収録のたびにお腹が痛かった!? 徐々に赤神とシンクロした全12話を振り返り! アニメ『てんぷる』赤神明光役・赤坂柾之さんインタビュー【連載最終回】
『ぐらんぶる』(原作:井上堅二)などで知られる吉岡公威先生の漫画『てんぷる』がTVアニメ化! 2023年7月から9月にかけて全12話が放送されました。
とある尼寺を舞台に、赤神明光とヒロインたちのドタバタな日々がセクシー描写満載に描かれる本作。アニメイトタイムズでは放送を記念した連載インタビューをお届け!
最終回は赤神明光役・赤坂柾之さんに作品を振り返った感想、アニメと吹き替え現場の違い、煩悩との向き合い方などを伺いました!
役とか関係なしに、男として楽しんでしまいました
──改めて『てんぷる』の第一印象を教えてください。
赤神明光役・赤坂柾之さん(以下、赤坂):出演のお話をいただいたタイミングで原作を読みました。王道のラブコメディという部分はもちろん、話に緩急があってテンポが良いんですよね。
ギャグとシリアスの対比がわかりやすくて読みやすい、そして何よりも、キャラクターが可愛い! 男の煩悩を掻き立てるような描写もすごく上手です。
──掻き立てられますよね(笑)。
赤坂:役とか関係なしに、男として楽しんでしまいました(笑)。絶妙ですよね。いやらしすぎない塩梅で、青年マンガとして一歩先を行っているんですよ!
──アニメは全12話が放送されたということで、全体を振り返ってみていかがでしょうか?
赤坂:そもそも、全12話の収録は一気に駆け抜けたという気分で。ある種、スポーツに出続けたようなもので、記憶もちょっと曖昧です(笑)。
最後の最後に赤神の温かい部分を良い感じに描いていただけました。赤神は今まで勢い任せで言葉を発していましたが、段々と皆に寄り添うようになっていて。結月さんの言葉を引用するところはすごく印象的です。
──河川敷のシーンは最初と逆になっているのがまた良いですね。
赤坂:そうなんですよ。関係性の変化がわかりやすくなっているなと思いました。
──最後は結月のヒロインぶりが素晴らしかったです。やはり赤坂さんにとってのヒロインは結月ですか?
赤坂:主軸は結月さんだと思っています。でも、ほかのヒロインたちとの関わりがサイドイベントというわけではなく、それぞれのルートがあるんですよね。僕自身、皆が好きなので、お気に入りのキャラクターを聞かれると悩んじゃうんですよ。
──後ほど各ヒロインについてお話を伺えればと思います。物語的にはまだまだ謎がありますよね。
赤坂:めちゃめちゃな親父がいますからね(笑)。血の呪いに関してもまだまだ決着が着いていませんから。
──血の呪いはミアにも共通していますね。
赤坂:家族問題は皆に共通していますよね。でもあの親父のおかげで赤神は優しいのかもしれないですね。