この記事をかいた人
- MoA
- アニメ、VTuber、TCGが好きなアラサー男子。執筆、撮影、動画制作などやっています。
――芹澤さんは『かのかり』ファンになられたとのことで、ぜひヒロインたちの印象を教えてください。
芹澤:千鶴さんは、第3期で泣き顔のイメージが強いんですよね。アフレコの段階で絵ができているシーンが多かったんですけど、千鶴さんの瞳のうるみ具合や強みがキレイで「ヒロインだな」と感じさせられました。
――瑠夏はいかがでしょうか?
芹澤:瑠夏さんは…………幸せになる道を探してほしい……(笑)。
一同:(笑)
芹澤:第2期を見て、「和也の100倍素敵な人が絶対にいるから」と言ってあげたくなりました(笑)。
――麻美はいかがでしょうか?
芹澤:麻美さんは……ぜひ裏アカを教えてほしいです(笑)。
一同:(笑)
芹澤:あの「沼」というアカウントでほかにどんなツイートをしているのか気になります。でも裏がある部分が魅力なんですよね。
――麻美との掛け合いはありましたか?
芹澤:みにとしては会話がなかったんですよね。予告やCMで初めてくらいでした。だから視聴者として見ていることが多かったんですよね。
――第4期が楽しみですね。
芹澤:(今後もアニメが続くとしたら)原作的に第4期、第5期あたりの麻美さんはすごいことになりそうですよね。ここからもまだまだ私たちをかき乱してくれるので期待しています(笑)。
――墨はいかがでしょうか?
芹澤:……飼いたい(笑)。
――(笑)
芹澤:喋り声も子犬みたいで「よしよし」したくなります(笑)。もう母性が爆発しちゃいました!
――たびたびお話に出ていますが、和也についてはいかがでしたか?
芹澤:漫画で読んだときはびっくりしたんですけど、アニメーションで見たら第1話から「好きかも」と思って。ホリエル(和也役・堀江瞬)さんのお芝居が素晴らしいからこそだと思うんですけど、弱いことに理由を感じられるといいますか。水族館でめちゃくちゃ言っちゃうシーンとか、漫画で読んでいると「なんでそんなこと言っちゃうの!」と思いましたが、アニメだと絵や声が相まって「和也も人生を頑張ってるんだな」と(笑)。
雨宮:たしかに(笑)。
芹澤:皆、そんな器用に生きられないよね、と思うようになったんです。だからこそ皆に愛される(?)主人公になったと思いますし、これからに期待です。
――アニメでより人間味を感じられたと。
芹澤:そうですね。可愛いなと思っちゃいました。
雨宮:ほりえるの声が付くとクズ感が減るよね。原作では、自分の事情で周りを振り回しては煮え切らない思いをさせている部分が大きく描かれていると感じたんですけど、アニメでは本当におばあちゃんのことを大事にしているんだ、とか、心根は悪い子じゃないんだと思って。
芹澤:めっちゃわかります!(笑)
雨宮:そう考えるとアニメの和也は最初からマイルドですね。
――映画作りが主題ということで、これまで、なにかを作り上げた経験やその過程で成長を感じたエピソードなどを教えてください。
芹澤:私はユニット活動をしているんですが、それまでは共同作業ができないタイプの人間で(笑)。
雨宮:そうだったんだ。
芹澤:そうなんですよ。実は声優デビューよりユニットでのデビューが先になっていて、当時は声優になるためにユニットを頑張る、という思いだったんです。だから苦手とか言っている場合ではなくて。ユニット自体最初から作り上げないといけませんでしたし、私自身、最初は棘しかないような性格でして……(笑)。
――意外です。
芹澤:嫌なことばっかり言っていたんですけど、10年経って「丸くなったね」と言われることが増えて。それも、共同作業と団体行動をたくさん経験したからこそなんだなと思っています。
――苦手だったとはいえ、ご自身にとって良い経験だったんですね。
芹澤:そういう経験があったからこそアフレコ現場に行けたりしたので、すごく良かったなと思います!
――人間関係はどの世界でも大事ですよね。
芹澤:そうですよね。それこそ今こうして天さんと出会えて嬉しいですし。初期の尖っていた頃にお会いしていたら迷惑をかけちゃったかもしれないので……。
雨宮:でも私もすごく尖っていましたから(笑)。
一同:(笑)
雨宮:当時は「若い女だからって舐めんなよ!」みたいな気持ちだったんです(笑)。でもそれって自信がないことの裏返しでもあったんですね。自分の中に確固たるものがないからこそツンツンしてしまうといいますか。
そこからいろいろな現場を経験したり、役者さんやスタッフさんとお話するにつれて、思った以上に見ていてくれる人、認めてくれる人がいるんだなって気付いて。温かい言葉をかけていただくたびに、自分には居場所があるんだ、強みがあるんだ、と実感できて、次第に丸くなりましたね。
――いろいろな経験をされた中で、今でも覚えている言葉はありますか?
