麻雀×女子高生の日常アニメ『ぽんのみち』オープニングテーマ 「ポンポポポン」を歌唱する中田花奈さんにインタビュー|「“私全開”とも言うような、自分らしい歌詞の曲をいただけてとても嬉しいです」
『五等分の花嫁』の作者・春場ねぎ氏がキャラクター原案を務め、元雀荘を遊び場として尾道で楽しく暮らす女子高生たちの日常を描く、完全新作オリジナルアニメーション『ぽんのみち』がMBS/TBS/BS-TBS “アニメイズム”枠、RCC、AT-Xにて好評放送中です。
にぎやかなオープニングを歌唱しているのは、中田花奈 feat. ぽんのみちオールスターズ。中田さんは元・乃木坂46のメンバーであり、現在はタレント活動をしながら自身で麻雀カフェを経営する「元アイドルのプロ雀士」です。麻雀プロリーグ戦で活躍するMリーガーの顔も持っています。麻雀好きが高じて「人生が変わった」と笑顔で話す中田さん。その中田さんから見た『ぽんのみち』の魅力、そして「ポンポポポン」の聴きどころなどを教えてもらいました。
麻雀好きのひとりとして、とても嬉しい!
――TVアニメ『ぽんのみち』オープニングテーマのお話をいただいたとき、率直にどのようなお気持ちでしたか?
中田花奈さん(以下、中田):もうびっくりでした! 乃木坂46卒業後は歌う機会はなかなかないだろうなと思っていたんです。本当にありがたいお話だなって。
――最初に発表されたコメントでも「乃木坂46を卒業後にまた歌える機会をいただけると思っていなかった」と綴られていて。それほど意外な出来事でした?
中田:そうですね。乃木坂46の中には、アーティストになりたいという夢を持って卒業する子もいます。卒業生によって今後の目標はそれぞれで。
――中田さんは、卒業生の中でも独自の道に進まれていますものね。
中田:本当に(笑)。麻雀カフェの経営、麻雀プロの道に進んでいて。でも、麻雀が好きという思いが今回のお話につながったので「そういう方向もあるんだな」と。
――麻雀の可能性というか、「好き」の可能性って無限大ですね。
中田:そう思います。乃木坂46時代も、ステージに立つことはすごく好きだったんです。私は今もアイドルの皆さんが大好きで、ハロー!プロジェクトさんのライブに行ったり、ライブ映像を見たりしているんです。ステージに立ってパフォーマンスをやるって良いなぁって思っていました。だから曲をいただいたときに「また挑戦できるならやりたい」と思っていました。
――ファンの方の喜びもひとしおだと思います。
中田:本当に喜んでくれるだろうなって思っています。しかも“私全開”とも言うような、自分らしい歌詞の曲だったので。
中田さんと麻雀との出会い
――中田さんはもともと、舞台がきっかけで麻雀をお好きになったとか。
中田:はい。落語の舞台ではあったんですけども、その中の麻雀用語のセリフから意味を調べたのがきっかけです。もともとパズルゲームなども好きで、アプリゲームも結構やってたんですよね。麻雀もアプリで覚えました。周りに麻雀をやる人がいない環境で育ってきたので、覚えるきっかけがなかったんですけども、そういう人でも覚えやすくなったのは本当にありがたいなと。
――そこからどんどんハマっていきました?
中田:ゲーム性が面白すぎて、どんどんと(笑)。その後、番組をきっかけに、昔の点数計算の方法や、最近主流となっている赤あり麻雀とのルールの違いなどを教えてもらって、「なんて奥深いんだ」と思いました。
――そこから麻雀カフェ『chun.』を開くまでに。昨今はMリーグ2023-24シーズンより、新チーム「BEAST Japanext」の選手としても活躍されています。
中田:麻雀に出会って本当に人生が変わりました。
――最近は麻雀に興味を持っている層が広くなりましたよね。
中田:私自身、麻雀カフェを経営していて思うのが、お客さんの層が幅広いんです。女性だけで卓を囲んでいたり、初心者の方が遊びに来てくれたり。性別・年齢が違っても一緒に遊べるゲームってすごいなって思います。
この『ぽんのみち』のアニメが放送されることで、きっといろいろな方に麻雀に興味を持ってもらえるだろうなって。しかも『なかよし』で連載されていることもあって、今までとは全く別の層にも広がるだろうなという期待もあります。麻雀好きのひとりとしてとても嬉しいですね。
――中田さんが『ぽんのみち』をご覧になって、どのようなご印象がありましたか?
中田:これまでの麻雀漫画とは一線を画す、可愛くてポップでゆるくて、とっても面白い作品だなと思いました。まさにこの曲もそういう感じですよね。
競技麻雀もとてもおもしろいんですが……みんなでお話をながらワチャワチャと麻雀を覚えたり、「間違えちゃった〜!」って言いながら進めていったりするのは、コミュニケーションとして楽しくて。覚えたての頃はこういう感じだったなあって思い出すことも。それこそ、プロ雀士、普段はシビアな場所で戦っている方々も、プライベートではもっとゆるめに麻雀を打ってるんですよね。
――さきほど点数計算の話もありましたが、ルールを覚えるのが大変というところで、高いハードルに考えられている方もいらっしゃると思いますが、まずは気軽にと。
中田:そうですね。ルールを覚えるのはやはり少し大変なので躊躇してしまう気持ちも分かるのですが、ルールを覚えたら、飽きることのないゲームなので。それは、このルールのおかげでもあるんですよね。一回覚えたら沼にハマるよ?って思っています(笑)。
――このアニメをきっかけに麻雀を覚えてみたいと思った方は、次の一手としてどう動くのがお勧めですか?
中田:私はゲームアプリで麻雀を覚えているので、まずはアプリでルールを覚えるのもひとつの手だと思います。それと、身近に麻雀を打つ方がいたら教えてもらうのが早いは早いんですけども……私自身、父が昔、麻雀をやってたらしいんですよ。でも全然知らなくて(笑)。自分が麻雀番組に出始めたときにそのことを知って「パパ、麻雀やってたんだ!」って驚きました。だから、もしかしたら意外と身近にいるかもしれません。