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春アニメ『江戸前エルフ』桜庭高麗役・相川遥花インタビュー

春アニメ『江戸前エルフ』桜庭高麗役・相川遥花さんインタビュー|飼っている猫が“コマちゃん”なので、高麗ちゃんには運命を感じました

好評放送中のTVアニメ『江戸前エルフ』は、400年以上の歴史を持つ高耳(たかみみ)神社を舞台に、ご神体のエルフ・エルダとその巫女・小金井小糸、そして月島の人々のふれあいが描かれていきます。アニメイトタイムズでは、本作をさらに盛り上げるためのリレーインタビュー企画を連載中です。

連載第3回は、桜庭高麗役の相川遥花さんが登場。TVアニメでメインキャラクターを演じるのが初めてだという相川さんは、高麗のどのような部分に惹かれ、どのようなお芝居を心がけているのでしょうか。オーディション秘話やアフレコの裏話をたっぷりうかがいました。

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江戸前エルフ
東京都中央区月島。江戸時代より400年以上の歴史を刻む『髙耳神社』。祀られたるそのご神体は、異世界から召喚され、すっかりひきこもったエルフでした。ご神体のエルフ・エルダに仕えるのは、高耳神社15代目巫女の小金井小糸。現代文明とオタク趣味をエンジョイするエルダに振り回されながらも、彼女が教えてくれる江戸の文化に胸をときめかせ、連綿と紡がれる月島の人々とエルダのつながりにほっこり。でもやっぱりこのエルフ、ぐうたらすぎる!しかも他の神社のエルフ&巫女コンビまで現れて……!?江戸と令和をつなぐゆったり下町コメディ、始まります。作品名江戸前エルフ放送形態TVアニメスケジュール2023年4月7日(金)〜2023年6月23日(金)TBSほか話数全12話キャスト小糸:尾崎由香エルダ:小清水亜美桜庭高麗:相川遥花小金井小柚子:関根瞳小日向向日葵:生田輝ヨルデ:釘宮理恵小伊万里いすず:市ノ瀬加那ハイラ:能登麻美子スタッフ原作:樋口彰彦(講談社「少年マガジンエッジ」連載)監督:安齋剛文シリーズ構成・脚本:ヤスカワショウゴキャラクターデザイン:小田武士総作画監督:小田武士 中尾隆文 SAIプロップデザイン:横山友紀色彩設計:最相茂美術設定:近藤由美子 柴田千佳子...

初のメインキャラクター!

相川遥花さん(以下、相川):実はインタビューを受けるのは今日が初めてなんです……。

――そうなんですか!

相川:ちょっと緊張しています(笑)。

――声優デビューされて2年ぐらいなんですよね? 高麗のお芝居が堂に入ったものだったので忘れがちですが……。

相川:そうなんです。でも、そう言っていただけて嬉しいです!

――最初から高麗役でオーディションを受けられたんですか?

相川:はい。ボーイッシュなキャラクターはオーディションで受けたことがなかったのですが、原作を読ませていただいて絶対に演じたいと思ったキャラクターだったので、気合いを入れて臨みました。

――それぐらい高麗に惹かれた?

相川:それもありますが、家で飼っている猫が「コマちゃん」なんです(笑)。

――すごい偶然ですね!

相川:そうなんです。運命を感じたので絶対に受かりたいなと思って。

――高麗役に受かったときの心境は覚えていますか?

相川:オーディションテープを送ってから結構時間が空いたので、マネージャーさんから「おめでとう!」という電話をいただいたときは「え?」って、ただただびっくりしました。びっくりというより、衝撃です(笑)。そのあと、監督が評価してくださったとか、いろいろお話しをしていただいて。初めて受かったアニメのメインキャラクターで、しかも猫のコマちゃんのこともあったので、すごく思い出深いオーディションになりました。

――そうだったんですね。ちなみに、オーディションの資料や原作をご覧になったときの高麗の第一印象はいかがでしたか?

相川:イケメンなセリフを言うときに、コマが大きくなって背景がキラキラになるところが印象的でした。しかもツインテールに八重歯という活発そうでかわいい見た目なのに、かっこいいセリフをさらっと言うんです。見た目のかわいらしさとイケメンさのギャップが大事になると思ったので、しっかりギャップを出そうと思いながらオーディションに臨みました。

――第1話はどんな役作りで臨まれたのでしょうか?

相川:高麗ちゃんは誰にでも遠慮なくラフに話す子です。小糸は親友なのでそれが当然だと思うのですが、エルダ様というご神体が相手でもその姿勢は変わらないので、常に人懐っこく、フランクに話すことを意識するようにしました。

――第1話のアフレコをされてみての感想はいかがでしたか?

相川:最初は緊張しすぎて、声に硬さが乗ってしまうことがありました……。高麗ちゃんは小糸との会話が多いので、親友ならではの柔らかい空気感を出さないといけないのですが、力が入るとそれが出せないんです。悩んでいたらエルダ役の小清水(亜美)さんが力の抜き方や体の使い方を教えてくださって。しかもその場で一緒にストレッチをしてくださったんです! ストレッチをしたあとはリラックスして演じることができました。

――素晴らしい先輩ですね。

相川:本当にありがたかったです。音響監督の藤田(亜紀子)さんも「大丈夫だよ」「安心して」と励ましてくださって。セリフ1つ1つにディレクションをしていただくこともあったので、おかげさまで丁寧に高麗ちゃんと向き合えました。

――逆に相川さんのほうから何か聞くこともあったんですか?

相川:どういう言い回しにしたらいいか悩んでも答えが出なかったときは、藤田さんや小清水さんにうかがいました。高麗ちゃんのさっぱりとした雰囲気がなかなか掴めなかったときに、小清水さんから「相川ちゃんのここはすごくいいけど、語尾を伸ばす癖があるからそれを変えていくともっとよくなるかも」と、アドバイスをいただいたのをよく覚えています。自分ではその癖に気づかなかったのですが、アドバイスを参考にして語尾をスパッと切るようにしたら高麗ちゃんのサバサバした感じがうまく出せるようになりました。

――プロならではのアドバイスですね。

相川:そうなんです。他にも、「高麗ちゃんはきっと胸を張って生きている」というヒントもいただきました。「だからセリフを言うときも胸を張って、ふんぞり返るくらいのイメージで堂々とやったほうがいいよ」って。声優は声だけじゃなく、姿勢や体全体を意識して役に向き合わないといけないんだなと勉強させていただきました。

――いい先輩とスタッフに恵まれましたね。

相川:本当にそう思います!

(C)樋口彰彦・講談社/「江戸前エルフ」製作委員会
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