アニメ
TVアニメ『SHAMAN KING FLOWERS(シャーマンキングフラワーズ)』 日笠陽子(麻倉花役)、上坂すみれ(アルミ・ニウムバーチ役)インタビュー

冬アニメ『SHAMAN KING FLOWERS(シャーマンキングフラワーズ)』 上坂すみれさんが語る「日笠陽子さんは役に憑依合体する方。まさに『SHAMAN KING』の人!」

 

日笠さんが体験したアフレコ現場での不思議な体験

――原作・脚本を読んだ時の感想や、作品の印象をお聞かせください。

日笠:アニメ『SHAMAN KING』の最終話で花を演じることが急に決まって、どういう子に育っていくのかというのも見ておかないといけないと思って、急いで『SHAMAN KING FLOWRS』を買って、読んだのが最初に出会った瞬間です。『SHAMAN KING FLOWRS』、『SHAMAN KING THE SUPER STAR』と武井先生が持っている描き方の妙みたいなものがより技巧的になっているという印象でした。

花というキャラクターの印象としては、「(『SHAMAN KING』の主人公で、花の父・麻倉)葉とはだいぶ違うな」という印象を持ちながら読んでいました。そして、途中までは『SHAMAN KING』あるあるというか、見たことのある流れの中、桜井咲太郎という人が出てくる辺りから、難しくてわからなくなってしまいました。

 

 
武井先生が伝えようとしていることや描きたいことが何層にもミルフィーユ状になって描かれていて、「私の力ではちょっとわからないかもしれない。とりあえずアフレコ収録に臨もう!」と思いました。何回も原作や台本を読んだんですけど、なぜか意図がずっとわからなかったんです。

アニメのアフレコ収録の最終回で台本を読んだ時も同じ気持ちだったんですけど、アフレコ現場に行って、セリフを声に出して、花になってしゃべった瞬間に唐突に理解したんですよ。そんな不思議体験をして、「あぁ、こういうことだったんだ!」と思って、不思議な気持ちで終わりました。

――そういった不思議体験はよくあるんですか。

日笠:あまりないと思いますけど、『SHAMAN KING FLOWRS』も含めて『SHAMAN KING』という作品じたい、武井先生が伝えたいことは、いろんなものに隠されていて、シーンを直接描いているわけではないので、何かと何かが繋がった時に突然理解するというものがあるんだと思います。

今回はアニメーション、監督の力もけっこう大きかったと感じています。あとは、「花であったこと、あり続けよう」と自分が思ったことが最後、唐突に理解したことに繋がるような感覚をくれたのかなと思いましたね。

 

 

小学生の上坂さんが出会った『SHAMAN KING』の世界

――原作・脚本を読んだ時の感想や、作品の印象をお聞かせください。

上坂:最初に『SHAMAN KING』を読んだ時は9歳か10歳でした。私は週刊連載誌を買うタイプではなくて、単行本を読むタイプなんですけど、自分がリアルタイムに連載しているマンガの中で、初めてお小遣いで集めたマンガが『SHAMAN KING』でした。でも、小学生にはシャーマンファイトとか理解できなくて……。

日笠:そうだよね。

上坂:「パッチ族? 何?」という感じでした。「武井先生は小ネタやパロディがあって、子どもに向けて描いていない感じがすごくかっこいいな!」というのが小さい頃の印象でした。

大人になってから『恐山ル・ヴォワール』(※1)の詩を読むと、「なんて素敵な詩なんだろう! でも小さい頃は何もわからなかったな」と思いましたが、わからなくても読んでしまう勢いがあって、幼いながらに印象的でした。

大人になって改めて、『SHAMAN KING FLOWRS』の物語を理解して読んでいこうと思った時に、日笠さん同様「これ、何だろう?」と思いました。

日笠:難しいよね。

 

 
上坂:物語の途中までは、伊吹ガッコ(CV:鷄冠井美智子)とか出てきて、持霊バトルしていくので、すごく『SHAMAN KING』らしいんです。そして、その先まで読み進めると、いろんな人に愛されている花というのも伝わってきましたし、「武井先生は花を息子のようにかわいがっているんだ」とすごく伝わってきました。

私はアルミの気持ちで原作を読んだんですけど、アルミは作中最強キャラのような立ち位置なんです。その強さは本当に計り知れなくて、彼女はものすごい修行をして、初代アンナの一番弟子になって、三代目イタコのアンナになったというすごい子なんですけど、「この強さって、いったいどこから来るんだろう?」と思いました。

でもその強さをむやみやたらには使わず、花の暴走を止めるためだけにその力を使います。そして『SHAMAN KING FLOWRS』の戦い、チームとして勝利に向かっていく。自分が戦うのではなくて、総監督であるという超越的なキャラクターなんだなと感じました。

全体的に『SHAMAN KING FLOWRS』を読んだ感想としては、純粋に読んでいて楽しかったです。どこか『SHAMAN KING』特有のゆるさがしっかりと踏襲されていて、地獄にパッチ族のカフェがあったりとか、豆の説明が細かかったりとか、武井先生のユーモアと突拍子もない超展開みたいなものがすごく合わさって、次の話数がどうなるのか、全く予想がつかないという点でワクワクする。『SHAMAN KING』を初めて読んだ時と同じ気持ちになれる作品だなと思いました。

 

 
キャラクターも魅力的です。後半では重要な役割を果たす新キャラクターも登場するのですが、かれもとてもかっこいいんですよ。

個人的には、麻倉葉羽(CV:堀江 瞬)と麻倉路菓(CV:小清水亜美)の技名がとてもふざけていて、2人はその技を真剣にやっていたりするので、そのギャップもぜひご覧いただきたいなと……。

そういったおふざけっぽいものを当人たちは真剣にやって、それを誇りに思っているというところは、『SHAMAN KING』ワールドの素敵なところだなと思いましたし、大人になって読んでもワクワクするなと思いました。

※1『恐山ル・ヴォワール』:原作者・武井宏之による詩で、のちに恐山アンナ役・林原めぐみによる歌唱で音源化もされた。

 

 

おすすめタグ
あわせて読みたい

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024秋アニメ何観る
2024秋アニメ最速放送日
2024夏アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング