憐な面もあるんです。「Choose Me」をご覧あれ。
かわいい! けど、男よりも上から目線で見ている雰囲気もあって、やっぱ強い……! となるのがやはり大門弥生です。
「No Pain, Not to be Strong」は「ヒールで仁王立ち」と「Choose Me」の中間のような曲なので、まさに大門弥生といった感じでした。