石井あみさん、吉武千颯さんが全8曲を歌唱! 10月開催の“ひろプリライブ”のお知らせも『ひろがるスカイ!プリキュア』主題歌シングルリリース記念ライブレポート
雲ひとつない晴天に『ひろプリ』日和となったことを感じた5月3日(水・祝)。東京・harevutaiにて、『ひろがるスカイ!プリキュア』主題歌シングルリリース記念ライブが開催されました。
本ライブは3月に発売された『ひろがるスカイ!プリキュア』主題歌シングルの購入者を対象にしたライブ&トークイベント。出演者は主題歌を歌うおふたり、石井あみさんと吉武千颯さんです。
石井さんは本作のオープニング主題歌「ひろがるスカイ!プリキュア ~Hero Girls~」をきっかけに歌手デビュー。「デリシャスパーティ♡プリキュア 感謝祭」では、堂々としたステージングで初ライブを遂げたばかりです。
“ちはやお姉さん”こと吉武さんは、『スター☆トゥインクルプリキュア』でプリキュア歌手デビュー。キュートな歌声で、『プリキュア』シリーズに輝きを添えてきました。『ひろプリ』ではエンディング主題歌「ヒロガリズム」を石井さんと共に届けています。
ライブは昼・夜、2公演に渡り行われ、この日の昼に告知された10月21日(土)パシフィコ横浜・国立大ホールにて開催される『ひろがるスカイ!プリキュアLIVE2023』についても改めて発表。晴れやかな笑顔が広がる1日となりました。
『ひろプリ』オープニング主題歌をフルで歌唱!
『プリキュア』シリーズのBGMが流れる中、暗転とともに『ひろプリ』をイメージして作られた衣装を身にまとった石井さんが登場。『ひろがるスカイ!プリキュア』主題歌シングルの2種類のジャケットイラストを背負って、「ひろがるスカイ!プリキュア ~Hero Girls~」を届けました。
芯のある、それでいてクリアな歌声に合わせて、フロアには青のペンライトが踊ります。間奏ではコールも。この日は “声出し解禁”ライブだったこともあって、観客から熱の込もったエールが送られました。
歌い終えるとトークタイムに。「わ〜い!」と手を振りながら登場したのは『ひろプリ』衣装に身を包んだ吉武さん。「かっこよかったよ!」と石井さんのライブを絶賛します。
普段はプリキュアシンガーの先輩方から“妹”として親しまれている吉武さんですが、この日は文字通り“ちはやお姉さん”として、石井さんを引っ張っていきます。「ひろがるスカイ!プリキュア ~Hero Girls~」をフルで歌った感想を石井さんに求めると「明るくて、前向きで、自分も歌っていて元気をもらえる曲です。一緒に盛り上がれて本当にうれしかったです。プリキュアたちの熱い思いが込められているので、これからも楽しんで聴いていただけたらと思います」とにっこり。
その言葉を受け「爽やかさもありつつ、熱さもあって。私自身も毎週『ひろプリ』を見て、オープニングからパワーをもらっています。今日はふたりでライブをするのが初めてなので、私たちの空気感も見ていただけたらなと思っています。私自身もどうなるか分からなくて、ふわふわしていますが(笑)。今日一日、パワフル全開でお届けしていきます!」と笑顔で吉武さん。
さらに「今日は『ひろプリ』以外の曲もお届けしていきます!」と力強く宣言したものの、「緊張している」とのことで「ちょっとだけお水飲むね」と一呼吸。ファンからは温かい拍手が送られます。
そうしてはじまったのは『デリシャスパーティ♡プリキュア』前期エンディング主題歌「DELICIOUS HAPPY DAYS♪」と、『トロピカル〜ジュ!プリキュア』前期エンディング主題歌「トロピカI・N・G」の2曲。「トロピカI・N・G」では、ステージを右へ左へと横断し、「もっと!」と観客を盛り上げます。何度も届けてきた曲たちではありますが、どちらも念願の初の声出しとあって、吉武さんもうれしそう。その気持ちに応えるかのように、コールもひときわ盛り上がっていました。「トロピカってたね! いいね! みんな最高!」と声を弾ませます。
主題歌が決まったときのキモチ
再び石井さんとのトークタイムへ。『ひろプリ』の主題歌が決まったときの気持ちなどを明かします。
石井さんは『ひろプリ』で歌手デビュー。「夢……?って思ってしまって。私は『ふたりはプリキュア』を見てきたので、その20年後に、『プリキュア』シリーズでデビューできるなんて、本当に幸せだなと思っています。今聴いてもらっている方たちの心に一生残るように歌っていきたいなと思いました」と、当時の気持ちを振り返りつつ決意を語ります。吉武さんに向かって「どうでしたか?」と投げかけます。
