音楽
「栗林みな実 LIVE TOUR 2023 “voice trajectory”」初日公演ライブレポ

「栗林みな実 LIVE TOUR 2023 “voice trajectory”」初日公演の公式レポートが到着! 最新アルバムのリード曲「LEAP」をライブ初披露

数多くのTVアニメ・ゲーム主題歌を歌唱し、2023年に20周年を迎えるアニソンシンガーの栗林みな実さん。

8月19日(土)、横浜BAYHALLにて47都道府県を周る「栗林みな実 LIVE TOUR 2023 “voice trajectory”」がスタート! このたび、本公演の公式レポートが到着しました。

「栗林みな実 LIVE TOUR 2023 “voice trajectory”」初日公演公式レポート

皆さんは仲間と久々に再会したら、どんな感覚になるだろうか? おそらく最初は簡単な挨拶からはじまり、たわいもない会話が進む。その後、近況の話、懐かしい話などをしながら、気がつくと参加した全員に笑顔が溢れ・・・会話も弾んでくると、真面目な話や今後のことや未来のことなども話すだろう。そして、気がつくと時間が何時間も過ぎている。誰しもそんなことは経験があるだろう。

懐かしい仲間と集まると、つい時間を忘れて楽しんでしまう。そんな気分にさせてくれる会…それが栗林みな実のLIVEであった。この日の横浜BAY HALLは栗林みな実が自身の楽曲を通して、約4年半振りに会う多くの観客という“仲間”と語りあった時間だった。

2023年8月19日(土)『栗林みな実 LIVE TOUR 2023 “voice trajectory”』が神奈川・横浜BAY HALL公演からスタートした。今回のLIVE TOURは8月から12月にかけて全国47都道府県を全て周る。本公演のMCでも触れてはいたが「みんなに挨拶に行きたい」という彼女たっての希望で今回のLIVE TOURが実現した。

また2023年8月2日には今回の公演に先立って、全曲に渡って栗林本人が作詞・作曲を手掛けた、5年ぶりとなるオリジナルフルアルバム『LEAP』をリリースした。このアルバムは20年分の想いを込めて紡がれた“過去への感謝”と“未来への希望”が詰まった作品となっているが、このテーマが今回のツアーと切っても切り離せない内容になっていることを、公演に駆けつけた観客は間もなく知ることになる。

栗林みな実のソロLIVEとしては約4年半振りの開催となる本公演、横浜BAY HALLは満員の観客が詰めかけた。

今回の公演のスタートに彼女が選んだ曲は、先日発売されたアルバムのリード曲「LEAP」。全国ツアーを控えた彼女が”遠くまで羽ばたいて行きたい”という気持ちで作成した本楽曲。LIVEで披露するのは“初”にも関わらず、彼女の曲に対する思いを感じ取ったのか、集まった観客はイントロが始まると同時に大歓声の後、持っていたペンライトを彼女が着用する衣装と同じ青色に光らせながら、一斉に振り出した。間奏では一斉にコールし、1曲目からLIVEを全力で楽しんでいる。

続く2曲目は「STRAIGHT JET」。TVアニメ『IS〈インフィニット・ストラトス〉』のオープニングテーマで、2011年にリリースした楽曲。イントロが始まると・・・1曲目が栗林みな実を迎え入れる歓声だとしたら、今度は“この曲を彼女が選んでくれた!”という喜びを、地鳴りが起きるような大歓声で応えた。栗林の笑顔に満ち溢れた表情と会場中に響く歌声に観客は狂気乱舞しているかのようだった。

更に3曲目には「君の中の英雄」を披露。この楽曲でも楽曲に合わせて飛び跳ねながらペンライトを振りながら、栗林も観客も全員で楽曲を楽しんでいる。何故かその一体感が物凄く気持ちが良い。

それもそのはずである。オープニングからの3曲でもわかるように、今回のツアーはアルバム『LEAP』にも込められた、アニソンシンガー20周年を迎えた彼女の“過去への感謝”と“未来への希望”が、選曲からも歌声からも伝わってきた。

その気持ちを受け取った観客が一体となって歓声やコール、ペンライトやハンズアップの動作など全身全霊で彼女に思いを伝えてくるからこそ、その光景は物凄くLIVEとして清々しく、いつまでも見ていたいという気持ちにさせられる。だからこそ気持ちがよく、この空間にいたいと誰もが思ってしまうと感じずにはいられなかった。

ここで本日初のMCが入る。

「どうもー!」「久しぶりー!」

たわいもない挨拶かもしれないが、この挨拶こそが、栗林みな実と観客の誰しもが、久しぶりに再会した仲間や友達のような関係であり、だからこそ居心地の良い場所だというのを実感せずにはいられない。そして栗林はこれまで楽曲として参加したアニメ作品、キャラクターへの感謝を述べた。

