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『あやかしトライアングル』石毛翔弥さんインタビュー【アニメリスタート記念特集 第3回】

『あやかしトライアングル』ニノ曲宗牙役・石毛翔弥さんインタビュー|新たな「シロガネ被り」の提案は、まさかの合せ技!【アニメ放送リスタート記念特集 第3回】

演じる上で意識しているのは、歯を閉じること!?

――演じ方についてさらに詳しくお聞きしたいと思います。「普段演じるのとは違うラインでの発声」とのことですが、そこを具体的に教えてください。

石毛:ニノ曲先輩って歯がギザギザしてるじゃないですか。しかも、ただギザギザしているだけじゃなくて、ずっと歯を閉じているイメージがあるんですね。叫ぶときは開いているけど、原作で普段喋っているときは閉じたまま吹き出しが書かれていることもあるから、そこをなんとかして音にものせたいなと思って。でも、ただ口を閉じてやると、ぼそぼそ喋るだけになってしまう。なので、歯だけ閉じて、その状態でなるべくクリアになるように意識しました。声を張るときも、この音のままガッと開けて喋るようにするとか。そういった技術的なところは、今までにないぐらい意識して演じましたね。

――すごいですね。そういう演じ方をしていると頭に入れた上で、見直したいです。

石毛:明確にすごく変わるわけではないんですけど、例えば「あれが、花奏すず……。」も、そのまま(クリアな声で)低音にするよりも、歯を閉じて(ほんの少しこもった声で)「あれが」って感じにしていて。明瞭じゃなさすぎるのも違うし、その塩梅を調整したんです。

――それを上手くできるという事は、もしかして腹話術が得意ですか?

石毛:どうなんですかね(笑)。

――歯を合わせて喋るか、唇を合わせて喋るかの違いはありますけど、練習したらすごく上手くなりそうだなと。

石毛:そういう役をいただける機会があったら腹話術を練習するかもしれないです(笑)。でも、芝居の質感もそうだし、技術的なものもそうだし、ニノ曲先輩は本当に楽しく演じさせていただきました。

――そして、ニノ曲先輩といえば、女性に対する免疫のなさも特徴であり可愛いところですが、そのあたりはどう感じていましたか? 自分も純な頃があったなと感じていたとか。

石毛:もちろん純な頃はあったと思います(笑)。今も免疫があるかないかで言うと、ある方ではないかもしれません。ただ、それは女性がどうというよりは、男性女性限らずですね。

最近は考え方を変えていこうと思ったおかげで、色々な人と話すことが楽しいと感じていますが、根が人見知りなので慣れるまで緊張してしまうんです。10代や20代前半の頃の方が話すことに対して緊張しなかったですし、今の方がドギマギしてしまうことがあるので、歳を重ねるほど免疫がなくなってるような気もしています。そういった部分は二ノ曲先輩の演技に活かせる部分はあるのかなと思いますね。

――人見知りも演技の役に立つということですね。

石毛:役に立っていますね。この作品に限らず、コミュニケーションが苦手な役をいただくことも多いので、そういった意味では自分自身と重ねることができたり、気持ちを理解できる部分は少なからずあるのかなと思っています。

石毛翔弥が選ぶ「ベストハレンチシーン」は、ニノ曲宗牙も関わるあのシーン!

――今回のインタビューでは、皆さんに第6話までの『ベストハレンチシーン』を選んでいただいているのですが、石毛さんが選ぶのはどのシーンでしょうか?

石毛:ベタでいけば、第6話のお風呂のシーンはだいぶハレンチですよね。どう考えても肌色が多いですし。でも、ここはみんな選ぶと思うので、それ以外でいくと、第4話でニノ曲先輩が祭里に詰め寄られて胸がむにゅっとなるシーンもハレンチだと思います。アニメだからこその質感もあって、柔らかさが伝わってきました。

――そういう柔らかさが伝わるのも、アニメの良さですからね。

石毛:ですよね。それでいて、作風も相まってハレンチすぎないのもいいなと思います。

★石毛翔弥が選ぶ「ベストハレンチシーン」★
第4話『ニノ曲宗牙に祭里の胸があたってしまうシーン』

――そして、ハレンチシーンで強烈なインパクトを放ち、笑いも誘ったのが「シロガネ被り」です。正直、こういう隠し方をすることは、いつ知ったのですか?

石毛:収録しているときや、放送時期を聞いた段階では知らなくて、オンエアかその直前だったと思います。

――最初に見たときはどうでしたか?

石毛:普通に笑っちゃいました。「おい、隠すんかい!」ってツッコミではなくて、「なるほどね」みたいな感じで(笑)。隠すことを残念に思った視聴者もいたかもしれませんが、「シロガネ被り」によってより見やすいアニメになったと思うんです。ちょっとハレンチなシーンが多くて敬遠しちゃう人にとっては、それを和らげてくれるというか。すごくいい隠し方ですよね。

――先ほど挙げた第6話のお風呂のシーンもそうですが、隠しているシロガネの表情の違いも楽しいですよね。次はどんなシロガネが来るんだろう? という楽しみもありますし。

石毛:確かにそうですね。どんな隠し方と表情なんだ? って。

――新しいPVで明らかとなったように、その「シロガネ被り」がパワーアップします。リスタート版の注目ポイントのひとつですが、こちらに関してはいかがですか?

石毛:シーンによっては(シロガネの)面積が小さくなっていたので、すごくいいなと思いました(笑)。それに、リスタートということで第1話からまたやるじゃないですか。そこで同じものをただ流すのではなく、なにか仕掛けをして違う部分でも楽しんでもらいたいんだという熱意を感じて、僕自身も新しく見るのが楽しみになりました。その違う部分への力の入れ方がすごいなと。

――力の入れ方で言えば、シロガネとフルーツが合体したバージョンもあって。

石毛:すごいですよね。フルーツによってはちょっとハレンチに感じるものもある気がしますけど……(笑)。PVであったみたいに、祭里が素っ裸で走っているシーンのちょうど胸のところをドーナツ(とシロガネ)で隠しているとか。どんなフルーツが来るんだろう? といった新たな楽しみ方もできると思います。

(C)矢吹健太朗/集英社・あやかしトライアングル製作委員会
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