この記事をかいた人
- 塚越淳一
- アニメイトタイムズでいっぱい書いています。
――加藤さんからみて、唐音はどんな人物ですか?
加藤:じつは唐音は一番自分と似ているなって思っています。僕もあまのじゃくなところがあって、素直になれない気持ちがわかるので、わかるなぁ、ツラいよな~って思ったりしてしまうんです。
唐音って自分にコンプレックスを持っているんですよね。他の子に比べて自分には魅力がなくて、性格も素直になれなくて、自分の中で少し落ち込んでいるところがあるのだと思うんです。その自信のなさが邪魔をして想いを伝えるのがすごく不器用なところが、本当にかわいらしいなと思うんです。でも恋太郎もきっと唐音の本心がわかっているから、唐音のアクションをすべて受け止めてあげられるのだろうなって思います。
富田:気持ちが漏れ出ちゃってるしね(笑)。
加藤:それを受け止めたい!と思わせてくれるんです。
本渡:本当にかわいいんだよなぁ。
富田:でも私も唐音の気持ちが少しわかるんです。私も幼稚園の頃から、好きな子の顔は見れないって感じだったし、自分は他の子に比べてかわいげがないしって思っていたから、わかるわかる!と思いながら演じてました。
本渡:ふと今、自分の幼少期を思い出していたんですけど、私は羽香里寄りかもしれない(笑)。小学生くらいの頃に「○○君かっこいい!」って思ったとき、まだ話したことがないから、すれ違ったときに「おはよう!」って言おうとか、物を落としてみようとか考えていたから、あれ? 私、羽香里かもしれないですね(笑)。きゅるるんみたいなあざとさはなかったけど、そういう計算はしてましたね。今、気づいちゃいました……。
富田:すごい!
――皆さんどこかしらに演じられているキャラクターと似ているところがあるんですね。
加藤:まぁ、僕は恋太郎には遠く及ばないですけどね。
一同:(笑)
富田:頑なだな~。
本渡:でも、本当に院田唐音は美憂ちゃんの声がハマりすぎていて。ツンツンしているし、声を張っていることが多いのですが、聞いていて全然耳が痛いとかも全くなくて、何ならもっと声を聞かせてくれ!と思うんです。
加藤:アフレコ現場では、「唐音がいるー!」ってなってました。
本渡:本当に第1話から完成されていると思いました。
――富田さんが唐音を演じる上で心がけていることはありますか?
富田:「○○じゃないんだからね」構文がたくさん出てくるので、それが全部同じにならないように、バリエーションを付けて演じるように心がけています。
あと、恋太郎と同じくらい叫ぶことが多いので、常にフルパワーで血管が切れそうになりながら、どのシーンでも勢いは落とさないようにしよう!という気持ちで頑張っています(笑)。
本渡:確かに、2人の叫ぶセリフの量はすごいです。
加藤:でも、唐音が叫んでくれるおかげで、恋太郎が叫ばなくてもいいところもあるので、助けてくれてありがとうございますって思っています。
――ツッコミも印象的なフレーズが多いですしね。
富田:それで言うと、意外と唐音は冷静に恋太郎と羽香里にツッコんだりするんですよね。
本渡:確かに! そういった意味では常識人かもしれない!
加藤:一番常識人ですよね。
富田:ちょっとツンが目立ちすぎているだけで、実はそうなんです。
――唐音の見た目の部分では、どんな印象ですか?
富田:まず金髪ツインテール、かわいい!って思いますし、ファッションについては、羽香里は制服を比較的しっかり着ているんですけど、唐音はルーズソックスを履いていたりするんです。そういうところでも、いつも一緒にいる羽香里との対比があってかわいいなって思います。それから、唐音のツインテールの髪飾りが、唐音が怒るとビン!ってなったり、しょんぼりするとヘナってなったりするのもかわいいんです。
本渡:本当にかわいかった!
加藤:第2話で唐音が猫になるシーンがあって、そこもぜひ見てほしい。かわいいです!
――注目ポイントがいっぱいありそうですね。今から放送が楽しみです。
本渡:本編も、かなりテンポが良いんですよ。
加藤:会話とかセリフの量も多いし。
富田:何なら台本もちょっと分厚いですよね?(笑)
加藤:アフレコでは、AパートとBパートの収録の間に休憩があるのですが、Aパートが終わったあとに、心なしか息切れしてるんです。でも、「まだ台本こんなに残ってる!」ってなって(笑)。だけどボリューミーな内容だからこそ、このテンポ感は合うと思うし、きっと面白くなると思います。退屈させないです!
本渡:うん。飽きないと思う!
――では最後に、富田さんから唐音役としてメッセージをお願いします。
富田:思っていることと反対のことを言いつつ、顔には全部出ちゃってる子なので、猫ちゃんみたいでかわいいな、ホクホク…っていう気持ちになってくれたら嬉しいです。
あと、恋太郎との絡みも楽しみにしてほしいんですけど、羽香里との絡みも私は好きなんです。ライバルだから負けないぞ!って関係性なんですけど、お互いがどれだけ恋太郎のことを好きかというのもわかっているから、ある意味信頼のおける仲にもなっていくので、女子同士の関係性も楽しみにしていただけるポイントじゃないかなって思っています。
全4回にわたって作品やキャラクターの魅力についてお届けしてきたキャスト座談会。本インタビュー連載は今回でラストとなりますが、今後アニメ関連の新情報が続々と発表されていきますので、ぜひお見逃しなく!
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ
[あらすじ]
中学で失恋100回を達成した愛城恋太郎は、高校でこそ彼女を!と願い訪れた神社で、現れた恋の神様から「高校で出会う運命の人は100人いる」と告げられる。
しかし神様いわく、運命の人と出会った人間は、その相手と愛し合って幸せになれなければ死んでしまうという……。
次々に待ち受ける運命の人との出会いーーどうする恋太郎? どうなる100人の彼女!?
[放送情報]
2023年TVアニメ放送予定
[STAFF]
原作:中村力斗・野澤ゆき子(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:佐藤 光
シリーズ構成:あおしまたかし
キャラクターデザイン:矢野 茜
アニメーション制作:バイブリーアニメーションスタジオ
[CAST]
愛城恋太郎:加藤 渉
花園羽香里:本渡 楓
院田唐音:富田美憂
[公式サイト・公式SNS]
公式サイト
公式Twitter(@hyakkano_anime)
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