『はたらく魔王さま!!』2nd Season 木野日菜さん×朝日奈丸佳さん インタビュー後編|いよいよ最終回! 第2期のキーキャラクターを演じた二人が選んだ印象的だったシーンとは
2023年7月より放送中のTVアニメ『はたらく魔王さま!!』2nd Season。第17話より、アラス・ラムスの妹、アシエス・アーラが登場し、物語は新たな展開に突入しています。
今回は、アラス・ラムスを演じる木野日菜さんと、アシエス・アーラを演じる朝日奈丸佳さんの対談後編をお届け。それぞれのキャラクターの思い出のシーンなどについて語ってもらいました。
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メインキャラクターたちの2nd Seasonは、どうだった?
――いよいよ最終回を残すのみとなったTVアニメ『はたらく魔王さま!!』ですが、それぞれのキャラクターの2nd Seasonを振り返っていきたいなと思っています。まずは真奥貞夫/魔王サタンですが、すごく活躍もしていて、カッコ良かったし、魅力が散りばめられていた印象もあるのですが。
朝日奈丸佳さん(以下、朝日奈):真奥、カッコ良かったですね。
木野日菜さん(以下、木野):カッコ良かったですよね! 今回はみんなでお話しているシーンよりも、キャラクターひとりひとり、例えば真奥と鈴乃(クレスティア・ベル)の2人で会話をしているときのほうが印象に残っていて、より深くその人のことを知れたというか。じっくり話す時間が増えて、真奥のことを心配したり、惹かれたりする鈴乃も見られたので、面白かったです。
朝日奈:鈴乃が乙女な部分も見せてくれたのはすごく良かったです! 法衣を着たときに、普段が着物だから洋服も着たほうがいいと言われて、そのあと「その法衣も結構似合ってるぞ」って言葉に照れたりするんですけど、結局最後に真奥が、和服よりも洋服のほうが洗濯しやすいしコスパがいい、みたいなことを言っちゃうんですよね。それで鈴乃がカチンとなるっていう(笑)。でも、あの辺りのやり取りは、かわいいなぁって思いました。(2nd Season/第21話)
――真奥はそういうところなんですよね……。
朝日奈:そうなんですよ。そういうところだよ!って思いました(笑)。
――デリカシーがないというか。アシエス・アーラ役としては、真奥と一緒に行動していたからこそ見えたものもあったのではないですか?
朝日奈:意外と真奥も振り回してくるよな!って思いました(笑)。最初はアシエスのほうが振り回すのかなって思っていたんですけど、スクーターのところとかでは真奥に乗せられているというか。結構振り回してくるんですよ。それが良い相乗効果になったのかなって思います。(2nd Season/第23話)
――ずっと逢坂さんと掛け合いをしていたと思いますが、素晴らしいなと思ったところはどんなところですか?
朝日奈:素晴らしいところですか!? たくさんあるのですが、そうですね…空気を作るのがとてもお上手で、このドタバタ感には欠かせない役者さんだなと思いました。例えば「おい待て、やめろ!!」というセリフだけでも面白感が強くて、それに乗せられてこっちもノリノリで演じることができるんです。うまく空気を作ってくれるんですよね。それでいて、またシリアスなシーンではすぐにシリアスに切り替えてくださるし。
――そのメリハリが周りにも伝播するんですね。
朝日奈:なのですごく頼もしく思っています。
――続いて、遊佐恵美/エミリアはいかがでしょう?
