冬アニメ『俺だけレベルアップな件』連載インタビュー:D&C ウェブトゥーン制作本部 カク・ヘウン理事|原稿を初めて見た瞬間から意識していたアニメ化で、大切にしていることとは?
『ピッコマ BEST OF 2019』マンガ部門第1位を受賞した人気WEBTOON(縦読み電子マンガ)『俺だけレベルアップな件』が待望のアニメ化が実現! 2024年1月から好評放送中!
先日放送された2話では、二重ダンジョンに閉じ込められた旬たちは神像の圧倒的な力の前に成すすべがない中、神殿の石盤をヒントに脱出法を見つけ出そうとする。いくつも謎を解きながらもなお次々と繰り出される神像の攻撃に一人また一人仲間を失っていく。
追い詰められた旬は、馬渕と観月を逃がして残る決断をする。襲い掛かる神像の前に命の灯が消えかかる直前、旬の前に現れた謎のメッセージウィンドウが。何の意味が? そして旬の運命は?
そんな『俺だけレベルアップな件』のアニメ化を記念して、インタビュー連載をお送りしています。
今回は、『俺だけレベルアップな件』をはじめ、多くの人気WEBTOONやウェブ小説を輩出しているD&Cメディアのウェブトゥーン制作本部 カク・ヘウン理事に、アニメ化の経緯やアニメの見どころなどご紹介いただきました。
原稿を見た瞬間からアニメ化を意識。オーダーは「出発点となる小説を大切に」
――『俺だけレベルアップな件』のアニメにどのような形で関わられているのか、教えてください。
D&C ウェブトゥーン制作本部 カク・ヘウン理事(以下、カク):原作元として、主に原作者とアニメサイドの間のコミュニケーションを担当しています。原作とアニメ『俺だけレベルアップな件』の世界が衝突しないよう、原作元の立場から意見を述べることもあります。
――小説やマンガをアニメにするにあたり大切なことや心がけていることは?
カク:キャラクター性は特に大切にしています。小説をWEBTOOON化する際も同様です。展開や出来事が追加または変更されることがあっても、独自のキャラクター性が損なわれないように、注意を払っています。
――『俺だけレベルアップな件』がアニメ化されるまでの経緯や流れを教えてください。
**カク:アニメ化に対する夢は、連載が始まる前、原稿を初めて見た瞬間から描いていました。弊社で連載を始める前に作成したPV映像にも、その夢が表れていると思います。
連載後、多くのアニメーション制作会社からオファーをいただきましたが、その中で作品にとって一番良い提案をくださったA-1 Picturesさんとご一緒することとなりました。
――アニメ化するうえでこだわった点や難しかった点を教えてください。
カク:WEBTOOON『俺だけレベルアップな件』は小説を基にした作品であり、WEBTOOONだけでなく、出発点となる小説も大切にしていただきたいとお願いしました。アニメーション独自の世界を作り出すためには、この作業が非常に重要だと考えています。