「わからない」が秘める可能性。“あえてカッコつける”ことが良い味になる――ラジオ『ANISON INSTITUTE 神ラボ！』冨田明宏さん＆岡咲美保さんインタビュー【PR】

DAMとの連動企画は想像以上に責任重大!?

――この番組を通して、なにかご自身の活動に影響はありましたか？

冨田：当たり前ではありますが、改めてちゃんと調べる癖がつきました。そうすることで新しい発見があるんですよね。「Tomita's Eye」（※）でレーベルの歴史を語るときなんか、一緒に仕事をしたことがある会社なのに発見があったりして。あと、この番組でアーティストや作品について話したことが、ご本人や関係者の耳に入ることがあったり。

※冨田さんのひとり語りコーナー。ライブの感想や業界のニュースを自身の知見や経験談を交えて解説している。

岡咲：ありますね！

冨田：レーベルの担当の方が聴いてくれて、そこから本人に届くパターンがかなりあります。そして『神ラボ！』以外の仕事に結びつくことがあって。これはちょっと申し訳ないですが（笑）。最近だと伊藤美来さんがそうだったと思います。ほかにも、上田麗奈さんはゲスト出演に繋がったり。

岡咲：そうでしたね！

冨田：僕が一方的に曲と作品の素晴らしさを語っているだけなんですけどね。

岡咲：流石の発信力ですよ。

冨田：発信力と謎の熱量から生まれる気持ちの悪さだと思う。

岡咲：熱烈な愛ですから（笑）。でも、冨田さんの語りにはちゃんとした裏付けがあるんですよね。

冨田：音楽のことが好きで、この業界のことを知ってほしいという想いで活動しているので、裏付けという部分はポリシーとしてありますね。

――岡咲さんはいかがですか？

岡咲：声優を始めてから一番近くで仕事するのは同じ役者やアーティストなので、その方たちの目線に寄りがちなんですよ。そんな中、冨田さんはプロデューサーとして、評論家として活躍されているからこそ、ご自身の中に“俯瞰した自分”を持っているんだと気づき、見習わせていただきました。

今ではステージに挑む前などの場面でかなり活きています。むしろ、一度癖がついたら俯瞰抜きで考えるのが怖いくらい。ライブ中は「上手（かみて）ばっかりだから下手（しもて）にも行きたい」みたいに、“自分が自分のプロデューサーだったらどうする？”という目線を意識していますし、普段から“冨田さんのような方から見た今の声優アーティストはこうなんだ。じゃあ、私はどんな役割を持って活動できるの？”みたいな客観的視点を持つ。そこは『神ラボ！』での冨田さんの語りを聴いていくうちに生まれた思考です。

あと、この番組はたくさんの神ゲストが出演しています。業界の先輩であり、偉業を成し遂げた方々とお会いできることは中々ないことですし、その際にアドバイスをいただくこともあり、すごくありがたいです。特に、田中公平先生が私の声質について「人間以外をやると良いと思う」とおっしゃってくださったことが今でも印象に残っています。

冨田：ありがたいですよね。公平先生や畑亜貴先生。たくさんの方に出演していただいています。

岡咲：正直、すごすぎて毎回ビビってます（笑）。

冨田：最初のゲストはまさかのキングレコード・三嶋章夫取締役でした。その時はまだアーティストデビューしてなかったよね。

岡咲：そうなんです。不思議ですね（笑）。

冨田：面白い回でした。でも“声優・アーティストなら誰でもOK”ではないところは、この番組が呼ぶ神ゲストというひとつの目線になっていますよね。

岡咲：そうですね。ゲストの方にはカラオケDAMに蓄積されたユーザーの歌唱データを基にトークしていただくこともありますが、結構意外なリアクションが返ってきたりして。そのおかげでレアなお話が飛び出たりするんですよね。

冨田：名誉所長のElements Garden上松範康さんとお話するときもDAMのデータを基にさせていただいているんですけど、互いの活動に活きているものが絶対にあります。意外な曲が歌われていたりとか、発見があるんですよね。

岡咲：皆さん楽しそうですよね。

冨田：そうそう！　すごく素敵なリアクションをいただいています。

――“LIVE DAM AiR presents”の力は大きいですね。

冨田：普通では絶対に表に出ないビッグデータをいただいていますから（笑）。ほかにはない資料を基にアーティストさんご本人とお話できるのは大きな特徴ですよね。

――そんなDAMとの連動企画も特徴のひとつかと思います。おふたりとリスナーの皆さんがお題に沿ったプレイリストを作成する「神ラボ！プレイリスト研究部」はおなじみのコーナーですが、これまでのテーマで印象深いものはありますか？