朝日奈:私はエミリアとは全然会っていないんですよ。
――たしかに別行動でしたからね。
木野:私は恵美と一緒に行動していたんですけど、結構辛くて苦しいシーンが多くて。アラス・ラムスが励ます側になるという、想像していなかった展開になったんです。今までは守られてばかりのアラス・ラムスが「大丈夫だよ」みたいな感じで母性を発するところがあるくらい、恵美がぐらぐらぐらぐら揺れちゃっていましたね。でも、今までああいうふうに悩んでいる恵美を見たことがなかったので、かわいいな~って思っちゃいました(笑)。
なんか、守ってあげたい!みたいな気持ちも芽生えてしまって。恵美がどんどん素直になっていくんですよ。これまでは心に蓋をして、私はこうでなければいけない!という感じだったけど、アラス・ラムスがストレートな言葉を投げかけてくれるから、恵美も話していて素直になっちゃうんだと思うんです。嘘をつけなくて、悲しいと言える環境になっていたからこそ、結構本心がたくさん出てしまったのかなって。(2nd Season/第22話)
――両親の仇であること、ある意味生きがいにもなっていて、真奥がいい人だと思ってはいても、彼を恨むことで何かを保っていたのに、仇ですらなくなってしまいましたからね。
木野:そうですよねぇ。
――続いて、千穂の2ndSeasonはどうですか?
朝日奈:やっぱり千穂ちゃんは強くなろうとしていた銭湯のシーンが印象的でしたね。(2nd Season/第13話)
木野:あんな健気に。すごいですよね! 元から力があるわけではないのに、一生懸命力を操ろうとしたり、のぼせちゃうくらい頑張ったり。それは千穂ちゃんの良さでもあると思いました。あとすごく意外だったのが、みんなのことを待っているポジションになるんですけど、そこに「大人の女性」を感じたんですよ。
アピールしたり、言葉にしたりしていたけど、最終的に信じているから待っているとか、離れていても大丈夫というところにまでなっていたので、たくましくなったなぁって思いました。もう人間ではないというか、素敵な女性です。
――普通に悪魔と屋上でしゃべっているのを見て、もうこの子は人間の域を超えたなと思いました(笑)。(2nd Season/第18話)
朝日奈:そうですよね。だいぶ肝が据わってますよね(笑)。
木野:魔族が出てきても、全然驚いてないですからね。
――ただ、EDアニメーションはすごくかわいいという。
朝日奈・木野:めちゃめちゃかわいかった!
木野:第1期のEDからずっとかわいい!
朝日奈:たくさん動いていて、かわいかったなぁ。おしゃれをしたりしている姿は、かわいいですよね。
――芦屋四郎は、悪魔大元帥アルシエルとして、終盤にカッコいいシーンも見られました。
朝日奈:エンテ・イスラでは頑張っていましたよね。いつもギャグのツッコミ担当だから。漆原に何で麦茶を作らないんだ!って怒っているだけの人ではなかったです(笑)。(1st Season/第1話)
私はそんなにアルシエルと絡むことがなかったんです。でもひとつ前に上がっていた座談会で、東山さんが「芦屋のキレ芸は好きです」って話をされていたのですが、私も芦屋さんのキレているところはいいなと思っていました(笑)。そういうところもありつつ、エンテ・イスラではエミリアとのカッコいい戦闘が見られたので、主夫じゃない一面が見られて良かったです。(2nd Season/第23話)
――漆原半蔵も、悪魔大元帥ルシフェルとして強いところを見せていました。
木野:漆原さんもカッコいいシーンはたくさんありましたね! 庇って戦ってくれたり、こんなに強かったんだ!って思いました。でも、もともと強くて、そんなに威厳があるような口調ではないのに、みんなが従うほどの人なんですよね。それがあんなにぼろぼろになるまでちーちゃんを守ろうとしていたから、みんながカッコ良くなっているなと思いました。
――鈴乃は先程話に出ていましたけど、かわいいシーンが見られましたね。
朝日奈:かわいいところも、カッコいいところも見られたので良かったです。
――カレーうどんのところが好きでしたけど。(2nd Season/第16話)
木野:かわいいですよね(笑)。
朝日奈:カレーうどんを食べるときは、お気に入りの服を着ちゃダメです!(笑)。
――でも、汁を飛ばさない人もいますよね?
朝日奈:そんな人いるのかなぁ(笑)。私はエプロンを付けて、後で、あー付けといて良かった~ってなります。
――しかもカレーうどんで着物を汚したというところをEDパートを使ってやっていましたからね。ワニカレー&讃岐うどんセットのプレゼントキャンペーンもしていて、なぜかここでスタッフの本気を見ました。
朝日奈:すごい(笑)。