「ひろがるスカイ！プリキュアLIVE2023 Hero Girls Live ～Max！Splash！GoGo！～」 『ひろプリ』ライブリレーインタビュー！ キュアプリズム／虹ヶ丘ましろ役・加隈亜衣さん【連載第2回】

イメージをひろげられるようなライブに

──そうした中で、「ひろがるスカイ！プリキュアLIVE2023 Hero Girls Live ～Max！Splash！GoGo！～」（以下「プリキュアライブ」）が控えております。

加隈：マジェスティも登場するとのことで、今から本当に楽しみです！　「プリキュアライブ」に登壇するのは初になるので、まだ未知なところもありますが……。

──『ヒープリ』の時はコロナ禍でしたし。

加隈：感謝祭も含めて、お子さんが『プリキュア』を楽しんでいる姿を見られていないんですよね。劇場では見られましたけど、声は聴けませんでしたし……。

──今のところ声出しもできる予定とうかがっています。

加隈：想像しただけで泣きそうです。お子さんたちにとって、プリキュアって憧れの存在だと思うんです。

今回はそこにヒーローの要素が加わって、カッコよさもイメージされていると思うので……そういったイメージをより広げられるようにしながら「ここに来てよかったな」と思ってもらえる時間にしたいなと思っています。

──加隈さんはこれまでの「プリキュアライブ」をご覧になられたことはありますか？

加隈：配信で『トロピカル〜ジュ！プリキュア』（以下、『トロプリ』）のライブは見させてもらっていました。『トロプリ』さんならではの明るい雰囲気で、衣装もみんなかわいくって。

今までのライブに少しずつ戻っていった様子を見ていたので、その変化に感動もしつつでした。

そしてこの期間で、ライブができることのありがたさもより感じられるようになったので、みんなで同じ空間で、同じ時間を共有できる大事さを感じながら、良い日になれば良いなって思っています。

ああ、でも本当に泣いてしまいそう（笑）。『プリキュア』に関しては本当に涙腺がゆるくなってしまうんです。温かすぎると人って泣いちゃうんだなって。一生分の涙が出てしまう気がする。

──毎週オープニングを聴いただけでうるっとくるものがあります。

加隈：この特別な感じはなんなんですかね？年々ヤバくなっています。『ひろがるスカイ！プリキュア』ボーカルアルバム ～FLY TOGETHER!!!!!～も良い曲ばかりで。あげはちゃんの曲はもっとアゲアゲな感じでくるかと思いきや“お姉さん”な雰囲気。ギャップがあって、すごく素敵だなって。

ソラちゃんとだからこそ歌える曲

──では、ボーカルアルバムのお話についてもおうかがいさせてください。ソラとのデュエット曲「空虹ダイアリー」は、加隈さんはどのような思いで歌われました？

加隈：どんな形の曲なのかな？と思ってワクワクしていました。「わたしリフレクション」はソラちゃんのことを思って歌っているんだろうなって曲で。

そして「空虹ダイアリー」はその掛け合いというか。ふたりとも同じ気持ちを持ってるよ、と。それぞれ補い合って、ひとつの形になっていて。ふたりならではの温かな空気感の詰まった、前向きになれる曲だなと思いました。

──＜やっぱりあこがれちゃうよあなたが　わたしの自慢＞とお互いに思い合ってる雰囲気が交換日記風に描かれていて、すごく素敵だなって。

加隈：＜今日も「ありがと」言い足りないよ　おやすみ、明日目覚めたらすぐに会いにいこう＞とか……本当に素敵ですよね。語彙力が無くなっちゃう（笑）。

今、電子機器でなんでもやりとりができる中で、ダイアリーというのも素敵だなと感じています。『ふたりはプリキュア』の手帳に立ち返っている感じもありつつ……思いを伝え合うって大事だなって。

何を思ってるかを知るってこんなに重要で、それが信頼関係にもつながっていくということを感覚的に伝えてくれるところもあれば、明言されているところもあって。ふたりの色という感じがして……本当に好きですね。

✨7/19(水)発売✨
『#ひろプリ』ボーカルアルバム～FLY TOGETHER!!!!!～

🎧試聴動画公開✨🎧
空虹ダイアリー
歌：ソラ・ハレワタール(CV：#関根明良)＆虹ヶ丘ましろ(CV：#加隈亜衣)

