スーパー戦隊シリーズ『王様戦隊キングオージャー』ジェラミー・ブラシエリ/スパイダークモノス役 池田匡志さんインタビュー|「ジェラミーは誰よりも平和を望んでいるキャラクター」狭間の王の”これまで”と”これから”
ジェラミーと王様たちの印象的なシーンを振り返る
――ここからは、各回におけるジェラミーの活躍や王様たちとの印象的なやり取りを振り返りたいと思います。第11話「怪奇!クモ仮面の男」では、初登場にしてギラと”う〇この話”をしていましたが……?
池田:第11話で登場したとき、Twitterを覗いたらそのワードがトレンド入りしていて(笑)。王様たちの中で、一対一の絡みはギラが初めてでした。クモ仮面をしているので表情は見えないんですが、思い入れのあるシーンです。休憩中も「この番組は”う〇この話”が好きだよね」と話していました(笑)。
――(笑)。スパイダークモノスに初変身する第12話「6人目の王様」も大きな話題を集めました。
池田:変身の際に、身体を反らせながら飛ぶシーンが難しかったです。僕は腰が固いので、ジェラミーの華麗な身のこなしは結構頑張っています(笑)。ジェラミーは軽やかな動きを常に意識して、王鎧武装のときも少し余裕が見えるように意識しています。
――観ている側としては、ただただ格好良かったです! 続く第13話「怒りのスパイダー」はジェラミ―がヴェノミックスシューターをヤンマに貸した結果……。
池田:信じて渡した母親の形見を”おなら”に使われ、ジェラミーが怒る流れでしたね(笑)ヤンマは、ジェラミーに必ずつっかかってくれるんですよ。この先もジェラミーの言動に彼がいち早く突っ込んでいくので、注目してみてください。
――ジェラミーとヤンマは良い関係性ですね。一方、第14話「もっふんといっしょ」でのヒメノとはかなり剣呑な空気が流れました。
池田:ヒメノにはごめんなさいの一言ですが、「お嬢さん」のくだりは楽しかったです。ジェラミー自身ふざけているつもりはないんですけど、彼の可愛らしい一面が見えました。キャラクターの幅を広げられたのは、ヒメノがいたからこそだと思います。ボコボコにされましたけど(笑)。
――ボコボコにされるイメージはなかったので驚きました。その後、リタの裁判では雪だるまに(笑)。
池田:なってましたね! 雪だるまの中がとても暑くて……。2人で掛け合う場面はリタが一番多いかもしれないです。事あるごとにゴッカンで裁判にかけられています(笑)。ただ、リタが色々なことに気づかせてくれる場面も多く、ジェラミーは彼女のことを信頼しているはずです。僕自身、リタとのお芝居には安心感があります。
――続く第15話「スズメにお見舞い」でジェラミーは、家族と引き離されているカグラギを手助けします。
池田:唯一自分から助けようとした王様が、カグラギではないでしょうか。「妹を助けてやれ」というジェラミーの家族思いな一面が強く出ていました。実はこれから先にも、カグラギのためにジェラミーが動く話があるんです。「ジェラミーとカグラギは仲良しだね」と現場でも話題に上がります。
加えてラクレスとの会話のように、カグラギは大人な駆け引きをすることが多いじゃないですか。ジェラミーもそういったやり取りに加担する人ですし、他の場面とは違う雰囲気が出ていると思います。ジェラミーはキャラクターごとに関わり方が全然違うので、総じて楽しいですね。
――第15話では、ゴッドタランチュラが初めてタランチュラナイトに変形して戦うシーンも見どころです。ロボのデザインで気に入っているポイントがあれば、教えてください。
池田:全部気に入っているので、何を言おうかな……。まずタランチュラナイトへの変形は、男のロマンだと思います! それから蜘蛛の糸を使った素早い動きもジェラミーと合っていて格好良いです。おもちゃ(DXタランチュラナイト)もすぐに買って、今は部屋に飾っています(笑)。
――格好良いですよね! 15話以降は地帝国バグナラクとの和平交渉が物語の鍵を握ります。ジェラミーとバグナラクの関わりについては、どう見ていますか?
池田:人が好きなジェラミーですが、バグナラクには一層強い思いがあります。デズナラク8世を見る目が他の王様たちとは全然違うんです。一方的だとは思うんですが、ジェラミー自身はバグナラクが好きだし、信じている。だからこそ、和平交渉にも協力しているんだと思います。
それから、ゲロウジームが憎めなくてかわいいんですよ(笑)。いち早く入手した情報をジェラミ―に伝えてくれるので、側近に近い存在だと思います。これから相棒になっていきそうな予感もするし、声も動きも性格も全部大好きです!
――ゲロウジームは愛されていますね(笑)。物語は中盤に入りつつありますが、今後ジェラミーを演じていく中で楽しみにしていることはありますか?
池田:舞台挨拶など、ファンの方々と直接お会いできるイベントはとても楽しみです。僕の人生で初めてのことなので、作品を観ていただいている方々にしっかり感謝の気持ちを伝えたいですし、何かを返したいという気持ちがあります。
――最後に、今後のTVシリーズにおけるジェラミーの注目ポイントを教えてください。
池田:狭間の王様であるジェラミーは、誰よりも平和を望んでいるキャラクターだと思います。うまくいかないことも多いですが、バグナラクと人を繋げたいという必死な思いが、今後はより一層強く出てくるので、ぜひその辺りにも注目してほしいです!
――これからのジェラミーにも期待しています! 本日はありがとうございました。
[取材/田畑勇樹 文/小川いなり 写真/鳥谷部宏平]
『王様戦隊キングオージャー』作品情報
あらすじ
あるとき、「チキュー」で暮らす人々に、地帝国「バグナラク」が襲いかかる。
そんな世界の平和を乱す敵を倒すために集結したのは、超キャラが濃い《王様》たち!
工業の国「シュゴッダム」の“自称”王様・クワガタオージャー、
ITテクノロジーの国「ンコソパ」の国王・トンボオージャー、
芸術と医療の国「イシャバーナ」の女王・カマキリオージャー、
氷雪の中立国「ゴッカン」の国王・パピヨンオージャー、
農業の国「トウフ」の王殿・ハチオージャーの5人!
王の証でもある変身剣《オージャカリバー》や、
変形盾の武器《キングズウエポン》を手にして戦う《王様》ヒーローたち。
彼らはかつて「チキュー」を守っていたという昆虫型機械生命体守護神《シュゴッド》たちが合体した最強ロボ《キングオージャー》に乗って敵と戦う。
キャスト
ヤンマ・ガスト/トンボオージャー:渡辺碧斗
ヒメノ・ラン/カマキリオージャー:村上愛花
リタ・カニスカ/パピヨンオージャー:平川結月
カグラギ・ディボウスキ/ハチオージャー:佳久創
ジェラミー・ブラシエリ/スパイダークモノス:池田匡志
ラクレス・ハスティー:矢野聖人
ドゥーガ:森岡豊
ボシマール:福澤重文
シオカラ:千綿勇平
セバスチャン:吉満寛人
モルフォーニャ:長谷川かすみ
デズナラク8世:志村知幸(声)
宰相カメジム:三木眞一郎(声)
ゲロウジーム:関智一(声)
宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダン:石田彰(声)
ゴーマ・ローザリア:山路和弘(声)
ヒルビル・リッチ:沢城みゆき(声)
ミノンガン・モウズ:関智一(声)
グローディ・ロイコディウム:天野浩成
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