『東京カラーソニック!!』the Stage Vol.2(ソニステ)作詞・作曲担当 北川尚弥さん×高本学さん×樋口裕太さん×小波津亜廉さん 稽古後インタビュー|「見えない領域の最高地点を目指したい」
「己の力を試される現場だと思っています」
ーー伊勢直弘さんの演出はいかがですか?
樋口:会話劇なので「会話のテンポ感を意識して」と伊勢さんは毎回言っています。後は俺らを信頼した上で任せてくれているので、俺らは応えるために思っていることをぶつけています。
ここは、己の力を試される現場だと思っています。嘘か本当か、相手と心で繋がっているかが如実に出ます。嘘付けない分、誠実にお芝居しないといけません。
北川:本当に裕太くんが言ってくれた通り、任せてもらっています。立ててほしい台詞とか大切に言ってほしいところだけ言い方のアドバイスを受けますが、基本的に会話のテンポを崩さず、見やすいように作ってほしいのかなと思うので、そこは汲み取って作るように意識しています。
全員のシーンはテンポ良くやっていますが、ふたりのシーンは間を使って、見せるところは見せるように進めています。
ーー会話のテンポをとても大切にされているんですね。見せ場が多いUnit.4はどのような話が出ますか?
小波津:伊勢さんとは、突き進む神楽に対して、海吏をどう動かしていこうかと話しています。基本的には任せてもらっている部分が多いですが、伊勢さんの中にも理想があります。Unit.2との違いの出し方や、Unit.4のぶつかりあいの場面もそうですし、たとえば「神楽は面と向かっているけど、海吏はなるべく見ないようにして」という具体的な話もしたりします。
根本は会話なので、気持ちをしっかり相手に当てるようにしています。Unit.4は会話もありますが、モノローグも多くて。ひとりで話していますが、その場に海吏もいる、その逆で海吏が独白で話している空間に神楽がいるという場面があるので、今どこにフォーカスを当てているのか、誰を対象に台詞を言っているのかというポジションを明確にするようにという話も伊勢さんからありました。
ーー高本さんは今日、伊勢さんと多くお話しされていましたが、どのようなことを話されましたか?
高本:みんなが言っているように「自由にやって」と言われています。けれど、どう見えているかと伊勢さんに質問しています。自分が演じていて良いなと思う感触はありますが、客観的にどう見えているのかを伊勢さんに聞いて、自分の中で納得できていない部分や自分の考えを伝えています。
自由にやらせてくれるので、本当に信頼してもらっているなと思います。このカンパニーではバディの力、僕の場合は晶吾くんと伊織とどれだけ向き合ってきたかが大切なので、各ペアでよく話し合っています。
Vol.2も徐々に出来上がっていますし、誰よりも稽古して最高地点を目指したいです。
お客様に響くものがあれば良いなと思うので、客観的な視線はすごく大切にしています。みんなそうだと思いますが、今作は特にどう見えているのかを大切にしながら、間の取り方とかを考えてやっています。
Unit.1とUnit.3が支えてくれることでバランスが良いので。みんなのおかげです。ありがとうございます。
(北川さんと樋口さんが顔を見合わせる)
北川:前回、Vol.1は逆の立場でしたから。
高本:逆の立場になったら、改めて感謝しています。逆になって分かったことがある。
樋口:肩の荷が降りました(笑)。
ーーここまでお話している間だけでも仲の良さが伝わりますが、稽古場ではどのような雰囲気ですか?