吉武さんも、石井さんと同じく『ふたりはプリキュア』から、リアルタイムで『プリキュア』シリーズを見てきたひとり。「とにかくうれしかった!」と振り返ります。
「私はプリキュアシンガーとして活動させていただくことになって、ありがたいことに今年で5年目になります。直接歌をお届けできる時間を過ごしたり、テレビアニメを見たりする中で、私自身も皆さんと同じように感じるものがあります。年を重ねていくごとに、信じられないくらいの愛の大きさになっていて。オーディションの時期になると“絶対に今年もお歌を届けたい!”って気持ちになります。だから決まったよ、って聞いたときは涙が出るほどうれしかったです。この気持ちを大事に、1年間『ひろプリ』のお歌を届けていきたいと思います」
『プリキュア』シリーズへの愛を語りつつ、ライブへの想いも。
「私たちは歌手としてお歌を歌わせていただいていますけど、作品によってテーマが違うように、お歌にもテーマがそれぞれあって。お歌を通しても、シリーズに込められている思いを届けられたらなと思っています。ライブで直接届けられるのは、また違ううれしさがあって! 今日は会いに来てくださってありがとうございます。後ろの方はもちろん、前の皆様もガッツリ見えていますよ〜! 今日もお一人お一人にお歌の思いを届けると決めてきたので、しっかり受け取っていただければと思います!」
次の曲は「“あの曲”をあみちゃんとふたりでお届けします。皆さん、手拍子してくれますか!?」と伝えると、ピンときたファンたちから「おおっ!?」という声が上がります。
はじまったのはもちろん『トロプリ』イメージソングであり、ライブに欠かせないナンバーとして育った「CLAP!〜勇気を鳴らせ〜」。3月25日(土)に開催された『Machico♡プリキュアのうた!』リリース記念の夜公演では、Machicoさん、吉武さん、サプライズゲストの北川理恵さんと届けた他、これまでのプリキュアライブでは、Machicoさん・吉武さんのペアで歌唱してきました。
今回の「CLAP!〜勇気を鳴らせ〜」では、Machicoさんが歌っているパートを吉武さんが、吉武さんが歌っていたラップありのパートを石井さんが担当。これまでとはまた違う、新しい風を吹かせながら手拍子を重ねました。
ふたりの出逢いや印象は?
「あみちゃん初CLAP!でした!」と吉武さん。「すごく、すごく楽しかったです〜!」と石井さん。3回目となるトークパートでは、ふたりの出会いについて「ゆるっと」語ります。
最初に会ったのは「ヒロガリズム」のレコーディングのとき。吉武さんは石井さんのことを「普段はふわっとしているのに、歌い始めたらかっこいい。そのギャップがカッコよくて」と褒め称えます。
一方で、石井さんは「ちはちゃんはレコーディングのときから、かわいい!って思っていました。“あみちゃんって呼ぶね。ちはちゃんって呼んで!”と言ってくれて。そこから“あみちゃん・ちはちゃん”と呼び合っています」と話すと「そんなこと言ったっけ!?」と恥ずかしそうに吉武さん。あだ名を決める、というのがプリキュアらしいエピソードです。
さらに石井さんが吉武さんのことを「お姉ちゃん」のように慕っていると伝えると「お姉ちゃんだって! 今までは妹だったから、初お姉ちゃん! いぇ~い!」とピースマーク。客席から拍手が送られました。
ここで「実はさっき聞き忘れたことがあって……」と切り出す石井さん。「さきほどプリキュアで歌手デビューが決まったときのお話をしたじゃないですか。ちはちゃんは初めて主題歌を担当したとき、どんな気持ちだったのかなって」と質問すると「そういえば、その話ってしたことなかったね!」と快く吉武さん。
「あみちゃんも言ってたけど、夢のようでした。ある日(呼ばれて)事務所に行ったら、たくさんの大人たちがいたんです。“私何かやらかした?”って緊張している中で、マネージャーさんに“プリキュアのお歌を歌うことになったよ”って。それって私が知ってるプリキュア? プリキュアってなんだ?って混乱してしまうくらい驚きました。初心の気持ちは今も忘れず。プリキュアの現場は愛がすごいんです。そんなに愛の深い作品に関わることができているって本当にうれしいことです」
さらに『全プリキュア展』での思い出、プリキュアへの愛についてなど会話が弾むおふたり。初対面のときから波長があったそうで「ふたりでごはんに行くと、良い意味で大変なのさ!」と吉武さんが笑います。「ツボが同じで笑いが止まらなくなっちゃう」と、ふたりの仲の良さをうかがわせます。