『機動戦士ガンダムSEED』は何がすごかったのか? なぜ今も『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』がこれほどまでに騒がれているのか? 当時の世代だからこそ見える世界をみんなに伝えたい、共有したい!
SNSはまだ無いものの、作品関連の情報やネットでの盛り上がりも
あの当時からインターネットを介した見逃し配信サービスがあった点は驚きなのではないでしょうか。今となっては当たり前ですが、この点はある意味時代を先取りしていたと言えるはず。
筆者は当時子供だったのでそういったサービスを契約できず、配信で展開されたコンテンツは結局チェックできず仕舞いだったのですが、シンが毎週のように「なんで議長までチェックしてるんだ!」と叫んでいたフレッツか何かのCMが脳裏に焼き付いているので、『SEED DESTINY』の頃には確実に存在していたと思われます。
ネットといえば、『SEED FREEDOM』は予告映像や新たな場面カットが公開されるたびに、様々な考察や予想がなされていることが印象的です。公開前に明かす情報にかなり気を使っている様子が伺えます。
情報公開に気を付けていたといえば、ラウ・ル・クルーゼが最終決戦で搭乗したプロヴィデンスガンダムを思い出す方は多いのではないでしょうか。当時は本当に前触れなくPHASE-48「怒りの日」のラストシーンで顔見せとなったので、放送後に友人たちの間でかなり話題になった覚えがあります。
そういったリアルタイムでしか体験できない隠し玉は、『SEED FREEDOM』でも期待できるかもしれません。見ないとわからない事が多いからこそ、ファンの間での考察や予想も盛んに行われているのでしょう。
また当時、声優ラジオも大変な人気を博していました。筆者はラジオの聴き方がわからなかったのですが、後に出演声優陣によるラジオ番組「週刊レディオSEED」「週刊レディオSEED DESTINY」があったことを知り、苦虫を噛み潰した経験があります。番組で特に面白かった回などを覚えている方はぜひ教えて欲しいところ。
さらに、ファンの方が制作したであろうFLASHアニメが当時、筆者の周囲で流行っていた事もありました。局所的なもので知名度はそこまでないのかもしれませんが、そういったものをネット上で楽しむ方がいたのは間違いありません。こう考えるとSNSなどはまだ発展しきっていませんでしたが、ネット上での盛り上がりは当時から目覚ましいものがありました。