音楽
冬アニメ『ぶっちぎり?!』シグマスクワッドのチームソングに込めた想いとは

アニメ界、音楽界、それぞれを“ぶっちぎる”存在に――『ぶっちぎり?!』シグマスクワッドのチームソング「God Mode」担当 BALLISTIK BOYZインタビュー|セリフのようなリリックと、シグマらしい余裕のあるラップに注目!

「ヤンキー×千夜一夜物語」というコンセプトや、内海紘子監督をはじめとする豪華スタッフ陣が話題のMAPPAオリジナルTVアニメーション『ぶっちぎり?!』。

本作には、魅那斗會(みなとかい)、シグマスクワッド、NG BOYSの3つのチームが登場しますが、それぞれのチームソングをKDH & Novel Core、BALLISTIK BOYZ、DA PUMPが担当していることも話題を集めています。

今回、アニメイトタイムズでは、シグマスクワッドのチームソング「God Mode」を担当したBALLISTIK BOYZにインタビューを実施!

アニメタイアップ初となる同グループは、メンバー全員がマイクを持って歌い踊る7人組。ストリートの危うい雰囲気漂うヒップホップナンバー「God Mode」をスタイリッシュかつ熱く歌いあげています。

そんな彼らに、『ぶっちぎり?!』の印象や、楽曲の注目ポイント、さらには好きなアニメ・マンガなどについても伺いました。

 

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―逃げぬ心と見つけたり―灯荒仁(ともしびあらじん)は、かつての親友浅観音真宝(あさみねまたから)との再会をきっかけに強者たちの戦いに巻き込まれていく…。そんな中、巨大な魔人の影が現れ…?! 監督・内海紘子、シリーズ構成・岸本卓、キャラクターデザイン・加々美高浩、制作・MAPPAが送る、ヤンキー×千夜一夜物語!作品名ぶっちぎり?!放送形態TVアニメスケジュール2024年1月13日(土)〜2024年4月6日(土)テレビ東京ほか話数全12話キャスト灯荒仁:大河元気浅観音真宝:星野佑典千夜:こばたけまさふみまほろ:永瀬アンナ摩利人:佐々木望拳一郎:斉藤次郎座布:野津山幸宏駒男:山口勝平王太:竹内良太蛇走:古川慎刃暮:葉山翔太阿久太郎:鈴木千尋スタッフ原作:内海紘子・岸本卓・MAPPA・東宝監督:内海紘子シリーズ構成・脚本:岸本卓キャラクターデザイン・総作画監督:加々美高浩サブキャラクターデザイン・総作画監督:齊田博之 伊藤公規 伊藤晋之衣装コンセプトデザイン:澤田石和寛美術監督:鈴木くるみ色彩設計:垣田由紀子撮影監督:加藤慎之助編集:長坂智樹音楽:大島ミチル音響監督:菊田浩巳音響制作:dugoutアニメーションプロデューサー:小川崇博制作:MAPPA主題歌OP:「...

 

『ぶっちぎり?!』はこれまでのヤンキー作品にはない要素が詰まったアニメ

――『ぶっちぎり?!』という作品から感じた印象や魅力をお聞かせください。

ボーカル担当・砂田将宏さん(以下、砂田):シンプルにめちゃめちゃ引き込まれて、おもしろい作品だなと感じました。キャラクターデザインなどのビジュアルも、アニメ好きな僕が今まで見てきたアニメーションと比べても新しくて、人気が出そうだなと思いましたし、キャラクターにファンがたくさん付きそうだなと思いました。そんな素敵なアニメに登場する「シグマスクワッド」のチームソングを担当できて、とても光栄です。

 

 
ラップ担当・奥田力也さん(以下、奥田):僕は普段、あまりアニメを見ていなかったのですが、この作品は内容がわかりやすくて、キャラクターも魅力的ですし、今後のストーリーも楽しみです。こんな素晴らしい作品に楽曲を通して関わることができて、とても嬉しいです。

