夏アニメ『英雄教室』川島零士さん(ブレイド役)×木野日菜さん(クーフーリン役)インタビュー|クーが初登場した第3話、ブレイドの親子漫才のようなやり取りも見どころ【連載第4回】
木野さんが友達に驚かれたプレゼントとは?
――作品にちなんだこともお聞きします。川島さんには連載第1回で答えていただきましたが、木野さんにとって“フツー(普通)”の幸せとはどんなことでしょうか?
木野:私、毎日「はぁ〜幸せ♪」って思う瞬間があるんです。それは料理を作って食べる瞬間なんです。料理を作るところもセットで。頑張って作った料理を食べると毎回すごく美味しく感じますし、誰かと一緒に作るとなおさら美味しいです。ご飯を食べる瞬間や、たまに晩酌をしながら「1日終わった〜!」ってなるのがすごく幸せな瞬間ですね。
川島:オフになるみたいな感覚なんですかね?
木野:そうかもしれないです。張り詰めていたものとか、帰ってからやらなきゃならないもの、お仕事で落ち込むことや上手くできなかったと思うことってあるじゃないですか。それが、ご飯を食べた瞬間にすべて忘れるというか。
――そういう意味だと、オンとオフの切り替えは得意ですか? ご飯が切り替えスイッチになっているのかなと。
木野:(声優を始めて)最初の頃は、切り替えが難しくて役を引きずることもありました。どうやったら肩の力を抜けるんだろう? って、ずっとテンションの上がっている状態みたいになっていたんですね。今は、ご飯が緊張のほぐれる瞬間なのかもしれないです。川島さんはホッとできる時間とか大丈夫ですか?
川島:僕は逆に、オンオフがあまりないんですよ。第1話とか、気合を入れなきゃ! となることはありますけど、現場でも友人の前でも家族の前でもそんなにテンションが変わらないタイプなので。内面ではオンオフがあるかもしれないですけど……ってなんの話でしたっけ?(笑)
木野:あはははは! それを聞いてブレイドらしさがわかりました。オンオフがないのもブレイドっぽいですし、話していて最後に「なんの話だっけ?」となるのもそうで。直前まで、真剣に語っていましたよ(笑)。
――ちなみに、料理といえばカツカレーは作りますか?
木野:作らないですね。カレーを作ることはありますけど、カツを乗せようという気持ちにはならなくて。
川島:揚げ物はするんですか?
木野:揚げ物はします。ただ……そもそもカレーになにかを乗せるのがあんまり好きじゃないんですよ(笑)。それだったら、別皿に乗せちゃいます。挑戦していないだけで、もしかしたらトンカツの衣にカレーが染みて美味しいかもしれないですけど。
――『英雄教室』を見ていると、カツカレーが食べたくなる人も多そうですよね。
木野:ブレイドは「うめぇ〜!」って食べていますからね(笑)。
川島:食べる演技でいえば、終盤でカレーを食べる音をついに「飲む音」にしてみたんですけど、NGでした(笑)。
――もうひとつお聞きします。ブレイドはトモダチを作りたがっていますが、木野さんは“トモダチ作り”は得意ですか?
木野:小さい頃から、友達は狭く深くパターンなんですよね。老後も井戸端会議をしていたいなと思うような、本当に大好きな人と関わってきた感じで。
川島:一緒にご飯を食べたら好感度というか友達ゲージがあがる、みたいなことはあるんですか?
木野:めちゃめちゃあります。普段から素敵だと思ったら、男女関係なく「素敵!!」ってなるので、大好きな人はいっぱいいるんです。でも、プライベートで遊ぶとか、おうちに呼んで一緒にご飯を作って食べるとかはなかなかできないですね。本当はそういうことをしたいんですけど……。
それに、私は愛が重いらしくて(笑)。私にとっては普通だと思っていたことが、他の人からすると重すぎるみたいなんです。以前、友達の誕生日に靴下を編んでプレゼントしたことがあるんですね。3ヶ月ぐらい毎日コツコツやって。
川島:すげえ。
木野:それが重いみたいで、気をつけなきゃと思ったんですよ。
――そこまでのものを渡されたら、お返しどうしようってなりそうです。
木野:そうなんですよ。小さい頃から「お返しはいらないよ、私が渡したいだけだから」みたいなタイプだったので、そのことを考えていなかったんですね。5年ぐらい前に気づきました(笑)。
川島:5年前!(笑)
木野:ほかにも、例えば街を歩いていて「これめちゃくちゃいいかも! あの子喜ぶかも!」と思って一方的に買ったものがボックスに溜まっていって、それを全部渡すとか(笑)。
――その中から選んで渡すのではなく?
