この記事をかいた人
- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
2024年4月より放送開始のテレビアニメ『忘却バッテリー』(原作・みかわ絵子先生)。記憶喪失の主人公という今までの野球漫画にないユニークな設定が特徴で、癖のある個性豊かなキャラクターたちやギャグとシリアスの絶妙なバランスなどが魅力の作品です。
土屋和季(つちやかずき)は、俊足が武器の中堅手(センター)。気弱で体力はないものの、チーム1・2を争う足の速さで攻撃でも守備でも活躍を見せます。
本稿では、土屋和季の情報を一挙にご紹介。性格や人柄、野球の上手さに加え、今後の注目シーンなどをまとめて解説します。
※本記事にはネタバレが含まれます。
チームトップクラスの俊足の持ち主。中学時代は軟式野球部に所属していたが、「野球部」特有の暗黙のルールに馴染めず辞めてしまった。それでも野球そのものは好きで、二次元の野球(ゲーム、漫画)を楽しんでいたが、偶然の出会いによって入部することに。気が弱く、オタク気質。
学校学年:小手指高校2年生
ポジション:中堅手(センター)
投打:右投右打
身長:169cm
誕生日:11月17日
血液型:A型
兄弟:一人っ子
生まれつき足が速かった土屋ですが、これまでその自覚はなく、小手指野球部との出会いでその才能を指摘され入部することに。その速さはチーム1の俊足である千早並みを誇っています。
そのため、守備では遠くに飛んだフライでも難なく追いついてキャッチしてしまいます。野球の経験自体は浅く体力もないため、日々練習に励んでおり、攻撃面では千早に指導され盗塁の技を磨いています。野球への情熱は高いため、今後の成長が楽しみな選手です。
性格は気弱で優しく、体育会系にありがちな厳しい上下関係にはこだわりがありません。そのため、2年生ではあるものの後輩たちのことは君付けで呼んでおり、態度も非常にフラット。清峰をはじめとした実力のある1年生に対しては純粋に尊敬の気持ちもあるようです。
オタクな一面もあり、野球部に入部するまではゲームや漫画など二次元の野球を楽しんでいました。オカルトにも造詣が深いようで、そちら方面を語らせるとちょっと怖い一面も。部屋は様々なオタクグッズで溢れているらしい……。
中学では軟式野球部に所属していた土屋。しかし、球拾いは1年生がやる、10m先の先輩に挨拶しないといけない、といった野球部特有のシステムに馴染めず、そこに所属する人たちともそりが合わなかったため辞めてしまいます。
「野球部」は嫌いでも「野球」そのものは大好きなまま。偶然の出会いから小手指野球部に勧誘された土屋は、はじめこそ「野球部」に対する苦手意識で萎縮していましたが、良い意味で「野球部」らしくない小手指野球部に安堵し、入部を決意するのでした。
[18話]忘却バッテリー
— みかわ絵子 (@mikawaeco) November 29, 2018
新キャラくん後編です。ネームはA4コピー用紙派です(汚い)来週は2巻も出ますので何卒1冊よろしくお願いします🎅https://t.co/wEjIdrsnuq pic.twitter.com/dmGv9Cohqa
元々、記憶喪失である要の境遇は土屋のオタク心に刺さっていたのですが、記憶が戻り智将・要圭が復活すると、そのカリスマ性にすっかり心酔してしまいます。
爽やかに部内を仕切り、練習の空気を一変させた要から指導を受けた土屋はついに「圭様」と呼ぶまでに。智将の有能っぷりに「限りなく二次元に近い男!」と終始ハイテンション。チームメイトながらもはやファンと言っても過言ではありません。
初参加となる夏の大会で、順調に3回戦まで勝ち上がった小手指。次の相手は春の大会でベスト16となり、上り調子の星明学園です。4回戦では東京No.1の強豪校・帝徳高校と当たることから、エースの清峰を温存したい小手指は、小学生の頃に投手経験のある2年生・鈴木を投手に起用します。
安定したスローを投げる鈴木ですが、球は遅いため初回からノーアウトで4点を先取されてしまいます。鈴木はプレッシャーと責任を感じてパニックになるものの、内野手の好プレーにより2アウトに。
攻守交替まであと1アウトとなり鈴木が一安心したのも束の間、次の打者に大きく飛ばされてしまいます。これは大きなヒットになるかと思いきや、土屋が俊足で打球に追いつき、見事捕球しアウト!
土屋の「みんなで守るぞぉ、鈴木くん!」という声掛けに対し、安堵の表情で「つっち~~」と返し涙する鈴木。2年生同士の仲の良さも垣間見え、癒されたファンも多いようです。小手指がチームとして成長している様子もうかがえます。
無事星明学園に勝利し、4回戦に進んだ小手指。戦力に大差のある帝徳を相手に1点を先制し、清峰の力強い投球で2回まで得点も許しません。3回表、先頭打者となった土屋は、帝徳エースの重い球に苦戦するも運よくパスボールで出塁。
続く千早がフォアボールで出塁し、小手指の俊足2人が一・二塁に出揃います。盗塁技術の未熟な土屋は成功する間合いがまだわかりません。そこで、一塁の千早のスタートに合わせて走り出し、見事Wスチールを成功させます。
ノーアウトで三塁まで進んだ土屋は、バッターが打ち上げた犠牲フライで本塁に全力疾走し、決死のヘッドスライディングでホームイン! 見事追加点を上げたのでした。
土屋和季を演じるのは山谷祥生さん。2月15日生まれ、宮城県出身。出演作品は『一週間フレンズ。』の長谷祐樹役をはじめ、『呪術廻戦』の吉野順平役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。
高い能力を持つ1年生のチームメイトに対し、野球の経験は浅い土屋。体育会系の風習に合わなかったために埋もれかけた俊足という才能が小手指野球部で徐々に開花していきます。平凡だからこそその成長と活躍に胸が熱くなります!
1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。