レース業界とアニメ業界の懸け橋となる作品に――臨場感あふれるレース映像とヒューマンドラマが詰まった日常パートに注目! 『HIGHSPEED Étoile』輪堂凛役・和泉風花さん&小町永遠役・井澤詩織さんインタビュー
近未来の日本を舞台に、最高時速500kmオーバーの次世代レース「NEX Race」での熱き戦いを描いたハイパーアクションレースアニメ『HIGHSPEED Étoile(ハイスピード エトワール)』。
国内最高峰のフォーミュラレースである「SUPER FORMULA」がアニメーションの制作協力及び協業パートナーを務め、プロのドライバーがゲスト声優を務めるなど、レース業界からも注目を集めています。
今回は、2024年4月からの放送を記念し、主人公・輪堂凛(りんどうりん)役の和泉風花さんと、小町永遠(こまちとわ)役の井澤詩織さんにインタビューを実施!
初共演となるおふたりの第一印象から本作の見どころ、キャラクターの魅力などについて熱く語っていただきました。
熱いレースはもちろん、キャラクターたちの仲の良さが感じられる日常シーンにも注目!
――おふたりは本作で初共演だったのでしょうか?
和泉風花さん(以下、和泉):そうですね。
井澤詩織さん(以下、井澤):「AnimeJapan 2023」でキャストトークイベントを実施したときに初めてお会いしました。
――お互いの第一印象はいかがでしたか?
井澤:話しやすくていい子だなと思いました。
和泉:嬉しい(照)。
井澤:イベントは30分ぐらいあったんですが、解禁できる情報がPVしかなかったんです。トークでどうやって繋いでいこうかなと考えていたところ、話をしているうちにあっという間に終わっちゃって(笑)。話しやすくていいなぁと感じたのを覚えています。
和泉:井澤さんは憧れの先輩なので、最初はかなり緊張しました。トークでは、そんな私を引っ張るように話を巧みに展開してくださり、私もこのような先輩になりたいと思いました。
――おふたりは「HIGHSPEED Étoile RADIO」のパーソナリティも務められていますよね。ラジオ放送やアフレコを重ねて印象が変わったところはありますか?
井澤:頑張り屋さんな一面があるなと思いました。舞台にも出演していて忙しいはずなのに、丁寧な私生活を送っているんですよ。私が同じ年齢のときはもっと雑に生きていたのに(笑)。
――(笑)。和泉さんはいかがですか?
和泉:ラジオが始まって一対一で話す機会が増えたんですが、想像していたよりもフランクだなと感じました。
井澤:でしょ! 怖そうって言われるけど、あんまり怖くないんだよ。
全員:(笑)。
和泉:キャストさんに対してもスタッフさんに対しても同じようなスタンスで接してくださるので、窮屈に感じないんですよ。ラジオも自然に話ができる空気感を作ってくだって。本当に理想の先輩です。
井澤:嬉しいなぁ(照)。
――時系列的には少し戻りますが、役に決まったと聞いたときはいかがでしたか?
和泉:オーディションで選んでいただいたんですが、実は作品自体はそれよりも先に知っていまして。
――そうなんですか!?
和泉:キャラクター原案の藤真拓哉先生とは、他の作品でお仕事させていただいてSNSで繋がっていたんです。そこでレースを題材にした作品をつくることを知って、最初は他人事のように思っていたんですが、まさか主人公で出演させていただくことになるなんて。予想していなかっただけに不思議なご縁を感じますし、この作品には特別な思い入れがあります。
――ラジオではこの作品が初主演とおっしゃっていました。役が決まったときは、不安と緊張のどちらが勝っていたのでしょうか?
和泉:オーディションに受かったのは初めてだったので嬉しい気持ちが大きかったです。ですが、他のキャストさんを教えていただいたときに「私が主演で大丈夫なんだろうか」というプレッシャーを感じてしまって。不安になることもありましたが、「私ができることを一生懸命にやるしかない」と思って演じるよう心がけました。
――井澤さんもオーディションで決定したのですか?
井澤:「小町永遠というキャラクターでお願いします!」と直接お話をいただいたんですが、原作もキャラクタービジュアルも全くない状態だったので最初は不安でした。その後に、水樹奈々さんや堀江由衣さん、田村ゆかりさんらと共演できると聞いて、「こんなチャンスはなかなかないぞ!」と心が震えましたし、アフレコをすごく楽しみにしていました。
――本作の脚本を読んだり、映像をご覧になったりした印象はいかがでしたか?
和泉:実はアフレコ前に全ての脚本を読んでいたんです。
井澤:えぇ! そうだったの!?
和泉:初めての主演がオリジナルアニメということで、何の情報もないままアフレコに挑むのが不安でして。そこで全話読んだんですが、私がイメージしているレース作品と全然違うなという印象でした。レースから離れたキャラクターたちの日常を描いているシーンがかなりあって、各キャラの人間らしさを感じることできるんです。
普通、レース作品を見るときは「ルールなど車に詳しくならなきゃいけない」という気負いがあると思うんですが、本作にはそれがなくて、どんな方でも楽しむことができる作品だと思いました。
――レースだけでなく、ヒューマンドラマが詰まっているのですね。井澤さんはいかがですか?
井澤:レースは勝負事なので勝ちたい気持ちはみんなあるんですが、「あいつに負けたくない!」っていうよりも「楽しいから勝ちたいんだ!」というポジティブな気持ちなのが印象的でした。
他の作品でライバルキャラクターが登場すると、敵だと感じて「邪魔だな」なんて思ってしまうんですが、本作ではどのキャラクターも好きになれるんですよ。
和泉:確かに誰もいがみ合っていないし、本当に仲良しなんだなって感じます。レース中はもちろん本気で「追い越してやる」って思っているんですが、終わった後はおやつを一緒に食べていたりしていて。
井澤:楽しそうな雰囲気が伝わってきて心が温まるよね。