小波津:すごくイジってきますよね(笑)。
高本:そんなことないです。
小波津:そんなことあるよ! という感じなので……(笑)。
樋口:普段話している内容は、稽古に関わっていないことなんですよ。でもそれが良くて、プライベートのことを話せるのはお互いに心を許しているからです。その雰囲気が舞台上でも出ていて良いと思います。
シリーズ3、4回目で仲良くなることはあると思いますが、2作目でこれだけ仲良くなることはあまりないと思います。俺ら世代が一緒なんですよ。
高本:全員同世代で、共演したことがなくても名前は知ってたり、昔から一緒に戦ってきた人です。
小波津:同世代という影響力が大きいですね。
北川:その仲の良さが学生感を作り上げているのかなと思います。
樋口:カンパニーとしては仲が良いですが、各々のプライドもあって、「どうやってくるんだろう?」「どう演じてくるかな?」と、言わないですがみんな思っています。
ーーますます本番が楽しみになりました。舞台への意気込みと観客のみなさんへメッセージをお願いします。
北川:Vol.1もVol.2もすごく面白い作品になっていると思います。誰が見ても共感できる内容になっていますので、ぜひ楽しみに期待して見に来ていただき、ハッピーな気持ちになって帰っていただけたらなと思います。最後まで応援よろしくお願いします。
樋口:Vol.1を経て、今回のVol.2も人間ドラマです。原作へのリスペクトを持ちながらも、舞台としてやる意味を感じてもらえると思います。音楽で世界を変える熱い気持ちをぶつけたいです。本当に優勝したい、頑張ります!
高本:優勝は日替わりじゃないないんだよ(笑)。
樋口:お客さんの投票で決まるとか……。
小波津:それも面白そう。
樋口:あと、スペシャルカーテンコールも楽しみにしていただけたらなと思います。
ーー高本さん、小波津さんはいかがですか?
高本:一致団結して作品に向き合えるのはなぜかな? と考えたら、この作品を愛していて心の底から楽しいし面白いと思っているからなのかなと。その楽しさがお客さんにも伝わり、ソニステという愛のある作品ができているんだなと思います。お客さんの愛に負けないくらい、一生懸命に演じさせていただきたいと思います。
小波津:役者もスタッフも全員が同じ方向を向けるというのは奇跡だと思っています。みんなが良い作品を良いシーンを目指して、お互いにバトンを繋いでいるイメージで、Vol.1で積み重ねた物をさらに高めたVol.2になっています。
みなさんに「エンターテイメントって良いな」と思っていただければなと。日々大変なことも多いですが、エンターテイメントは大切だし、音楽も演劇も心を動かすものなので、今一度感じ取ってもらえたらなと思います。
【インタビュー・文/杉村美奈】
公演情報
『東京カラーソニック!!』the Stage Vol.2
原作:「東京カラーソニック!!」(eternal voyage)
脚本:伊勢直弘 東妻リョウ
演出:伊勢直弘
■日時:
2023年11月10日(金)18:00公演
2023年11月11日(土)13:00公演/18:00公演
2023年11月12日(日)13:00公演/18:00公演
2023年11月13日(月)18:00公演
2023年11月15日(水)13:00公演/18:00公演
2023年11月16日(木)13:00公演/18:00公演
2023年11月17日(金)13:00公演
2023年11月18日(土)13:00公演/18:00公演
2023年11月19日(日)12:00公演/17:00公演
■会場:
天王洲 銀河劇場
■出演:
小宮山 嵐 役:武子直輝、霧島 宙 役:北川尚弥
宝田伊織 役:山﨑晶吾、加地春飛 役:高本 学
瀬文永久 役:北村健人、財前未來 役:樋口裕太
倉橋海吏 役:安井一真、高槻神楽 役:小波津亜廉
田所雪也 役:松村龍之介、芦野涼真 役:阿部快征
駿河冬一 役:輝馬
アンサンブル:桑畑亨成 遠田翔平 藤宮あさひ 吉野斗規
■券種・料金:
S席 11,000円 (税込) ※1階席・非売品グッズ付
A席 8,800円 (税込) ※2,3階席
【非売品グッズ:バディステッカー(回替わり/全4種)&ランダムバックステージパス風カード(全10種)】
■注意事項:
※未就学児のご入場はご遠慮願います。
※チケットにお申込者様のお名前を印字させていただきます。
※入場の際にご本人様確認を実施させていただく場合がございます。ご来場の際にはご本人様確認書類を必ずお持ちください。
※その他注意事項は、チケットお申込みページをご確認下さい。
■公演に関するお問合せ:
マーベラス ユーザーサポート
https://www.marv.jp/support/st/
【10:00~17:00 土日祝日休業日を除く】
※営業時間外にいただいたお問い合わせは翌営業日以降のご返信となります。
■『東京カラーソニック!! the Stage』公式HP
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