ここからは途中MCを挟みながらも、楽曲を通して自身の“過去”と“未来”を行き来しながら、様々な栗林みな実を観客席に向けて届けていく。披露する楽曲はアニソン・ゲーム楽曲、もしくはアルバム「LEAP」収録曲である。

この季節にぴったりの「夏のせいじゃない」、「遠い夏の日」というタイプの違う夏ソングを披露し清涼感ある歌声で涼しさを届けた。続く、昨年リリースされた「シュガー・シュガー・スパイス」ではお洒落かつ可愛らしさを、2009年にリリースした「あんりある♡パラダイス」ではパワフルな歌声とキュートな踊りを披露して集まった観客を魅了していった。

その後も「seed of hope」、「永遠の少女たち」とアルバム『LEAP』の曲を連続で披露したかと思えば、「Dream☆Wing」、「Crystal Energy」とTVアニメ『舞-乙HiME』オープニングテーマを連続で披露。観客席の隅々にまで自分の声が届いているかを確認するかのように、栗林はステージ上を左右に動きながら、終始笑顔を見せながら声を届けていく。

途中入るMCでも、

(観客のサイコーに対して)「サイコーありがとう!」

「みんな私の曲をいつ聴いているの?仕事終わったら?」

などと、観客席との言葉のキャッチボールを楽しむ様子が何とも楽しい。その様子を彼女だけでなく、会場に来ていた全員が微笑ましく見ていた様子も非常に温かく感じられた。

そして「この場所だから選曲しました」という言葉の後に披露したのは「Next Season」。彼女自身がより楽しんでいるかのような笑顔を弾けさせながらこの曲を熱唱すると、続く「Rumbling hearts」のサビでは観客席に途中マイクを向けてコール&レスポンスを楽しんでいる。

「Shining☆Days」ではサビで栗林が手を振ると、会場の隅から隅まで彼女に合わせて手を振っている。この場所、この会は、栗林みな実という仲間と客席が誰1人かけることなく一緒に楽しんでいるのだ。側から見ていても本当に気持ちが良い光景で、まだ居たい、見届けたいと思わずにはいられなかった。

そして本編最後の曲に選んだのはアルバム『LEAP』から「voice again」。この曲はアルバムの作品の中で、1番最初に完成したが、収録順としては最後に持ってきた楽曲であること、アニソンシンガーとして20年活動していく中で考え過ぎたり悩んだりしたことがある中で、辿りついたことを楽曲に表したものであることを観客に伝え、披露した。

イントロで大きく深呼吸し、楽曲を熱唱した栗林。キラキラとしたアレンジに合った彼女の歌声が、葛藤の先に見える未来を照らすかのように感じ、観客は一緒に笑顔で音楽に浸っていた。

これで本編は終了。観客席から「アンコール」の声とは異なる「みな実」コールが響き渡る。

その声に合わせて、栗林が再登場し、大歓声が巻き起こる。ここで思いも寄らないサプライズ企画が実施されるが・・・これはこれからのLIVEに参加する皆さんへの行ってからのお楽しみにしたいため伏せさせて頂く。

そしてアンコール曲として『マブラヴ』を紹介。すると、この日1番の大歓声が巻き起こる。それは大袈裟でなく会場全体が揺れるほどの勢いであった。そのため、観客は曲の最初から最後まで全身を使って大熱狂。サビではこの曲に合わせた掛け声を、精一杯に全員で熱唱。その声に合わせて更に盛り上がる観客席に合わせて、栗林はは更に満面の笑顔になっているようだった。時に手を振り、時に頷きながら、客席の隅々まで見渡しながら、笑顔と共にながら、まるで仲間1人1人を確認するかのように思いを込めて熱唱していった。

「みんなのおかげで続けられてくることができました、本当にありがとうございました」「この曲でアニソンシンガーになりました」と言って最後に披露したのは「Precious Memories」。

栗林にとって初のアニメソングであり、アニソンシンガーとしての彼女を世に産んだ曲でもあり、更にアニソンシンガー20周年を記念する彼女のテーマ曲でもあり、2023年6月11日に発売された自身初の写真集のタイトル名として使用するほど、彼女自身が大切にしている曲でもあり、言葉でもある。

「Precious Memories」、直訳すると“大切な思い出”。これまでの20年も大事な思い出であり、今まさにスタートを切ったLIVE TOUR 2023 “voice trajectory”の1つ1つ公演も大切な思い出になるのであろう。そういった栗林の思いが強く込められた選曲に感じられた。