ラップ担当・松井利樹さん(以下、松井):僕が今まで見てきたアニメとは違うスタイルのアニメだなと率直に感じました。「ヤンキーもの」の作品もいくつか見ていますが、それらとは違う、「ヤンキー」と「千夜一夜物語」を結びつけるというおもしろい要素もありつつ、“男の熱さ”が感じられて素敵だなと思いました。

ラップ担当・海沼流星さん(以下、海沼):アニメソングが世界中で聴かれて、評価されている時代なので、そんなタイミングでアニメの楽曲を担当できることは、ワールドワイドな活動を目指している僕らにとってとてもありがたく、光栄に思います。このアニメがいろいろな方に届いてほしいですし、僕らが担当するシグマスクワッドも愛していただけたらいいなと願っています。

 

 
ボーカル担当・日髙竜太さん(以下、日髙):僕はアニメが好きで、普段からよく見ていますが、『ぶっちぎり?!』はおもしろくて、純粋に楽しませていただきました。物語の内容もおもしろいので、今後の展開も楽しみです。

ヤンキーアニメに「チームソング」があるというのも珍しいと思うので、これからどんどん人気になるはずです。そんな作品のチームソングの一つを僕らが担当できて嬉しいですし、作品も、僕らの歌も、たくさんの方に届くといいなと思っています。

ボーカル担当・深堀未来さん(以下、深堀):今の時代感に合った新しいアニメだなと思いました。例えば、普通のヤンキーものなら主人公はケンカが強いですが、この作品の主人公の荒仁はケンカが強いわけでもなく、情けないシーンもあったり、髪型もセンター分けで現代っぽくておしゃれで。

あとは、マジンである千夜の存在も特殊だなと思いました。放送に先駆けて1話〜3話を観させていただき、すごくワクワクしました。そんな新鮮さや驚きをたくさんの方に体感してもらいたいです。

 
ボーカル担当・加納嘉将さん(以下、加納):(取材時点で)まだ第3話までしか見ていませんが、原作ものではなく、オリジナルなので毎回続きが気になるアニメだなと思いました。今までのヤンキー作品と比べて笑えるシーンが多いと思ったので、いろんな方に観て楽しんでもらえる作品だと感じましたし、キャラクターも多く、みんな個性的なところも魅力的だなと思いました。

 

「God Mode」はセリフのようなリリックと、シグマらしい余裕のあるラップに注目!

――チームソング「God Mode」は、どのようなコンセプトや方法で制作されたのでしょうか?

砂田:最初に資料で、シグマのアジトやチームスタイル、各メンバーの特徴を見させていただいて、アニメの制作チームから「ヒップホップ系の楽曲で」というリクエストをいただきました。イントロや登場感を大切にして、選曲からこだわっていきました。

――ちょっとレトロ感もある世界観とアラビアンナイトな雰囲気が漂う作品に、今風のストリートっぽいヒップホップな曲という組み合わせがおもしろいと思いました。しかもそれがちゃんとマッチしているんですよね。

砂田:いい意味でギャップはありますが、アニメを見たら、とてもハマっていたので嬉しかったです。

 

 

――BALLISTIK BOYZはラップ担当が3人いて、ヒップホップも得意分野だと思うので、リクエストにピッタリのグループですよね。

奥田:ありがとうございます(笑)。レコーディングの段階では、アニメの映像はまだ見ていませんでしたが、説明していただいたコンセプトから想像しながら、セリフを言うようなイメージで歌いました。

作詞のJAY’EDさんからいただいたディレクションを参考に、何度もトライ&エラーを繰り返しながらのレコーディングだったので、楽曲が完成して、シグマが登場するシーンを見て、自分の想像以上に良いものができたと感じて、嬉しかったです。やっぱり映像と合わせて楽しんでいただくのが一番じゃないかなと思っています。

――歌詞についても、ご紹介いただけますか?

