楽しさと悔しさを噛み締めて、ミュージックレイン3期生は全力で前へ進んでいく——「We LIVE in ⽇々荘3号館〜#にちにちさんPlaylist〜」相川奏多さん、橘美來さん、夏目ここなさん、日向もかさん、宮沢小春さんアフターインタビュー
相川さんの完璧な英語歌唱、宮沢さんのギャップに更に沸く会場
ーー続いて、相川さんは『アナと雪の女王』より「Let It Go」を歌唱されました。
相川:そうなんです、レリゴ〜!です(笑)。今までに披露したことのない雰囲気の曲でしたし、あのイントロが先に流れ始めて、後で私が登場するっていうかっこいい演出。住人の方も驚いてくれていました。嬉しかったですし、自信がつきました。
『アナと雪の女王』が公開されたのが2014年で、当時、私は小学校3年生でした。学校でもみんな歌っていましたし、十八番と言えるほどではないですが、私も当時カラオケに行ったら必ず歌っていた曲だったんです。
前回披露させていただいた「踊」(Ado)とのギャップや温度差がありましたよね。熱いノリノリの曲から、氷の冷たい感じのギャップを皆さんに楽しんでいただけるように頑張りました。
あと、今回は原曲の方、英語の歌詞で歌わせていただきました。「英語が喋れます!」って声を大にして言えるほどではないんですが、相川家の教育方針で「(映画などで元の言語が)英語のものは英語で見なさい」というものがあって、当時『アナ雪』は字幕版で見ていたんです。当時の方が歌や英語に馴染みがあったとは思うんですが、今の私なりの表現ができたんじゃないかなと。
ーー第一声の英語の歌詞で驚きました。みんなが知っている「ありの〜ままの〜」の方ではないんだ、と……!
相川:そうですね、そこでまた新しい相川の一面をお見せすることができたかなと(笑)。凄く盛り上がる曲かと言われるとそうではないと思うんですが、ちゃんと私を見つめて聞き入ってもらえて良かったです。
橘:もう圧巻!
宮沢:氷だから青とか白のイメージがあるじゃないですか、でも奏多(のイメージカラー)は赤なので演出や住人さんのペンライトも新鮮で、奏多らしい「Let It Go」でした。情熱もあってかっこよかったです。
ーーそこからの「踊」です。温度差があってかっこよかったですね。
橘:サウナじゃん! 整っちゃうよ〜(笑)。
相川:(笑)。「Let It Go」は初めて披露する緊張があったのに対して、「踊」は前回悔しい思いをしたこともあり、トラウマという程ではないですが、ちょっと不安があったんです。でも、皆さん凄く盛り上がってくださって。夜の部では合いの手などもたくさん聞こえてきて嬉しかったです。
ーー本家さながらの熱いパフォーマンスでした。
相川:前回は「踊」っていう曲を知らない方もいたみたいなんですが、今回は皆さんもうノリノリで。中には「Adoさんのライブに行くようになりました!」という方もいましたね。私のカバーがきっかけでこれまで知らなかった文化に興味を持ってもらえるって素晴らしいことだなと思いました。
ーーイントネーションや譜割りなど難しそうな曲ですが、ステージでの手応えとしてはいかがでしょう?
相川:難しいんですが、ライブってこんなに自由でいいんだなと思ったのは「踊」なんです。頭の中に歌い方をしっかりと入れていましたが、ライブの中で咄嗟に変化した部分も所々あったので、ライブの感覚ってこんな風にできていくものなのかもしれないなと。これからそういう感覚が増えていくのかと思うと、楽しみになりました。
ーー相川さんのいろいろな引き出しを見てみたいという住人さんも、きっと今回で増えたと思います。
相川:皆さんの反応を見ていると、「今まで知ってたものだけが相川じゃないんだ!」って印象を受けたので「まだまだお見せしてない相川あるぞ!」って(笑)。これからも楽しみにしていただけたらなと思います!
ーー楽しみにしております。続いて、宮沢さんはReoNaさんの「ANIMA」からのスタートでした。
宮沢:はい! 大丈夫だったかな〜?
一同:(拍手)
宮沢:拍手を頂戴してしまいました(笑)。でも、怖いくらい不安でしたね。この楽曲自体がコロナ禍にリリースされていて、声出しでパフォーマンスした機会も(ReoNaさんは)あまりないそうで。いただいた映像資料などを拝見しても、お客さんがみんなマスクをしていて。
どう盛り上がるんだろうなとか、どういう空気感になるんだろうという不安。私自身もこういう性格なので、バチバチにかっこよくはできないだろうなと思って。それでも曲に馴染むような何かをしなければならないなと思って、悩みましたね。はい、うん、大丈夫だったかな……。
相川:もごもごしだした(笑)。
宮沢:(笑)。チャレンジングな選曲でもあったんですけど、この楽曲と向き合う中で成長できたのかなと思うので、今後に活かしていきたいです。今日が100点とは思いませんが、今の自分の100%でぶつかりました。今後は自分でもかっこいいなと思えるようなパフォーマンスを目指して頑張りたいです。
ーーちなみに、選曲にはどんな意図が?
宮沢:次に歌った「花に亡霊」(ヨルシカ)はしっとりめの曲なんですよね。予定としては、1曲目に激しい曲を歌って、2曲目に宮沢らしさのあるしっとりした曲にしようと思って、1曲目のためにいろんな候補を提出したんです。
その中でも「ANIMA」は一番激しい曲だったのかな? 流石にここまで激しい曲は無理かもなと思いながらも、『ソードアート・オンライン』の主題歌でもあるので、皆さんに馴染み深いかもと考えて提出したら「ANIMA」に決まって。自分で提出したのに驚いてしまったと同時に、歌えるんだろうかと不安になっていました。でも、お客さんの力を借りながら、今の自分ができることを出し切れたと思うので、今後、機会があればまた挑戦したいなと思います。
また、本当にメンバーにもスタッフさんにも感謝で一杯です。皆さんには、裏でも表でも素敵な言葉をたくさんかけていただいて、メンタルケアをしてもらいました(笑)。
ーー「花に亡霊」はいかがでしたか?
宮沢:「ANIMA」の後だったこともあり、個人的には喉が開いてかなり歌いやすかったです。逆に「ANIMA」を引きずっちゃっているんじゃないかなと思うくらい。
もう少し優しくふんわり歌った方が良いかもしれないと思ったんですけど、そのままのびのびと歌わせていただきました。奏多じゃないですけど、自由にのびのびと皆さんとの時間を楽しむことができたなと思います。
ーー気持ち的にも余裕が生まれたんですね。
宮沢:そうですね。皆さんの目を見ながらしっとりと歌う曲ですし、優しい曲の方が歌いやすさはあるのかもしれません。でも、激しい楽曲も歌えるようになりたかったので、貴重ないい経験になりました。
ーー宮沢さんの歌声は聞いている人に寄り添っているような感覚がありますよね。
宮沢:「花に亡霊」は詩を朗読するような気持ちで歌いたいなと思っていたので、そう言っていただけて嬉しいです。後から見返すのが楽しみになりました!