木野:全部です。しかも、毎年その子の誕生日を祝うのではなくて気まぐれだから、1年とか2年とかかけて「これいいかも」と思って買ったものを全部、誕生日にバーン! と。怖いですよね。友達作りは難しいです。
――川島さんは結構自分から話しかけにいくタイプだと話していましたよね。
川島:そうですね。でも、僕もめっちゃ深くなるのはちょっと不得意かもしれないです。時間は有限だから、友達と遊んでいても「あれ? この時間はなんだろう?」と思っちゃうことがあるんですよ(笑)。
木野:え? やばくないですか?(笑) でも、私は第3話の収録のとき人見知り大爆発してじっとしていたんですけど、話すきっかけを作ってくださったのは、川島さんが「木野日菜さん」って呼んでくれたことなんですよ。「木野さん」ではなくて「木野日菜さん」って。
川島:普段、「木野日菜さん」とは呼ばれないんですか?
木野:呼ばれないですね。でも、あだ名っぽくて嬉しいです。
[取材&文・千葉研一]
TVアニメ『英雄教室』作品情報
放送情報
TOKYO MX:7月9日より毎週日曜 23時~
サンテレビ:7月9日より毎週日曜 24時30分~
KBS京都:7月9日より毎週日曜 24時~
BS日テレ:7月10日より毎週月曜 23時30分~
AT-X 7月11 日より 毎週火曜 23時~
※リピート放送:毎週木曜日 11:00 ~/毎週月曜日 17:00~
※放送日時は予告なく変更になる場合がございます
配信情報
各配信サイトにて順次配信開始
イントロダクション
世界を苦しめる強大な魔王と互角の戦いを繰り広げ、痛み分けによって人類を救った勇者がいた――その名はブレイド。
幼い頃から勇者としての素質を認められ、誰もが憧れる存在であった。だが、ブレイドは魔王との戦いのあと、ダメージによってパワーが減退していく中で、こうも思っていたのである。
“ようやくこれで、一般人になれる!”と。
そしてブレイドは、知り合いを頼って「ローズウッド学園」に入学。“フツー”の学生としてトモダチを作り、華やかで楽しいスクールライフを謳歌しようとする。
だが、個性豊かなクラスメイトたちや様々なトラブル、そして英雄を養成するエリート学校であるローズウッド学園が“フツー”のはずがなく…!?
シリーズ累計160万部の超人気ライトノベル『英雄教室』が、満を持してTVアニメ化!
英雄の座を降りた元勇者ブレイドが、“フツー”を求めて奮闘するバトルファンタジー!
目指せ、普通。満喫したい、青春。でも、フツーの青春って一体なんだ!?
スタッフ
原作:新木 伸/イラスト:森沢晴行『英雄教室』(集英社ダッシュエックス文庫刊)
監督:川口敬一郎
シリーズ構成・脚本:ハヤシナオキ
キャラクターデザイン・総作画監督:川村幸祐
副監督:中野英明
総作画監督:小島えり
メインプロップデザイン:実原 登
モンスター&メカデザイン:森木靖泰、松田未来
小物デザイン:あきづきりょう
色彩設計:原田幸子
美術監督:E・カエサル
美術監修:東 潤一
美術:田中伸哉
美術設定:深井亮太
背景:スタジオイースター
3D監督:遠藤 誠(トライスラッシュ)
2Dワークス・CGプロデューサー:永井 努(シフト・アール)
撮影監督:棚田耕平(グラフィニカ)
特殊効果:鳴河美佳(グラフィニカ)
撮影:グラフィニカ
編集:定松 剛
音響監督:山口貴之
音響効果:安藤由衣
録音調整:齋藤 栞
音響制作:神南スタジオ
音楽:中川幸太郎
音楽制作:ランティス
主題歌アーティスト:OP樋口 楓/ED熊田茜音
アニメーション制作:アクタス
キャスト
ブレイド:川島零士
アーネスト・フレイミング:山田美鈴
ソフィ:東山奈央
クーフーリン:木野日菜
マリア/マオ:ブリドカットセーラ恵美
イオナ:内田 彩
クレア:幸村恵理
イェシカ:白石晴香
クレイ:内田修一
カシム:大野智敬
レナード:高塚智人
イライザ:小原好美
国王(ギルガメッシュ):小山力也
アスモデウス:稲田 徹