長編アニメーション映画『屋根裏のラジャー』アマンダ役・鈴木梨央さんインタビュー|「天真爛漫さを表現できるよう靴を脱いでアフレコしました」
いつかアイドルの役をやってみたいです
――アマンダが生み出したイマジナリの少年・ラジャーへの印象も教えてください。
鈴木:アマンダが言いたいことやお母さんに伝えられない気持ちをちゃんとくみ取って、静かに傍で見守ってくれる。彼女にとって唯一心が開ける友達だと思います。あまりズバッと言うタイプではありませんが、いざとなったときには助けてくれる強さも持っていますよね。(寺田)心くんが演じるラジャーからは、芯がありながらも、ちょっと儚さも感じました。
――アマンダが生み出したというのもあると思いますが、二人はいいコンビですよね。
鈴木:そうですね。アマンダはラジャーの主張を聞くし、ラジャーもアマンダの言うことを聞く。支えて・支えられてという関係性だと感じました。お互いを信頼し合っているんだと思います。
――幼い頃、鈴木さんにもイマジナリーフレンドがいましたか?
鈴木:小さい頃は、好きなドラマのシーンや役のセリフを覚えて、相手役の似顔絵を画用紙とかに書いて、壁に貼って会話するという遊びをしていたんです。今考えてみると、その遊びが自分にとっての想像力の源で、イマジナリーな存在だったのかも。
――幼い頃から演じることが好きだった。
鈴木:はい。姉と一緒にお芝居ごっこもしていましたし、何よりドラマを見るのが大好きで! その世界に入ったような感覚になれるエンタメが、小さいころから好きでした。
――アニメも好きですか?
鈴木:もちろん見ています。ただ、今は「こういう声を出すにはどうしたらいいだろう」と技術的な勉強も含めて見てしまっていて。「自分にはこの声を今は出せないな」と思ったら、お風呂で実演しながら研究しています。現場で「こういう感じで喋ってみて」というディレクションがきたらすぐ対応できるようなストック材料をたくさん持っておきたいですね。
――見て学べることもたくさんある。
鈴木:多いですね!
――では、声優としては今後どういう役に挑戦してみたいですか?
鈴木:アイドルの役をやってみたいです。
――そうなんですね! ちょっとアイドルに憧れている部分がある?
鈴木:そうですね(笑)
――歌うのも好き?
鈴木:歌うのも大好きです!
――応援しています!
鈴木:ありがとうございます!
――最後に、鈴木さんが思う本作の見どころを教えてください。
鈴木:いつも傍にいてくれる存在が当たり前ではないことに気づかせてくれる作品です。「当たり前を大切にしなきゃいけないな」と、私は作品を見た後に感じました。物語と合わせて、映像・音のハーモニーやスケールの大きさにも圧倒される映画です。ぜひアマンダとラジャーの冒険のワクワクや、ラジャーのピュアな感情を受け取っていただけたらと思います。
作品概要
2023年12月15日(金)より全国東宝系にて公開
スタッフ
原作:A.F.ハロルド「The Imaginary」(「ぼくが消えないうちに」こだまともこ訳・ポプラ社刊)
監督:百瀬義行
プロデューサー:西村義明
制作:スタジオポノック
製作:「屋根裏のラジャー」製作委員会
出演
寺田心 鈴木梨央
安藤サクラ
仲里依紗 杉咲花 山田孝之
高畑淳子 寺尾聰
イッセー尾形
公式サイト
https://www.ponoc.jp/Rudger/