松井:ヤンキーのトガっている感じがあって、男としての芯や内に秘めた強い想いと、「自分たちが信じた道を突き進むんだ」という気持ちが込められていて、シグマらしさを体現した曲でありながらも、自分を奮い立たせてくれる曲になっていると思います。あとは、シグマのリーダーの摩利人の「自分がナンバー1だ」という揺るぎない自信も満ち溢れているので、摩利人が歌うとピッタリかも。

奥田:それは困るかも。

(全員爆笑)

松井:摩利人はピアスが多いので、歌いにくいかもしれないけど(笑)。

 

 

――レコーディングはどんな流れだったのでしょうか?

海沼:一人ずつレコーディングしましたが、それぞれのフレーズに合った歌い方やディレクションをJAY’EDさんがしてくれました。ラップのパートは、生意気な感じの中にも余裕があって、内に秘めた熱い想いもあるので、戦闘する前の気持ちを想像して、「抑えてはいるけど漏れてしまう闘志」を意識しながら歌いました。実際、ラップパートは頭から徐々にエスカレートしていくように、各メンバーが細かく意識して歌っていると思います。

――曲をじっくり聞いてみると、途中で笑い声が入っていたり、隅々にギミックがあって、新たな発見があったり、作中の摩利人たちそのものを表しているのが感じられました。

海沼:そういったところがアニメに、そしてシグマというグループに合っているのかなと。「ザ・シグマスクワッド」の曲になったかなと思います。

 

 

――フルバージョンでない1分半のTVサイズもあり、アニメのスタッフも(視聴者に)がっつり聞かせたいんだなと。

奥田:俺と将宏は(内海紘子)監督とお話しさせていただく機会があったのですが、ありがたいことに「God mode」をかなり気に入っていただいたみたいで。最初はポイントでしか使う予定じゃなかったようなのですが、シグマの全登場シーンに使いたくなったとお伺いしました。

砂田:実際、第1話から流れてたね。

奥田:「想定を超えてきた」と、すごく評価していただいて。素直に嬉しかったです。

 

 

――『スターウォーズ』のダースベイダーのテーマみたいに、曲が流れたら「あっ、シグマ来るぞ」という曲になったのでは?

砂田:そうなったらいいですね。

――お気に入りや聴きどころなどのご紹介もお願いします。

日髙:聴きどころはやっぱりリリックですね。僕らが今まで歌ってきた楽曲にはないような歌詞、「イキってカマス」や「ぶっとばしてやんぜ」など普段言わないような、セリフのような言葉がたくさん入っているので新鮮でした。ライブで歌ったらおもしろそうだなと思いますし、僕らのファンの方にも、ライブでこの曲を歌うのを楽しみにしてもらえるんじゃないかなと思います。

深堀:僕はやっぱりラップパートですね。シグマの余裕のあるチーム感がコンセプトになっているので、ラップというと普段はガツガツしているけど、この曲では意外と冷静に、ゆったりした感じで、強気なところがカッコいいなと思いました。

加納:サビの勢いにシグマっぽさがよく出ていて好きです。あと「Don't tell me what to do & say」は歌っていて気持ちよくて好きです。

 

 

――実際にシグマの登場シーンで曲が流れたのを見た感想は?

奥田:シグマの登場シーンがすごくカッコよくて。映像と一緒に曲が流れるのを初めて見た時は純粋に嬉しかったです。そして、今後もいろいろなアニメに関われたらいいなと夢が広がりました。

海沼:以前からアニメのタイアップは、チャンスがあればやりたいなと思っていたので、実現できて嬉しいです。

奥田:この作品のシーズン2が制作されることになったら、また楽曲を担当させてもらえるかも。

松井:そして海外のアニメフェスに呼んでもらったりして。

砂田:そのためにも皆さん、たくさん『ぶっちぎり!?』を見て、「God mode」も1月28日(日)に配信が始まりますので、たくさん聞いてください。

 

 

(C)「ぶっちぎり?!」製作委員会
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