10/21(土)開催 #ひろプリライブ 先行封入も✨
▽ご予約はこちら👆https://t.co/JBn4eKBARf#precure #プリキュア pic.twitter.com/0h5QgVU5jY

— プリキュア音楽＆映像商品公式 (@precure_marv) July 5, 2023

──歌う時はどのような気持ちでしたか？

加隈：ソラちゃんがあとの収録だったので「先に歌うんだ」という緊張感もあったんですけど、ほかの曲でソラちゃんの歌声を先に聞かせてもらっていたんです。だからその歌声を想像していました。

ましろのソロ曲の場合は柔らかくふわっと、というイメージだったんですけど、ソラちゃんといるときはもうちょっと砕けた感じがあっても良いのかなって。横並びになって歌っているイメージでしたね。

きっとましろだけであれば＜大空高く Let’s Fly!!＞とは言わないと思うんですよ。どちらかと言うと、ゆっくり歩こうかな、って思う子で。ソラちゃんといるから、空を見て「ジャンプできるかも！」って気持ちになっているのかなって。「そうだよね、ソラちゃんと一緒にいたら前向きな気持ちになるよね」って。

──関根さんの声が入った完成版を聴いたときはどのような思いになりましたか？

加隈：うますぎません？

──はい（笑）。おふたりともです。

加隈：明良ちゃんの歌声は、本当に澄み渡ってる空という感じがして。「めっちゃソラちゃん！」って思いました。なんであんなに伸びやかで元気で、それでいて力強さもあるんだろうって。「ソラちゃんがいる」って感動しました。

明良ちゃんの姿というより、ソラちゃんの姿が想像できるんですよね。それがすごいなって思いました。「ソラちゃんがこう感じたから、こういう歌い方になったんだろうな」って。もう尊敬です。

関根さんは「空虹ダイアリー」を第17話（「わたせ最高のバトン！ましろ本気のリレー」）を思い返しながら歌っていた、とおっしゃっていました。

加隈：そうだったんだ！　第17話も思い出深いです。今まで夢はなかったかもしれないけど、でも楽しく過ごしていたましろちゃんの人生の中で……自分ひとりだったら挑戦することのなかったリレー。

周りのおかげで少し前向きになれたのに、それがうまくいかなかった時って「自分がいなかったらうまくいってたんじゃないか」とか、いろいろと考えてしまうと思うんです。だから、それを言って受け入れてくれて、そのまま「気まずい」だけで終わらない相手で良かったなって。

　
しかもその後、ランニングをしている姿もあって。大きく変化することはないかもしれないけど、一個一個、小さなことを積み重ねていくことを決めた彼女がカッコいいし、それを強みに変えられるのがすごいなって。

“苦手”で終わらず、楽しみながら一緒に、ちょっとずつ成長していく。ソラちゃんほどもともとスキルが高いわけじゃないから大変なことも多いんだろうけど、その分優しさでフォローしていて。周りの大変さにも気づいてあげられる子なのかなって。あげはちゃんもそうですけども……。

──あげはちゃんは頼もしいですよね！

加隈：本当に！みんなのことをしっかり見ていて周りを支えている。そんなあげはちゃんの姿を見ながら「私は気づいているよ、あげはちゃん！」と思っています（笑）。憧れますよね。

──年長者ならではの、客観的な視線を持っていますよね。

加隈：最初はいきなり抱きつかれて「やばいのきたー」みたいな感じでしたけども（笑）、いまではツバサくんが「僕、苦手です」なんて言ってたのが信じられないくらいで。

ツバサくんはもともと勉強熱心だし、好奇心も旺盛だし。人の役に立つような知識をたくさんモノにしているのに、自分がやりたいことってなんだろう？ってところからはじまって……じゃあエルちゃんがいなくなった時……ってそんな想像ができる子いる？って。

いかにエルちゃんがそばにいてくれるようにするには、って考えるのではなく、エルちゃんの幸せを願った上で、離れたときの自分まで想像する。すっごく大人だなって思います。

──私はそこまで考えが及ばないかも（苦笑）。

加隈：私も……リアルでツバサくんと会えたとしたら、私はきちんと話せるかな？と思うくらい（笑）。それくらいしっかりしていますね。