ひとりひとりが不器用なのも、MyGO!!!!!らしくて良い。そのまま、等身大で続いてほしい――「MyGO!!!!!」千早愛音役・立石凛さん、椎名立希役・林鼓子さんインタビュー【後編】
ふたりの関係を振り返って「喧嘩するほど仲が良い」
ーーTVアニメのお話もお伺いさせてください。それこそ、おふたり(愛音と立希)は第1話からいろいろとありましたね(笑)。
立石:(立希は)ずっと怒ってたよね(笑)。
林:なかなか他人に心を開かない子なので。ただ、あれはね、愛音が燈をいじめているって勘違いしちゃっただけで。……それにしても、仲が悪かったよね。
立石:愛音は良い子なんですけど、少し空気が読めていないところもあって。「どっちもどっちだな」と思っていました。「喧嘩するほど仲が良い」という言葉が似合うふたりなのかなと思います。
林:そうだよね。「いちいち突っかかるじゃん」みたいな(笑)
立石:「大好きじゃん!」って。
ーーそんなふたりの尊い関係性に、視聴者がだんだんと惹かれたんだと思います。
林:愛おしくなってくるんですよね。私たちもアフレコのときから「早く愛音と立希の絡みを観てほしいな」と思っていたんです。最初の頃は「立希ちゃん、そんなに怒らないで」という声もいただいていて。でも、ふたりが愛おしくなる瞬間が来るから「もうちょっと先まで観て!」って。
立石:暗い話が続いていても、このふたりの絡みでクスッとできるシーンが後半は増えていったので、演じていても楽しかったです。
林:楽しかったよね。個人的には、第6話「なんで今更」のアフレコがめっちゃ楽しかった。
立石:追いかけっこね!
林:その前の第5話で「お前のそれは逃げだよね?」って立希が言うんですよね。それを今度は愛音に返されるという。本当に良い関係性だなと。
ーーお互いに追いかけるっていう(笑)。しかも立希は学校で追いかけ回されて。
林:そうなんです。テストでは一緒に走っているところを録れたんですけど、本番は声が重なってしまうので、別録りだったんです。相手の声を聞いて、それも愉快で楽しかった。
Ave Mujicaの存在
ーー最終話ではAve Mujicaも登場しました。これからどうなるのか、楽しみなところであり、少し怖いところでもあり。
林:立希としては、(豊川)祥子との因縁が……。お互いに中途半端な形で別れてしまって、お互いにいろいろと思っているはずなので、それがどうなるかは気になりますね。
元CRYCHICのメンバーなので、心境的には複雑です。立希の潜在意識の中で、祥子は憧れの存在なんです。本人はそれを認めたくないんですけど、作曲のときに祥子が浮かんだりとか。立希ちゃんも良くできているのに、祥子という絶対的なカリスマがいるせいで、ずっと悩んでしまう。憧れってこういう形もあるんだと思いました。
そんな自分たちをバンドの世界に引っ張ってくれた人が、最後に「くそ親父」って。あんなことになっているなんて、「立希が知ったら、どうなってしまうんだろう?」と思います。
立石: アフレコの段階から感じていましたが、Ave Mujicaは、MyGO!!!!!とは違ったベクトルの問題があるというか……。すごい。
林:なんて言ったら良いんだろう……。もう「すごい」としか言えないです。バンドリーマーの皆さんを震撼させる……。
ーーそんな展開が待っているかもれないと。
林:より人間関係が混線していく感じはします。あとAve Mujicaは、ライブのスタイルが面白いですよね。
立石:演劇みたいな感じだよね。
林:「エンターテイナーだな」と思っているので、『BanG Dream! Ave Mujica』ではそういうライブシーンも楽しみにしています。