この記事をかいた人
- 塚越淳一
- アニメイトタイムズでいっぱい書いています。
ーー興津さんが演じているニックは、どんなキャラクターで、どのように演じていましたか?
興津:「気のいい兄ちゃんです」と監督に言われたので、気のいい兄ちゃんっぽく演じていました。天才ハッカーでもあります。ハッカーらしく、みんなの前に出てこなくて、パソコンのモニターを通してしかコミュニケーションを取っていないんです。なので、意外と気だるい感じで演じています。
ヘラヘラした表情で、黄色が好きっぽいんですが、頭にこんな手が付いたキャップをかぶっているとは思っていなかったですね。しかもまさかその手が動いて、指差しとかもできるとは思わなかったな~(笑)。
ーー最初にキャラクターを作るときは、それほど苦労しませんでしたか?
興津:ノリですかね。暑苦しいのはオタクヒーローがいますし、他のオタクたちがみんな暑苦しいので、ちょっと大人な感じを出したほうがいいのかなと思った気がします。こじらせきっていないというか、情報を幅広く仕入れている人だから、一線引いて冷静にいようっていう立場なんだろうなって。
ただ『ユンボーガーG』は大好きみたいなので、『ユンボーガーG』で劇場版とかOVAをやるときは、僕をぜひ主人公にしてほしいです。その時は熱く叫びますので!(笑)
ーー濃いキャラクターがいっぱい登場しますが、気になるキャラクターはいますか?
興津:赤い謎の生物=狂太郎(CV.楠木ともり)は何だろうなってずっと思っています(笑)。
ちょいちょい出てくるんですが、こいつは何なんですかね? 僕は途中参加でしたが、すでに自然に受け入れられていたんですよ。なので「何かあるでしょ!?」って思いました。
しかも、会話できているのかできていないのかもよくわからないんですよ。勝手にツッコミを入れてるだけなのでは?って思って。あと、こいつだけ見たことがない生き物じゃないですか。あとはみんな原型は人間っぽいのに。イマジナリー何とかなのかな?って思ったりしています。
ーー狂太郎は謎しかないですよね。ひたすら暴言を吐いていたりしますし。
興津:この作品は毒が多いですよね(笑)。かわいいから何でも許されると思ったら大間違いだぞ!って思いながら聞いています。もうブルーとかピンクあたりはアウトだと思っています。これがセーフなのがすごい。かなり攻めた作品ですよね。
あと、ファイルーズあいさん(アナーキー役)が取材を受けているのを横で聞いていたときがあったんですが、なかなかに刺激的なセリフを言っていたので、第1話から、そんなセリフあったの?って思いました。
それと、オタクって何なんだろうって考えさせられました。出てくるオタクたちも、ちょっと古い感じがするじゃないですか。でも、実際にいるしな~って思うし。第4話でオールドリーダーが出てきましたが、あれは面白かったですね。しかもキャストが豪華で、オールドオタク役の飛田展男さんが一言だけ喋って、そっと帰られたんですよ。「ガヤ全部チェックしていたんだけどな~」って言いながら。
ーー豪華かつ贅沢な使い方ですね(笑)。
興津:オタクたちのキャストは超豪華で、しれっと出てきたキャラに、この人を使うんですか!ってなりましたから(笑)。どのキャラも声がハマっているので、謎の深みが増すし、謎の説得力があるんですよ。絶対に中の人たちもオタクだからキャスティングされている気がするんですよね……。
ーー間違いないでしょうね。では、ここまでで気になったシーンはありますか?
興津:中野事変で何が起こったんだろうって思いました。僕、中野ブロードウェイが大好きで、秋葉原よりも中野派な自分としては気になるエピソードでした。中野派閥と秋葉原派閥があるんだなぁっていうのが、やんわりと描かれていると思いました。
ーー最初の中野事変は、第1話でもちらっと描かれていましたし、第2話の回想シーンが中野サンプラザ前でした。そして第5話も中野が舞台でしたね。
興津:この世界で、中野が重要なポイントになっていることが面白いですよね。全然関係ないんですが、この前、中野ブロードウェイにエレベーターがあることに初めて気づいて感動しました(笑)。20年近く通っていたのに……。
ーーそんな発見が(笑)。ちなみにニックが登場したのは第2話からでしたが、収録の思い出はありますか?
