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春アニメ『喧嘩独学』注目ポイントは“爽快感”と“人のつながり”/声優インタビュー

志村が成長し相手を倒す爽快感と、戦いの中で生まれる新たなつながりを楽しんでほしい|『喧嘩独学』志村光太役・丹羽哲士さん、金子 亨役・岡本信彦さん、八潮 秋役・ファイルーズあいさんインタビュー

「LINEマンガ」連載、世界で20億回以上読まれた人気ウェブトゥーン『喧嘩独学』(原作:PTJ cartoon company×作画:金正賢)。本作のTVアニメが2024年4月10日(水)より放送開始となります。

本作は、いじめられっ子の主人公・志村光太が、クラスメイトの金子 亨(カネゴン)の誘いを受け、動画配信者として成り上がるべく、格闘技を学んで次々と強者を打ち倒していくストーリー。戦いを続けていく中で、格闘技オタクの八潮 秋をはじめ、志村の周りに味方が増えていく点も魅力の一つとなっています。

アニメイトタイムズでは、志村光太役・丹羽哲士さん、金子 亨役・岡本信彦さん、八潮 秋役・ファイルーズあいさんにインタビューを実施!

作品の魅力や、個性的なキャラクターたちの印象、格闘技にまつわるエピソードなどを伺いました。

 

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喧嘩独学
全世界で閲覧数100億回(※2023年8月時点)越えの『外見至上主義』T.Junが手がける、最弱高校生が動画配信者として成り上がる人生を描いた『喧嘩独学』が遂にアニメ化!!母親の入院費を稼ぐため貧乏生活を送る、スクールカースト最底辺の高校生・志村光太。学校では不良のハマケンからゴミのように扱われ、負け組人生に日々絶望していた。そんなある日、クラスメイトのカネゴンと殴り合う様子が誤って全世界へ生配信!?底辺同士のイタすぎる喧嘩動画は瞬く間に広がり、一晩でまさかの1000万再生を突破!!!再生数が金になることを知った光太が噛みつく相手は不良に、ヤンキーに、プロ格闘家とエスカレートしていき…プロのいじめられっ子、反撃開始───ッ!!!作品名喧嘩独学放送形態TVアニメスケジュール2024年4月10日(水)~2024年6月26日(水)フジテレビ・AT-Xほか話数全12話キャスト志村光太:丹羽哲士金子亨:岡本信彦八潮秋:ファイルーズあい朝宮夏帆:石川由依ハマケン:武内駿輔新庄玲央:石川界人目黒ルミ:青山吉能扇達也:中村悠一闘鶏:杉田智和ファン・ミンギ:前野智昭スタッフ原作:PTJcartooncompany作画:金正賢監督:菱田正和シリーズ構成:大野敏哉キャラクターデザイン・総...

 

3人とも演じるキャラクターと似ている部分が。岡本さんはカネゴンの「キョロ充」っぷりに共感!?

――原作を読んだり、演じてみて感じた作品の印象や魅力をお聞かせください。

志村光太役・丹羽哲士さん(以下、丹羽):原作を読み進めていくうちに、夢中になって最終話の218話まで読んでしまいました。主人公の志村は突然能力に目覚めて強くなっていくのかなと思ったら、そんなことはなく、毎回ボコボコにされて、相手の戦い方に対応するためにきちんと努力していたので、感情移入しながら読み進めていけるのが心地よくて。心の底から熱くなれる作品だなと思います。

 

 
金子 亨(カネゴン)役・岡本信彦さん(以下、岡本):まずタイトルを見た時に、ロゴの「喧」にある“再生マーク”に気付かずに「自分で試行錯誤しながらボクシング部や空手部と戦っていくのかな」と想像しました。でも読んでみたら、投稿した動画がバズるとか、志村の独学の仕方もネット動画だったりと、今の時代に合ったエッセンスを感じました。

また、志村が努力を重ねてケンカに勝利していくことで、「自分でも努力したらイケるかも」と思わせてくれるんです。他のキャラクターのハマケンや新庄(玲央)にはなれないなと思うけれど、志村にならなれるかもと夢を持たせてくれる主人公だなと思います。

八潮 秋役・ファイルーズあいさん(以下、ファイルーズ):原作のT.Jun先生(PTJ cartoon company代表)の『外見至上主義』を愛読していて、先生の作品に登場するキャラクターって、全員説得力のあるリアルさがあるんです。ハマケンも現実にいそうですし、人物描写に説得力があるのが大きな魅力の1つです。

志村は格闘技の初心者で、パンチの打ち方の基本さえもわからないようなところから始まるので、平凡な男の子が着実に歩みを進めて強くなっていくところに勇気をもらえます。

また、私はあまり格闘技に詳しくなかったんですが、志村も同じスタートラインなので、一緒に成長しているような気持ちになって、読んでいるだけで強い気持ちになれるところが『喧嘩独学』の魅力かなと思います。

 

 

――ご自身の演じるキャラクターの印象と魅力、共感できる点やご自身と似ている点をお聞かせください。

丹羽:志村は育った環境やいじめられていることもあって性格が暗いのですが、性格の部分は自分に似ているかなと。なので演じる時は、成長していく志村に置いて行かれないように、常に心掛けてアフレコに臨んでいます。志村の健気さは見習っていくべきところだと思っています。

――丹羽さんは暗かったんですか?

