「ひろがるスカイ！プリキュアLIVE2023 Hero Girls Live ～Max！Splash！GoGo！～」に向け、毎年恒例のリレーインタビューがスタート！キュアスカイ／ソラ・ハレワタール役・関根明良さんインタビュー【連載第1回】

2023年10月21日（土）、毎年恒例となったライブ「ひろがるスカイ！プリキュアLIVE2023 Hero Girls Live ～Max！Splash！GoGo！～」がパシフィコ横浜・国立大ホールにて昼夜の2公演に渡り開催されます。

今年も豪華キャストが集結。『ひろがるスカイ！プリキュア』のキャスト陣、オープニング・前期エンディング主題歌歌手の石井あみさん、エンディング主題歌歌手の吉武千颯さん、歴代プリキュア歌手のMachicoさんと北川理恵さん、さらに「キボウノチカラ～オトナプリキュア'23～」より「キュア・カルテット」（五條真由美さん・うちやえゆかさん・工藤真由さん・宮本佳那子さん）も参戦！　ときめきがいっぱいにひろがる1日になりそうな予感です。

アニメイトタイムズでは、毎年プリキュアライブのリレーインタビューをお届けしています。今年は出演者13人にインタビュー！　第1回はキュアスカイ／ソラ・ハレワタール役・関根明良さんです。

現時点までの『ひろプリ』のお話、プリキュアライブのこと、7月にリリースされた『ひろがるスカイ！プリキュア』ボーカルアルバム ～FLY TOGETHER!!!!!～収録曲などについてうかがいました。今はライブに向けて、ワクワクがひろがっている様子です。

自分自身とも重ねて収録に挑んだ23話

──インタビュー現在は、『ひろがるスカイ！プリキュア』（以下『ひろプリ』）の放送が折り返し地点を迎えたところです。振り返ってみるとどのような思いがありますか？

関根明良さん（以下、関根）：本当にあっという間です。物語も折り返しを過ぎ、あと何話かと考えると少しさみしくなってしまったり。でも、ソラちゃんは（第23話「砕けた夢と、よみがえる力」で）壁をのりこえて元気に頑張っているところで。私自身も元気に頑張っていかなきゃなと思っています。

──現在まで演じてこられて印象的だったお話はありますか？

関根：正直、全部といいたいのですが、自分の中でも、ひとつ壁を乗り越えたなと感じたのは第23話です。家族や仲間の支えがあっての今がある、というところにはとても共感しましたし、作中でソラちゃんのお父さんが言っていた「夢はひとつじゃない」という言葉やアドバイスが、私が小さいころから母に言われていたことと重なったんです。それでグッとくるところがありました。

──関根さんは親御さんからなんて言われていたんですか？

関根：悩むことがあるたびに「大丈夫だよ。いつかは思い返したときに大したことない、って思えるって」と言われていました。それを聞いて私は反発したんです（笑）。「私は今悩んでるの！　将来の話はしていない！」って。

でも母は「壁があったときに、その壁を乗り越える方法はひとつじゃないよ」と。真正面から力づくで這い上がる方法もあるし、周りを見渡したら階段やはしごがあるかもしれない。上に友だちがいて手を引いてくれるかもしれない。アプローチの仕方はひとつじゃないから、本当にダメな時は逃げてもいいけど、1枚壁を乗り越える経験は、次の壁を乗り越えるための方法を見つけるヒントになるよって。

「私はその壁を乗り越えてきたから、過去を振り返ったときに“結構小さな壁だったな”と思える。今は大きな壁に見えるかもしれないけど、その壁に挑戦してみなさい」と言われてきました。

──いいお話です。

関根：厳しい親ではあるんですけどね。飾らずに言葉を投げかけてくれるので、だからこそ「負けない！　いつか親に“いいね！”って言わせてみせる！」と思っています。。両親はそんな私をいつも見守ってくれています。

ただ、「声優になりたい！」と言ったとき、母は一度反対していました。反対というと語弊があるかもしれませんが「何か資格を取ってから目指すのもいいんじゃない？」と。でも父は「やりたいことをやらせてあげなよ。できなかったときは次の道が見つかるだろうから……」と、ソラちゃんのお父さんと同じようなことを言っていて。

──まさにソラちゃんじゃないですか！　星空の下でソラちゃんとお父さんが話していたエピソードと重なりますね。

関根：そうなんです（笑）。「もしもダメだったら家族で支えるから、ダメになるまでやってみな」と言ってくれて、声優の専門学校に行くことができました。

ソラちゃんが第23話までに培った友情やシャララ隊長に対する様々な思いを感じつつ私自身も色々な事を思い出しながら全力で演じさせていただきました。

──ソラちゃんのシャララ隊長に対する思いは本当に強くて。

関根：オーディションのときからシャララ隊長のお名前は出ていて。ずっと監督に「シャララ隊長ってどういう方なんですか？」って聞いていたんですけど「どういう方なんですかね〜」って（笑）。

──お茶を濁されていたんですね（笑）。

関根：全然教えてもらえませんでした（笑）。第14話「スカイランドへ！憧れのあの人との再会」でやっとシャララ隊長と会うことができて。そこからの絶望……台本を読んだ際は、私自身もとてもショックを受けました（苦笑）。

なので第23話の収録中はずっと泣きそうで「まだソラちゃん泣いてないから！」ってなんとかこらえようと思っていたんですが……ましろさんからのお手紙のシーンでは涙が止まらなくなってしまって。

皆さん「これはそうなるよ、大丈夫だよー！」と言ってくれていたのですが、第24話の収録のときに「申し訳ありませんでした！」と差し入れを持っていきました（笑）。改めて温かく見守ってくれたり支えてくれるキャストやスタッフの皆さんの優しさを感じた収録でした。

──第15話にあった、シャララ隊長からの「立ち止まるなヒーローガール また会おう」という思いにもグッとくるものがありました。

関根：本当に、なんと言ったらいいやら。実は第14話、第15話のあたりに、今回のボーカルアルバムのキャラクターソング「全力ヒーローガール！」の収録をしていたんです。まだ放送前だったので、いただいた映像の音声を何度も聞いてレコーディングに収録に臨んでいました。

　
本当に全話に対して思い出を言えるくらい、一つひとつソラちゃんたちと一緒に歩み、思い出を重ねているんだなと思います。ひろプリチームはみんな同じ家に住んでいるからか少しづつ仕草や言い回しが似てきていたり。そんな絆を感じられる所も大好きです！　ああ、『ひろプリ』の話は止まらなくなってしまいますね。

──ずっと聞いていたいくらいです（笑）。エルちゃんも楽しみですね。

関根：今はエルちゃんがキュアマジェスティに変身前なので4人で収録することが多いのですが、テストのときにエルちゃん（古賀 葵さん）の声を聴くたびに、全員「可愛すぎる」と後ろにのけぞっています。テストが終わると「あそこ可愛かったね！」とみんなで盛り上がるくらい、エルちゃんへの愛を育んでいます。

──視聴者もみんなのけぞっていると思います（笑）。

関根：個人的にはヨヨさんの真似をするエルちゃんが大好きです。イヤイヤ期からも成長を感じて……愛が止まりません。本当に愛おしい存在です。

──関根さん自身もプリキュア声優の皆さんと絆を育みつつ。

関根：はい。皆さん尊敬できる方ばかりで皆さんに学ばさせていただいています。収録の際など大丈夫かな？ とソワソワしているとみなさん「大丈夫だった！」と笑顔で支えてくださって。幸せを感じながら、毎週収録しています。