本人からの「一緒に歌って」という言葉を皮切りに口ずさむものもいれば、感動に浸っている人、笑顔で音に乗っている人・・・この曲で観客の全員がそれぞれの喜びを感じていた。そしてサビでは全員が栗林と一緒に手を振り、この楽曲を通して、この会場にいる仲間同士が栗林の歌声を通じて繋がっているように感じた。

この日、彼女は丁寧に1つ1つの楽曲を歌唱していた。それはアニメとキャラクターに最大限の敬意が込められているように感じられた。なぜなら、アニメ作品とそのキャラクターがいなければアニソンシンガーという言葉は生まれないからである。アニソンシンガーとしての20周年の感謝と敬意が十二分に伝わる、LIVEのラストであった。

歌い終わった後に「またねー」と言う彼女。最初から最後まで彼女は終始笑顔を浮かべていた。一方、客席はというと・・・笑顔に溢れていた。いや笑顔以外の表情を見た記憶があまりない。それ程、横浜BAY HALLでのツアー初日はこの会場にいた誰もが満足のいくまで楽しんだのであろう。まるで、終わるのを惜しんでいるかのように会場の外では記念撮影に浸っている方も多く見かけた。

栗林みな実のツアー「voice trajectory」は彼女の楽曲・声を通して大変心地良い空間だった。これから残り46都道府県の各会場に会いに来る、彼女と多くの仲間の会に皆さんも足を運びに行ってみてはいかがだろうか?

ちなみに栗林みな実のファンのことを「栗家族」と言う。なるほど、仲間だから楽しいのは当然として、あの温かさは家族だからなのか・・・と納得させられた。

[Photo by 青木早霞(PROGRESS-M)]

全国ツアー「栗林みな実 LIVE TOUR 2023 “voice trajectory”」概要

8/19(土) 神奈川・横浜BAY HALL
8/21(月) 長野・長野 CLUB JUNK BOX
8/22(火) 富山・MAIRO
8/24(木) 石川・ライブハウス金沢GOLD CREEK
8/26(土) 福井・CHOP
8/27(日) 兵庫・神戸VARIT.
8/29(火) 香川・高松DIME
8/30(水) 徳島・徳島clubGRINDHOUSE
9/2(土) 高知・高知 X-pt.
9/3(日) 愛媛・松山サロンキティ
9/5(火) 広島・Live Space Reed
9/7(木) 和歌山・CLUB GATE
9/9(土) 三重・四日市CLUB ROOTS
9/10(日) 岐阜・岐阜CLUB ROOTS
9/16(土) 栃木・HEAVEN’S ROCK Utsunomiya(VJ-2)
9/17(日) 宮城・仙台 MACANA
9/18(月祝) 山形・山形ミュージック昭和Session
9/21(木) 秋田・club SWINDLE
9/22(金) 青森・青森Quarter
9/24(日) 北海道・札幌PLANT
9/27(水) 岩手・盛岡the five morioka
9/28(木) 福島・HIP SHOT JAPAN
9/30(土) 新潟・新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
10/1(日) 群馬・前橋DYVER
10/7(土) 愛知・ElectricLadyLand
10/8(日) 京都・京都FANJ
10/9(月祝) 滋賀・滋賀U☆STONE
10/11(水) 岡山・YEBISU YA PRO
10/14(土) 福岡・DRUM Be-1
10/15(日) 佐賀・佐賀ガイルズ
10/17(火) 長崎・DRUM Be-7
10/19(木) 熊本・DRUM B-9 V2
10/21(土) 鹿児島・鹿児島SR HALL
10/22(日) 宮崎・宮崎LAZARUS
10/24(火) 大分・DRUM Be-0
10/26(木) 山口・RISING HALL
10/28(土) 鳥取・米子laughs
10/29(日) 島根・松江canova
10/31(火) 奈良・EVANS CASTLE HALL
11/3(金祝) 埼玉・HEAVEN’S ROCK さいたま新都心
11/4(土) 茨城・水戸LIGHT HOUSE
11/5(日) 千葉・柏PALOOZA
11/11(土) 山梨・甲府CONVICTION
11/12(日) 静岡・LIVE ROXY SHIZUOKA
11/18(土) 沖縄・桜坂セントラル
11/25(土) 大阪・umeda TRAD
12/2(土) 東京・新宿BLAZE
12/3(日) 東京・新宿BLAZE

栗林みな実 9thアルバム「LEAP」商品情報

発売日:2023年8月2日(水)
品番:CNKA-0011
価格:3,300円(税込)
レーベル:CloudNine

●INDEX
01.LEAP
02.♡に気をつけて。
03.曖昧♪モーメント
04.Prism Girl
05.星の息吹
06.seed of hope
07.find oneself
08.マロンな両想い
09.永遠の少女たちへ
10.voice again

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