丹羽:あまり明るいほうではなかったです(笑)。友達も片手で数えられるくらいしかいなかったので、「志村の気持ちはよくわかるぞ」と思いながら、原作を読んだり、アフレコしています。

岡本:カネゴンは自分が弱いのにイキリ倒していて、正直性格がいいキャラクターとは言えないところからのスタートですが、卑しいところも含めつつ、憎めない部分が段々出てくるので、どこかかわいげもあって。男の子が持っているプライドや、仲間想いなところが魅力につながっていくキャラクターなのかなと思っています。

そんなカネゴンのキョロ充(1人で行動できず、いつも周りを気にして、相手に合わせる人)なところは、学生時代の自分と似ているかなと思います。僕も知り合いはたくさんいましたが、友達や悪友と呼べるのは3人くらいだったかも。浅く広く付き合うタイプでした(笑)。

――『ドラえもん』のスネ夫っぽいなと思いました。

岡本:そうですね。「高校生版スネ夫」みたいな。お金持ちではないですけど(笑)。コミカルなキャラクターではあると思います。

 

 
ファイルーズ:秋はたぶんカネゴンとは真逆で、自分を大きく見せようともしないし、等身大でありのままでいる自然な子です。

好きなものに対して前のめりになったり、どっぷりハマるタイプなところは自分と似ているかなと思います。あと、好きなことを語る時に早口になるところもなるところもあって。オーディションで格闘技について説明するシーンを最初にやったら、「もうちょっと早口で。本当に格闘技が好きな、オタクな子だから」というディレクションをいただいたので、自分がオタク語りしているときを思い出しながらやってみたら、無事に合格をいただけたということは「もしかしたら私と似ているのかも」と思いました。

もう一つ、秋は帰国子女で独特なしゃべり方をしますが、私も帰国子女で、日本に戻ってきたばかりの時に、うっかりアラビア語が混じってしまったことがあったり、周囲から浮いていたこともありましたが、それでも私は好きなものは好きという気持ちは曲げず、自分らしくいることに徹したことで、ここまで来られたところも秋と似ているかもしれません。

――まるでファイルーズさんのための役柄ですね。

ファイルーズ:いえいえ!? そんなことないです! でもT.Jun先生の描く女の子が本当に好きなので、その世界の一員になれたことが本当に嬉しいです。

 

カネゴン、秋から見た志村とは? 徐々に変化していく気持ちにも注目

――皆さん、オーディションで役が決まったそうですが、オーディションで求められたことや演じる時に意識されたことを教えてください。

丹羽:オーディションのお話をいただいてから原作を初めて読んだのですが、気持ちの部分で志村と自分が似ているなと思いました。そこで、オーディション用のテープを録る時にマネージャーさんと話し合いながら、自分の感情に近いところで演じてみたら……次のスタジオオーディションに進めました。そのスタジオオーディションの場で、自分がやりたい演技をやり切れたときに「ちょっと成長できたのかな」と思いました。 

実際にアフレコが始まってからは、「志村=丹羽哲士」とは絶対に思わないように心掛けています。イコールにしてしまうと、自分と志村との考えがズレた時、キャラクターがバラバラになってしまうのが怖いので。

 

 
岡本:オーディションでしたが、カネゴン役に指名でお話が来て。テープオーディションを経て、スタジオに行った時のディレクションで印象的だったのは、「もっと顔に泥水をかけてほしい」と。泣き叫ぶシーンでみすぼらしかったり、泥臭かったところが良かったのかもしれません。弱いヤツが弱いなりに頑張っている姿を求めていらっしゃるのかなと思って、精一杯やらせていただきました。

カネゴン役に決まった後は、セリフ数の多さから「めっちゃしゃべるな」というプレッシャーがありました。第1話のときは「もっとコミカルにしてほしい」とディレクターさんに言われて。志村が実直でまじめなキャラクターで、カネゴンは明るいので、視聴している方がくすくす笑えるような表現が委ねられているのがカネゴンやハマケンなのかなと思いました。

ファイルーズ:秋は格闘技オタクなので、すらすら自分の言葉のように格闘技用語が口から出なければと思って、いろいろ調べました。あとは元々、数年前から格闘技を始めたいなと思っていて、自分に合いそうな格闘技を調べたことがあったんです。最近体験したブラジリアン柔術がすごくおもしろかったので、レッスンに通い始めました。まだ初心者の白帯なので、青帯になれたら事務所のプロフィールの趣味に書こうかなと思っています。

――カネゴンと秋にとって、志村はどんな存在だと思いますか?

岡本:カネゴンにとっては最初、利用価値がある存在だったと思います。カネゴン自身は生き残るサバイバル能力があるはずで、学力はわからないですが、地頭はいいと思うので、人を見る目は確かなのかなと。志村の隠れた努力体質や伸びしろみたいなものもわかっていた気がします。「こいつなら金を稼げる存在になるかもしれない」と。そういう意味では、志村が希望の光みたいに見えたのかもしれません。

ファイルーズ:第1、2話あたりの秋の志村に対する視線は、例えば高校の部活を視察にきたスカウトが「この子、素質あるかも」みたいに見ているのと同じだったかもしれません。志村のファイターとしての資質にほれ込んだ秋の気持ちがどう変化していくのかが見どころかなと思います。

 

 

――ご自身の演じるキャラ以外で、お気に入りのキャラを教えてください。

丹羽:僕は闘鶏ですね。志村の師匠ですし、ストーリーにも大きく関わってきます。志村の成長に一番関わってくるキャラクターなので好きです。

岡本:原作を読んだ段階では志村の同級生である扇(達也)が好きでしたが、第1話で声を聞いてからはハマケンにハマりました。武内(駿輔)くんのハマケンがよくて、ニューチューブのカメラを回している時のハマケンがまるで朝番組のようなテンションだったので、すごいキャラクターに仕上がったなと思いました。

ファイルーズ:榮 裕典(さかえ ゆうすけ)くんです。私が好みのクズだなと思って。私、クズしか好きになれないので(笑)。気になった方はぜひ原作で!

 

 

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