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アニメ『てんぷる』赤坂柾之インタビュー【連載最終回】

収録のたびにお腹が痛かった!? 徐々に赤神とシンクロした全12話を振り返り! アニメ『てんぷる』赤神明光役・赤坂柾之さんインタビュー【連載最終回】

 

支えてあげたくなるヒロインNo.1はやっぱり?

──各ヒロインについて伺えればと思います。最初に結月の印象を教えてください。

赤坂:第一印象は“強いヒロイン!”、“人生はパワープレイ!”でした(笑)。

──物理的に強いですからね(笑)。

赤坂:米俵を担いでいますから(笑)。でも強いながらも繊細なところがあったりして、「この人が真のヒロイン」だとは感じていて。

僕としては、三日月寺を自分でなんとかしないと、と踏ん張っているところに同じような境遇の赤神が現れ、段々と弱みを見せるところは「心を許してくれているんだ」と嬉しかったですし、この12話を通して赤神と一緒に柔らかくなったんだなと思います。

──赤神との出会いは彼女にとって大きいですよね。

赤坂:まさに運命の出会いだと思います。

 

 

──原作を読む前は完璧系ヒロインだと思っていましたが、しっかりと弱みも描かれていて。

赤坂:そこがまた可愛いんですよね。支えてあげたくなるヒロインNo.1です。

──たしかに。しかもまだ高校生ですからね(笑)。

赤坂:そうなんですよ、赤神より年下なんですよね! それなのに、しっかりとお姉ちゃんしていて。でも彼女の苦労は赤神の親父が由来なんですけどね……。

その辺りは上手く解消してもらって、なんとか報われてほしいです(笑)。

──残念な繋がりではありましたけど、作品全体を通して“縁”みたいなものを感じますよね。

赤坂:そうですね。赤神は「縁の中に入れてください」みたいなことを言っていましたけど、「もう入ってるよ」と。良い悪いは抜きにして、もう逃げられないですね(笑)。

──お次に月夜はいかがでしょうか?

赤坂:パッと見たときにツンデレクール系女子だと思ったんですけど、途中からキュートな部分がギューッと上がってきて。すごく意外なキャラクターです。

芹澤さんのお芝居がすごくぴったりで、このキャラクターは愛されるだろうなと。良い感じに照れるからツンデレの塩梅が絶妙なんですよね。そこが魅力だと感じました。

でも出会ったときから印象に変化はないかもしれないです。早い段階からドキドキさせられました。

 

 

── 一度、距離を縮めてからは寄り添ってくれていますよね。

赤坂:そうですね。今、原作のほうではデレデレですから。

──そうでしたか!

赤坂:最新話なんか別人?ってくらいデレているんですよ。

──アニメでも赤神への好意を隠していない気もしますが、そういったところを含めて良いキャラクターですよね。

赤坂:サービスシーンもたくさん担当されていますから(笑)。

──途中、シスコンな一面も明らかになりました。

赤坂:あれはびっくりしました! 盲目にもほどがありますと(笑)。

──第5話の結月が弓を引くシーンは特に盲目でした(笑)。

赤坂:あそこはすごくお気に入りです。赤神はシリアスな雰囲気に運んでいたのに、弓が“ぽよよよ〜ん”と(笑)。その姿に「かっこいい!」と反応する月夜さんには、視聴者目線で「なんでやねん!」と思ってしまいました。

──どこか天然なところは姉に似ましたね(笑)。

赤坂:三姉妹は皆、どこか天然なところがありますよね。

──そんな三姉妹の三女・海月についてはいかがでしょうか?

赤坂:海月さんは一番大人だと思っています! おませなところがありつつ、ガッツリスケベという(笑)。

 

 
精神年齢が高いんでしょうね。最初から赤神を警戒していなかったので、冷静に物事を判断できる女の子なんだと思いました。

──三日月寺の皆を客観的に見ていますよね。

赤坂:そうですね。一歩下がったところで見つつ、「私もラッキースケベされたい」みたいな(笑)。

──まだヒロイン争いには参戦していない立ち位置が良いですよね。

赤坂:めちゃめちゃ良いバランスですよね。本人は前向きに参戦を望んでいますけど(笑)。気になるので、スピンオフをやってほしいです。

──欠かせないキャラクターとして、ミアについてはいかがでしょうか?

赤坂:最初は赤神を敵対視していましたが、同じ境遇だとわかってからは大きく関係性が変化しましたね。今となっては赤神のすべてを素直に受け入れてくれるのはミアさんだけなんじゃないかなと思っています。

──赤神とはすっかり打ち解けましたよね。

赤坂:赤神にとってのよき理解者です。エロティックファミリーの血と戦いながらも寄り添ってくれて……。そう考えると、ちょっと不憫なところがありますよね。不憫系振り回されヒロインみたいな(笑)。

それなのに勢いがすごいところがあるから周りを引っ張ったりしていて、物語の良いアクセントになっているなと。めちゃめちゃ素敵な女の子だと思います。

ただ、赤神がほかのヒロインたちに蹴られるようなことをしても、ミアさんだけは状況とか意味を理解していないことがあって。「おいおい!」と視聴者からツッコミを受けるキャラクターでもありますよね(笑)。

──本人は自覚していませんが、赤神に対して恋心を抱いているかのような描写もありましたね。

赤坂:ありました。セクシーを担当をしながら、ちゃんとヒロインをしてくれましたね(笑)。

 

 

──そんなミアをセクシー担当に仕立てているといっても過言ではないカグラについてはいかがでしょうか?

赤坂:一番悪い人ですね(笑)。でも意外と無邪気な子供っぽさがあるので、そこが魅力だと思います。

──物語の影であんなことを企んでいたなんて……!

赤坂:赤神のことすらおもちゃにしていて、あの要領の良さや振り回す力はすごいなと思いました。三日月寺の騒動も一番楽しんでいそうです(笑)。

楽しんでいたらミッションがあることに気付いて「どうしよう」みたいに(笑)。怖いところもありますが、やっぱり子供っぽくて可愛いと思いました。

──ちゃんと優しいところも描かれていましたね。

赤坂:ミアさんとはずっと過ごしていますし、周りの皆を思う気持ちも徐々に芽生えていて。でも振り回すところは変わらないという(笑)。

──黒幕だと判明して、視聴者もびっくりしたはずです。

赤坂:僕も原作を読んでびっくりしました。アニメでは上坂さんが良い感じに演じられていたので反応が楽しみです。いっそのことヒロイン争いに参加してほしいですけどね(笑)。今まで楽しむ側だったカグラさんがヒロイン争いに参加するとどうなるのか……!

──新たな一面が見られるかも……?

赤坂:まだまだ変身の余地がありますもんね。ミアさんとの絡みに変化があったりするかも? そういった人間関係の変化も楽しみですね。

 

(C)吉岡公威・講談社/てんぷる製作委員会
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