興津:「名前があるキャラクターが全然いないじゃん!」ってことですかね(笑)。モブのガスマスクがたくさんいて、みんなでガヤのアドリブをしたのが思い出です。僕も入って変なことを言っていた気がします。
あと第2話って、脳内で戦うので、わけがわからないんですが、そこで「これ、わけわからないアニメだな」って思って、深く考えるのを止めました(笑)。今、目の前で起こっていることに向き合っていけばいい作品で、各話が面白くなるようにやっていくのが正解だろうし、絶対に大事なことは教えてくれないやつだなと(笑)。
ーーニックは第2話のあとは、今回の第5話で登場するんですよね。
興津:わけのわからないお話の次は、クイズ大会でした。
ーー第5話もなかなかにカオスでしたよね。中野サンプラザを登山していくし、吹雪いていたりするし。
興津:考えちゃダメなんですよ!(笑) 高いところは寒いんです。そういうものなんです。演じる側としては、起こっていることを素直に受け止めて演じていくだけなんです。ありえないことが起きるのがアニメですし、そのありえないことが起きまくる作品なので視聴者は動揺するかもしれませんが、その意外性も楽しさだと思っていてください。
ーーでは最後に、今後楽しみにしていてほしいことを教えてください。
興津:第6話以降、ニックは活躍しますし、カッコいい展開もあると思います。指示系統はニックが出すので、けっこう肝となってくる存在だと思います。だからこそ、今日こうやって取材を受けているのかなと(笑)。
好きなものを好きって、歳をとればとるほど言えなくなるものですが、昔持っていた情熱を忘れるな!って、この作品を通して伝えられている気がします。なので、そういうメッセージを受け取っていただけたら嬉しいです
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ
気鋭クリエイター・JUN INAGAWAが送る、愛と狂気と破壊の物語
2008年――謎の勢力の出現により、
アニメ、ゲーム、マンガ、音楽、鉄道、コスプレなどあらゆるオタク文化が排除された日本。
グッズは収容され、保護の名のもとにオタクが弾圧されても、人々は自我を喪ったかのように疑問を持たない。
秩序維持を担う組織「SSC」に蹂躙され、オタクは滅びたかに思われた――
だが、封鎖されたアキバを奪還し、反旗を翻す者たちが現れる。
若き革命者「オタクヒーロー」――何よりもオタク文化を愛し、誰よりもアキバを愛する男。
そして彼を慕う3人の魔法少女たち――「アナーキー」「ブルー」「ピンク」。
2011年の日本を舞台に、自由の旗のもとに集ったオタクたち
――アキバ革命軍は、SSC首領「SHOBON」との壮絶な戦いに挑む。
好きなものを好きなだけ好きといえる世界のために。
自由の旗のもとに集ったオタクたちよ、奪われた文化を取り戻すべくOTAKU COUNTER CULTURE を巻き起こせ!
2023年4月7日(金)より
MBS・TBS・BS-TBS”アニメイズム”枠にて放送開始!
MBS/TBS 毎週金曜25:55~(初回は4/7(金)26:25~より放送)
BS-TBS 毎週金曜26:30~(初回は4/10(月)27:00~より放送)
AT-X 4月8日(土)スタート
・毎週(土)21:00
・毎週(月)28:30 ※リピート放送
・毎週(土)6:00 ※リピート放送
※放送日時は変更になる可能性があります
ABEMA/DMM TVにて地上波放送直後より最速配信決定!
ABEMA 2023年4月7日より毎週金曜26:25~
(初回のみABEMAプレミアム:4月7日(金)26:55~/無料配信:4月7日(金)27:55~)
DMM TV 2023年4月7日より毎週金曜26:25~(初回のみ4/7(金)26:55~配信)
ニコニコ生放送 2023年4月8日より毎週土曜22:30~
dアニメストア 2023年4月10日より毎週月曜24:00~
Amazon Prime Video、TVerほか、各サイトでも順次配信予定!
Amazon Prime Video、TVerほか、各サイトでも順次配信!
原作:MAD ミルクポット markets
原案:JUN INAGAWA
監督:博史池畠
副監督:川瀬まさお
脚本・シリーズ構成:谷村大四郎
キャラクターデザイン:沢友貴
コンセプトアーティスト:紺野大樹
プロップ設定:杉村絢子
美術監督:坂上裕文(ととにゃん)
美術設定:加藤 浩(ととにゃん)、浅見由一(ととにゃん)
色彩設計:歌川律子
撮影監督:松向 寿(STAR Laboratories)
編集:武宮むつみ
音響監督:本山 哲
音響効果:白石唯果
録音:伊東光晴
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
音楽:羽柴吟
アニメーション制作:バイブリーアニメーションスタジオ
オタクヒーロー:古川慎
アナーキー:ファイルーズあい
ブルー:愛美
ピンク:黒沢ともよ
狂太郎:楠木ともり
SHOBON:斉藤壮馬
スレイヤー:芹澤優
ニック:興津和幸
オールドリーダー:杉田智和
ミリオタ:間島淳司
ゲーオタ:子安武人
鉄オタ:奥村翔
⾃衛隊オタ:兼政郁人
アニオタ:稲田徹
ドルオタ:石谷春貴
プロレスオタ:高橋伸也