雨宮:3年くらい前、役者さん同士で飲みに行ったとき、私の声質とかを含めて「正直、嫉妬してる」と言ってくれた方が何人かいたんです。むしろ私が尊敬している役者さんだったんですけど、同業者に嫉妬していると伝えられることって「なんてありがたいんだ!」と思って。それをきっかけに自己評価を書き換えることができましたね。
――その役者さんは、嫉妬している反面、尊敬していたんですね。
雨宮:そうかもしれないです。
――芹澤さんはなにかありますか?
芹澤:高橋李依ちゃんが同じ事務所のほぼ同期なんですけど、『かのかり』のオーディションに受かったときに「同期で一緒に出演できて嬉しい」と連絡をくれたんです。その直前にはi☆Risの10周年ライブに来てくれて、「本当にすごいことだよ、10年もユニットをやれるのは」と言ってもらえて。
彼女は同期だけど、私がアイドル活動をしているとき、ずっと台本を読んでいて、同じ声優としてうらやましいと思っていましたし、尊敬もしていました。そんな高橋がユニットを続けていることやパフォーマンスを尊敬していると言ってくれて「もう参っちゃう」って(笑)。
同期といっても会わないときは何年も会わないので、こうして共演したときにお互いの思いを伝えあえて嬉しいなと思いました。
――最後に、放送を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。
雨宮:みにちゃんの登場によって和也と千鶴の距離がグッと近づくんですけど、それに伴って千鶴の素の部分やひとりで抱えてきたものがたくさん見えてきます。私としては毎話泣きそうになるシーンがあるので、皆さんにはぜひ期待してほしいです。
芹澤:まず、第3期まで『かのかり』が続いていなければ私はここにいません。だからこそ、ここまで『かのかり』を応援してくださった方々に大きな感謝を伝えたいです。ありがとうございます。そして、みにちゃんはしっかりと役目を全うしてくれるので、ぜひ彼女の活躍を見てほしいです。
さっき、第3期は人間ドラマだと天さんがおっしゃっていましたけど、ラブコメのその先にあるリアルな部分をキャストの皆さんが毎話熱く演じています。私も出ていますが。
一同:(笑)
芹澤:熱いシーンは後ろで見ていることが多かったんですけど、皆さんの演技にアニメの映像と音が付いたらどうなるんだろうと放送を楽しみにしています。皆さんと一緒に最高の第3期を見届けたいです。
[取材/撮影 MoA]
「週刊少年マガジン」で好評連載中、宮島礼吏による世界累計1,000万部突破の大人気ラブコメの、TVアニメ第3期!
ダメダメ大学生・木ノ下和也は清楚可憐な“レンタル彼女(レンカノ)”・水原千鶴と出会い、家族にも友人にも、千鶴が“彼女”だと嘘をついてしまう。
本当のことが言い出せないまま日々をすごす和也の周囲には、謎アタックを仕掛けてくる、小悪魔的な元カノ・七海麻美、やや強引なところがある、超積極的な彼女(仮)・更科瑠夏、極度の人見知りだが、健気で頑張り屋の後輩レンカノ・桜沢墨と、超絶美少女な“彼女”がいっぱい!!
たくさんの季節を一緒にすごし、様々なイベントを乗り越えるなかで、千鶴への想いを募らせていく和也は、女優として活躍したいという千鶴を応援し続けることを誓う。
しかし、そんな折に千鶴の祖母・小百合の体調が悪化。
出演映画を小百合に見せるという千鶴の夢が危ぶまれる事態に。
「一緒に映画、作るんだよ!!」
和也はクラウドファンディングで千鶴主演の映画を作ることを決意して……。
動き始めた、映画制作。
隣に引っ越してきた八重森みにを新たに巻き込み、たった一度の“レンタル”から動き出した和也の“リアル”が、より輝きを増していく!
和也と千鶴の映画作りは、はたしてどんな結末を迎えるのか──!?
2023年7月7日(金)深夜1:23よりMBS・TBS系全国28局ネット“スーパーアニメイズム”枠にて放送開始!
AT-Xにて、2023年7月18日(火)22:00より放送開始!
(リピート放送:毎週木曜日10:00〜/毎週月曜日16:00〜)
2023年7月7日(金)深夜1:53よりDMM TVにて単独先行配信!ほか各種サービスでも配信!
※日時は予告なく変更となる場合がございます
原作:宮島礼吏(講談社「週刊少年マガジン」連載)
監督:宇根信也
シリーズ構成:広田光毅
キャラクターデザイン:平山寛菜
音楽:ヒャダイン
音響監督:髙桑一
美術監督:秋葉みのる
色彩設計:石黒文子
撮影監督:坂井慎太郎
編集:中葉由美子
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
アニメーション制作協力:スタジオコメット
オープニングテーマ:halca「恋愛ミリフィルム」
エンディングテーマ:Amber's「エンドロール」
木ノ下和也:堀江瞬
水原千鶴:雨宮天
七海麻美:悠木碧
更科瑠夏:東山奈央
桜沢墨:高橋李依
八重森みに:芹澤優
木ノ下和:野沢由香里
一ノ瀬小百合:定岡小百合
木部芳秋:赤坂柾之
栗林駿:梶原岳人
公式サイト
公式ツイッター(@kanokari_anime)
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