『はたらく魔王さま!!』2nd Season 木野日菜さん×朝日奈丸佳さん インタビュー前編|アシエス・アーラは“おもしろアクセント”がポイント!新人の頃からの付き合いのおふたりが、掛け合いができた喜びを語る
2023年7月より放送中のTVアニメ『はたらく魔王さま!!』2nd Season。第17話より、アラス・ラムスの妹、アシエス・アーラが登場し、物語は新たな展開を見せていきます。
そこで今回、アラス・ラムス役の木野日菜さんと、アシエス・アーラ役の朝日奈丸佳さんにインタビューを実施
オーディション時の思い出や、収録現場の雰囲気、今後の見どころなどを語ってもらいました。
アシエス・アーラは台本のいたるところにカタカナが。“おもしろアクセント”を探していた!?
――木野さんは、第2期から『はたらく魔王さま!!』(以下、『はたま』)の現場に入られましたが、第2期の2nd Seasonも終盤に近づいてきました。これまでを振り返っていかがですか?
木野日菜さん(以下、木野):アラス・ラムスは、第2期では第1話から登場して、魔王たちと一緒に過ごしてきたんですが、『はたま』の魅力って、日常のコミカルなシーンで、そこにシリアスなシーンも入ってくるところで。1st Seasonは、舞台の笹塚から飛び出して、千穂ちゃんの家に行ったり、海の家に行ったり、色んな場所で新しいキャラクターと出会い、そこで色々な経験をしたんですよね。それによって新たな魅力も出てきて、みんなの心がたくましく成長していくところが見られたのかなって思います。
――現場に入って2クール、一緒に収録していかがでしたか?
木野:皆さんすごく仲が良くて、第1期からは、もう10年間くらい経っていたんですが、この10年間、色々な現場で奮闘してきてここにいるので、離れたところでも絆が深まってきていたんだなと感じました。現場に入ったときは、もちろん緊張したんですが、以前お話しした通り、グループLINEで私を迎え入れる会議をしてくれていたり、収録終わりにご飯を食べに行ったりもできたので、『はたま』ファミリーに快く受け入れてもらえたのかなって思います。
ただ、分散収録ではあったので、皆さんと平等にお話しができたわけではないんですよね。一緒になった方とお話ししたり、あとは収録を待っている時間に、スタジオにいるワンちゃんとみんなで遊んだりとか、そういう思い出があります。
――朝日奈さんは、さらに木野さんよりあとの2nd Seasonから登場する新キャラクターとなります。
朝日奈丸佳さん(以下、朝日奈):アシエス・アーラの選考はスタジオオーディションだったのですが、「面白い子だから、皆さんに笑ってもらえたらいいな!」という気持ちで臨んだら「受かりました」と連絡が来て、とても喜びました。しかも木野日菜ちゃんが演じるアラス・ラムスの妹役と聞いていたので、ご縁ができたのも嬉しかったですね。木野ちゃんとは、これまでの関係値があったので。
しかも、オーディション当日に、一緒の仕事があったんです。木野ちゃんが出ていることは知っていたので、「このあと『はたま』のオーディションを受けに行くんだよ」という話をしました。「頑張ってください! 一緒にできるといいですね」って言ってくれたから、そのパワーで受かったのかなって。
木野:いやいや、もちろんそれは朝日奈さんの力です(笑)。でもあの日は、すごく久しぶりに朝日奈さんに会ったんです。朝日奈さんとは7~8年前のど新人のときに現場が一緒で、毎週お会いする感じで、スタジオの隅っこで奮闘するような感じだったんです。
朝日奈:2人で奮闘してたね(笑)。
木野:そんな思い出があったので、朝日奈さんを見かけた瞬間にめちゃめちゃ嬉しくなっちゃって!
朝日奈:「あのときは本当にありがとうございます」って言われました(笑)。
木野:「感謝してるんです」って(笑)
朝日奈:「私もだよ~」って言いあってね。そんな時期を一緒に乗り越えてきたから、なおさら受かったことが嬉しくて。
木野:私も、朝日奈さんが受かったらいいなと思っていたので、「本当に受かっていたからすごい!」って思いました。
――木野さんは、朝日奈さんの合格をどのタイミングで知ったのですか?
木野:収録まで知らなくて、香盤表を見たときに名前があって、「うおおおお!!」みたいな(笑)。「朝日奈さん、決めたんだ!! すごい!」って大興奮でした。
――オーディションの手応えはあったのですか?
朝日奈:それが全然なくて。
木野:ホントですか? どんなオーディションだったんですか?
朝日奈:普通に進んで、「ここは口をもっと大きく開けてる感じで」という指示を受けたくらいだったんです。
木野:じゃあ、バシッとイメージが合ったのかもしれないですね。でも、確かにそれだけだとちょっと手応えは感じないかも。ひと笑いくらいしてくれないと(笑)。
朝日奈:結局笑っているかどうかもわからなかったし、「はい、大丈夫です」という雰囲気だったので、「大丈夫」ということはダメだったのかもな~と思いながら帰った記憶があります。
――アシエス・アーラは、自由奔放で面白いキャラクターですが、演じるときにはどんなことを心がけていましたか?
朝日奈:ハチャメチャなキャラクターだし、食いしん坊なので、ドタバタしたところをいっぱい見せたいと思っていたのと、口調が特徴的で、片言だったりするので、“おもしろアクセント”を探しながら演じていました。
――「片言で話してください」というディレクションだったのですか?
朝日奈:台詞の語尾などにカタカナが散りばめられていました。なので、どう演じたら面白くなるかなとよく考えましたね。第1期第1話の「カツドゥーン(カツ丼)」が面白くて、色々チャレンジしてもいい現場なんだろうなと思ったので、いいアクセントを探しながら演じていました。
――カタカナが沢山あると読みづらそうです。
朝日奈:オーディションのときからカタカナが多かったんです。なので、多分普通のアクセントじゃないからちょっと間違えた覚え方をさせてみようかなって思っていました。
――それが面白さにつながったんですね。ちなみにアラス・ラムスとは近い間柄ですが、アフレコで木野さんとお会いする機会はあったのでしょうか?
朝日奈:それが、すれ違いが多かったんですよ。私は真奥(魔王)側で、そもそもいる場所が違っていたので……。
木野:控えているロビーでは一緒になったんですが、スタジオで一緒に収録したのは2人が会ったときくらいだったので、そのシーンは実際にブースで会えた喜びも乗っているかもしれないです(笑)。